画伯の絵を３Ｄスケッチにしてみたよ

新春、1月3日の深夜に投稿された「はるがはく」のnote。すべてはここから始まりました！

詳しくは上の記事を見てほしいのですが、『お酒を呑みながらTwitterしてたら楽しくなってきて、はるさんの絵をぼくが三次元CGに描き起こします！』となったんですね。

画伯の絵は、一度見たら忘れられない個性的なキャラクターばかり。陸海空、伝説の生物にまで、必ず添えられるキュートなまゆげ。みんフォトで「はるがはく」と検索すると、その世界観が目の前に広がります。

その中でぼくが特に気になったキャラがこちら。

ドン ！

『半魚人のハルちゃん』
陸の世界に憧れる可憐な乙女。
『“画伯”の意味を知って枕を濡らした夜。』より引用

半分？　ハーフ？　50%とは？　足… ながくない？？
と思いながらも、フツフツと湧き上がる気持ちを抑えられません。

半魚人のハルちゃんを3D化したい！

今こそデザイナー歴ウン十年で培ったスキルとノウハウを総動員するとき。画伯の絵を自分も立体化したい！と思った人の為に使ったツールも詳しく書いたので、気になった人はレッツトライ！！
いざ、スタ～～ト！！

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まずはイラストレーターで線をトレース

はるさんが絶対ゆずれない
こだわりのまゆげは2000％で拡大して0.01mm単位でトレース

全体のトレース完了！

ここからは３Ｄソフトでモデリング
イラレデータをdxfで書き出して作業平面（高さゼロの平面）に取り込みます

フォルムを決めるボディのふくらみを３次元上に描いて…

尻尾のクビレをベジェ曲線で整えます
顔のラインが作業平面に残ってるのでゲシュタルト崩壊してるけど大丈夫

ラインを作業平面でリフレクトコピーしてロフトツールで立体化
尻尾が丸まってしまいオリジナルの線から離れてますね……

そんなときは断面曲線オプションをリビルドから最フィット許容値に変えましょう！　オリジナルの外形線に沿った面に変更されます

今度は面にエッジが出てしまいました

これ以上はロフトツールではどうしようもないので、ネットワークツールで自由曲面を張り直したほうが良さそうです。接続条件を接線連続か曲率連続か選びながら曲面を張っていきます。

綺麗に張れたみたいですね

ゼブラオプションで面に歪がないかチェックします。ここで面に折れやエッジがあると、あとのレンダリング工程で大変なことになります。時間はかかりますが、この段階できちんと面精度を上げておいた方がいいです。

本体が完成！

手、足、目、口、そしてまゆげもモデリングできました（長くなるのでこの工程は割愛）

◆

さぁ、いよいよ半魚人のはるちゃんを正面から見た絵が出てきますよ！
こころの準備はいいですか？　驚いてスマホを落とさないように気を付けてくださいね。

いきますよ……

ドン！

かわいい！　このままゆるキャラになりそうな可愛らしさです！

レンダリングソフトでマテリルを当て込む為に各パーツをレイヤー分けしておきます。わかりやすいように極端に色分けしてますが、あとで整えていくので大丈夫です。

半魚人のハルちゃんギャラリー

ここまでで記事が相当長くなってしまったのでレンダリングソフトの工程も割愛しますね。素材を色々試した結果のハルちゃんがこちら！

体はガラスの質感に顔は分かりづらいけど薄っすら発光しています。うろこもつけようとトライしたんですけど、ツルンっとしたほうが可愛いので省きました。背景がないと寂しいので、ここからはPhotoshopで合成作業をしていきますよ～！

タイトル「約束の日」

今日は憧れつづけた陸に、はじめて上がる日
波間から降りそそぐ太陽はまるで希望の光

タイトル「 Never ending story 」

机のうえに置かれた木製のハルちゃん
ハルちゃんが動き出して物語がはじまるのか
それともエンディングロールが流れるラストシーンなのか……
気になってしかたないですね

タイトル「プリマヴェーラ（春）」

もともと外敵から身を守るためのお守りとして身につけられたのがアクセサリーの起源だそうです。こんな可愛いネックレスならお守り効果も高そうですね。

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今回は「はるがはく」原案のおかげで楽しくスケッチができました。こんなにワクワクしながら3Dモデリングしたのは久しぶりです。はるさん、スケッチ化を快諾していただき、ありがとうございました～ (*´∀｀*)