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『彷徨う意味』#13 ワープ

 芸術と娯楽の合い間を器用にワープする表現者の往来を横目に、取り残されたゆっくりと流れる時間の中で、上げようとしても上がらない腕をじーと見つめる。

 この腕はもうずっと上がらない。一時は上がりそうでも、上げたらおしまいだと心が引っ張っている。増幅するワープのスピード、何度でも何度でもと回数を重ねる表現者。誰かがあの装置を壊してしまう前に。


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