ふたりぐらし
-3話-
家に帰る途中、ペットショップを見つけた。
私(入ってみようか…)
店員1「いらっしゃいませー」
私「あ、あの!」
店員1「はい、どうしました?」
私「捨て猫を拾って、病院に連れて行って飼うことになったんです。何が必要ですか…?」
店員1「少々お待ちください。」
そういって店員さんは棚の奥の方にいたもう1人の店員さんに声をかけた。
店員2「こんにちは。家に猫や犬はいますか?」
私「いえ、私だけです」
店員2「でしたら、お出かけ用のバッグとケージ、猫用シャンプーとご飯、お皿と水飲み場にベッドが要りますね。」
私「わかりました…!見繕っていただけますか?」
店員2「わかりました。では猫ちゃんを触っても…?」
私「あ、はい。どうぞ」
來絈を手渡すと店員さんは來絈を色んな角度から見た。
店員2「生まれてすぐですね…こちらのキャットフードはどうですか?」
來絈「ミー」
來絈は1鳴きするとキャットフードの方に顔を向けた。
私「これにします」
店員2「ではケージとバッグはこちらがセットでお得だし、丈夫で成長しても使えますよ」
私「それで!あとは…」
店員2「猫用シャンプーですね。子猫ですし傷跡もあるようなのでこちらがオススメです。」
私「じゃあそれも!」
店員2「お皿はお水用とご飯用でふたつがいいですか?」
私「はい。出来れば來絈が食べやすいものを…」
店員2「子猫の高さだとこれがいいですかね。2つご購入されますか?」
私「はい。ベッドは…?」
店員2「一緒に寝るかケージの中に作るか別か…ですが、どうしますか?」
私「あ、じゃあ別で」
店員2「じゃあコハクくんが気に入るものを選びましょう。ベッドの上に乗っけていただいて構いませんよ。」
私「ありがとうございます」
私は來絈を数種類のベッドの上に乗っけた。
來絈は一度はねそべるものの、すぐに立ってしまう。
店員2「こちらが最後ですね…」
そういって店員さんはブルーグレーのベッドを持ってきた。
來絈「ミャア」
來絈は立つことなくゴロゴロしだした。
店員2「これでいいですかね」
私「はい!」
お金を沢山持ってきておいてよかった。
会計を済ませバッグに來絈、手提げに來絈のベッドやらを入れて家に着いた。
私「ただいまぁ…」
來絈が外に出ないように玄関前に柵を立てて、ケージとご飯場所、ベッドを置いてキッチンの戸棚の1番上に來絈のご飯を入れた。
來絈をバッグから出すとしばらく周りを歩き回っていた。
私(目が見えないのに…感覚で障害物を避けてるのかな?)
來絈はどこにもぶつかることなく私のベッドに入った。