『彷徨う意味』#2 プライド
期限切れのプライドが哀愁を漂わせて立っている。意味の輪郭が人型を成してその哀愁を抱え込む。別にいいのだと、どちらでも。そのプライドが吉であれ凶であれ、その人型を見て、熱っぽく生きた時間を懐かしく思う。
その人型が美しくて、この身から剥がれたプライドの、薄っぺらであっても健気な輝きは温かい。ただ、振り返った時にしかその輝きは見えず、渦中では意味に縛られ、握りしめる厚い盾は冷たい。早く捨ててしまおう、それとも捨てたらおしまいなのか。
期限切れのプライドが哀愁を漂わせて立っている。意味の輪郭が人型を成してその哀愁を抱え込む。別にいいのだと、どちらでも。そのプライドが吉であれ凶であれ、その人型を見て、熱っぽく生きた時間を懐かしく思う。
その人型が美しくて、この身から剥がれたプライドの、薄っぺらであっても健気な輝きは温かい。ただ、振り返った時にしかその輝きは見えず、渦中では意味に縛られ、握りしめる厚い盾は冷たい。早く捨ててしまおう、それとも捨てたらおしまいなのか。