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いま考える「ハンドメイド」の定義

「ハンドメイド作家」の定義を考えた時。
私はあくまで「こぎん刺しのテディベア・動物ぬいぐるみ作家」であって、ハンドメイド作家ではないなと思いました。
もちろん、手で作っているんです。

ですが、手作業で作っていればなんでも「ハンドメイド」ではないような気もします。
個人の手作業で生み出されるものでも「ハンドメイド」とは言わないジャンルもありますよね。

まず「ハンドメイド作家」って何だろうとずっと思っていました。
普通に考えて「機械的大量生産作家」ってないと思うし、劇作家など文芸作家と区別するための呼称なのかなとも。

いろいろな作品を見るにつれて、ハンドメイド作家とは従来の技法や製法だけにとらわれず、「ありそうでないもの」を作る人なのかなと思うようになりました。
ビーズや編み物、裁縫など従来の手法だけでなく、むしろ作りたいものに合わせて粘土やレジンなど自由な表現方法を使っているような気がします。
作るのが好きで、いろいろなジャンルのものを作るので、特定のジャンルでの作家を名乗りにくいのではないかと。

今やハンドメイド=素人の手作り、バザーで売ってそうなもの、というイメージは成り立たなくなっています。
個人の自由な発想や技法で生み出された、ありそうでなかった魔法のような作品。
という感じでしょうか。

私の場合は、「こぎん刺しでテディベアや動物ぬいぐるみを製作」というだけで、他のものは作ってません。
作るのが好きというより、自分の専門のジャンルでの製作に喜びを見出すんだなと自覚しています。
だからハンドメイドのジャンルというより、こぎん刺し・テディベア・ぬいぐるみのジャンルで活動しています。

どっちにしても異端だからいろいろあるけど、だからこそ出せる魅力はあると思うから。
ハンドメイド作家でも、ジャンル特定の作家や職人でも、優劣とかはないと思います。それぞれ活動する分野が違うだけ。

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