狐月-こげつ-
-2話- 家に来てしまった…。 俺「…お邪魔します」 咲斗「いらっしゃい。さぁ、こっちだよ」 俺は咲斗の後に続いて行った。 咲斗「あぁ、ついた。さあ龍、座って」 俺「はぁ…」 咲斗は氷でコップの外側が濡れたアイスティーをくれた。 咲斗「さて、質問をいいかな」 俺「いいっすけど…」 咲斗「なんで僕についてきたの?危ないよ?w」 俺「それあんたがいうのかよ…。俺は勘が鋭いんでね。咲斗は平気だと思ったんだよ。」 咲斗「ふーん?まぁいっか」 能天気な声で雑な返答をされつつ、俺はアイス
私「お忙しいところすみません。国家警察特別異人課第一捜査部隊の水戸亞瑠(ミト アル)と申します。実は…」 今は同僚のメイムとカナト・カイトと共に異能を使ったと思われる連続突然死の犯人を探している最中だ。 頬からこぼれ落ちた雫が地面に強く叩きつけられる。 カイト「…また手がかりなし…。」 私「あっつい…」 メイム「巡回も楽じゃねぇな…アルトもっと別の人に聞き込みに行ってくれ」 私「じゃあ涼しくなる方法考えてよ〜」 メイム「はぁ…カナトの温度超変化で周り冷やして貰えばいんじゃねぇ
-3話- 家に帰る途中、ペットショップを見つけた。 私(入ってみようか…) 店員1「いらっしゃいませー」 私「あ、あの!」 店員1「はい、どうしました?」 私「捨て猫を拾って、病院に連れて行って飼うことになったんです。何が必要ですか…?」 店員1「少々お待ちください。」 そういって店員さんは棚の奥の方にいたもう1人の店員さんに声をかけた。 店員2「こんにちは。家に猫や犬はいますか?」 私「いえ、私だけです」 店員2「でしたら、お出かけ用のバッグとケージ、猫用シャンプーとご飯、
-1話- ??「少年。」 俺(少年ってどんな呼び方だよ) そんなツッコミを入れながら振り返る。 俺「ど、どちら様ですか?」 さっきまで全然喋ってなかったせいで声量が小さいが、相手は聞き取れたようだ。 ??「あぁ、よかった。少年であってたか。」 俺(どっからどう見ても俺は男だろ…) ??「ふふ、もしかして俺はどう見ても男だろ。とか思ってる?」 俺「なんで、わかるんですか」 ??「まぁほとんどの人が思っている事だしね。慣れているのさ。」 俺「んー?…てか、どちら様ですか?」 ??
-プロローグ- 小説を書くのが好きな春野 龍(はるの りゅう)はよく話す学校の先生に小説を書いていることを受け入れてもらうために打ち明ける。 しかし返ってきたのは 「黒歴史にならないようになw」 という悪意はこもってないが傷つく言葉だった。 龍はそれから努力する事を控え、小説も書かなくなってしまった…。 そんな龍の前に現れたのは…
-2話- 猫「ミャーミャー」 か細い声で必死に猫が鳴いている。 私「ちょっとまってね!」 [子猫 拾ったらする事] と検索をかけ、1番上のサイトを開く。 [猫を拾ったらお風呂に入れてあげましょう。その後動物病院に…] サッと読み終えて、子猫を風呂場に連れていった。 荷物を置いて袖をめくる。 私(猫用シャンプーないし…とりあえず水洗いしよ!) 子猫にシャワーで水をかけると、子猫の体から砂がどんどん出てきた。 切り傷が痛むようで、にゃーにゃーと泣き喚いていた。 洗い終わってタオル
-1話- 朝、電車に揺られながら車内を眺める。 乗客は私を含め10人程度。 満員電車とまでは行かないが、私にとっては人数が多かった。 今日、家を出た。 家出じゃなく、巣立ちの方だ。 高校を卒業して1ヶ月、やっと新居やその他諸々の手続きが終わって引っ越すことになった。 18年分の私の思い出が多く詰まったこの街を去っていく。 電車は出発と同時にみるみる景色が変わっていく。 私が過ごした前高が、もうあんなにも遠くなってしまった。 車両の一番端の席に腰掛けて、目を瞑る。 ガタンゴトン
-プロローグ- 高校を卒業して声優デビューした「私」。 仕事だけには苦悩しながらも平穏な一人暮らしライフを満喫する…つもりだった。 新生活に待ち受けていたのは平穏だけれど一人暮らしでも、仕事だけに苦難する訳でもない現実だった。 これは「私」の生活を書いた物語である。
カフェオレを飲み終わると、麗奈はバスの駅の方へ歩みはじめた。 バスに乗って電車に乗り換える駅まで来た。 駅は素通りして、しばらく歩く。 電車の中から見る街並みは歩くとゆっくり進んで、いつもと少し違っていた。 住宅街を抜けた先の綺麗な海に着いた。 麗奈は何も言わないまま階段に腰を下ろした。 私「麗奈…?」 麗奈「話、聞いてくれる?」 私「うん。」 麗奈が珍しく高圧的になった。 麗奈「私、ひまりとは正反対だと思うの」 私「どう言うこと…?」 麗奈「あ、電車が来る」 麗奈が電車の
-ひまり視点- 放課後になった。昼休みに麗奈と村松が話していたのが気になる… けどそれよりも、麗奈が物理的に傷つく前にカフェに行かないと…! 私「麗奈〜!今日カフェ行きたいんだ!一緒に行こ!」 麗奈「うん、行こっか」 学校を出て、徒歩10分程度のところにあるおしゃれなカフェに入った。 私「麗奈何にする?」 麗奈「キャラメルマキアート!」 私「甘そう…w私はカフェオレでいいや!」 注文を済ませて窓際の席に座った。 しばらく雑談をするものの、これから告白する緊張からか私は雑談に集
-麗奈視点- 4時間目が終わった。 なぜかイジメのターゲットにされて最初の昼休み。 何が起こるんだろう…。痛いことはいやだなぁ。 村松「佐波さん」 私「村松くん…?どうしたの?」 視線を感じて振り返るとひまりがいた。 私(ひまり…なんで睨んでくるんだろう…) 村松「こっち来て」 私「あ…うん」 村松くんの後をついていくと学年のフロアの一番端の空き教室についた。 村松「佐波さん、机のカッターと花瓶のことだけど」 村松くんが一瞬躊躇うかのような、同情するような表情を見せた。 私「
私「麗奈〜!やっぱ一緒に行こ!!」 麗奈「うん!」 麗奈は何も知らない。 けど、すぐに知ることになる。 麗奈の真面目な顔や困り顔・笑顔は見たことがあるけど、泣き顔や苦しんでいる顔・絶望に染まった顔は見たことがない。 私(どれだけ美しい表情をするだろう…) 想像しただけでニヤついてしまう。 教室に戻るとほとんどの生徒が登校していた。 二人の女子生徒と一人の男子生徒とその取り巻きが近づいてきて、麗奈にペットボトルの水をかけた。 女子生徒1「あ、ごっめーん❣️」 女子生徒2「佐波さ
元カレ1「ごめん…もう無理だ。別れてくれ」 私(なんで…?) 元カレ2「中学生なのにGPSとか…怖いよ。もう別れよう」 私(普通じゃない…浮気対策をしただけだよ) 元カレ3「女友達も男友達もしゃべるなって…無理があるだろ。狂愛者を好きになれない。もう別れる」 私(私、狂愛者だったの?何がダメだったの?私は…!) ー5/13 5:30ー 物がいっぱいある散らかった部屋に雨とアラームの音が響き渡る。 私は悪夢のことを思い出しながらアラームを止めた。 私「はぁ…」 せっかくの月曜
・女子高校生が同性に恋をする ・狂愛者、博愛主義者が出てくる ・虐め ・人が亡くなる 以上の要素が含まれます。大丈夫な方だけご覧ください。 また、登場人物や街並みは全て想像上のものです。 自分の愛が重い(狂っている)ことが理由で中学時代3度も失恋した私(月宮 ひまり)。 高校生になって1ヶ月、家も近いことがきっかけで仲良くなった佐波麗奈(さなみ れいな)が博愛主義者であることを知り、自分のことも受け止めてくれるのではと自分が狂愛者であることを明かす。 麗奈は引くこともなく受