DV加害者という人格はない
DV被害者の心身の負担は深刻に受け止めている
何とか救済したい
DVを撲滅したいと真剣に願っている
20年位前、毎日新聞を購読していて、女の気持ちというコーナーがあって、当時、怒鳴る夫が話題になっていた
まさにモラハラなる単語が生まれる前の問題提起だろう
夫が怒鳴ってもやむを得ない、何なら、暴力をふるってもそういう気質は治らないのだし、やむを得ないという空気すら許されていた時代があったように思う
夫は家長であり、家庭を養う存在ゆえに、敬えというもの
明治時代の話ではない
昭和にも当然にあったし、平成でも残っていた
妻は殴られて当然だし、支配されているもの、夫の許可なく外に働きにいくことはできないし、家事・育児に専念すること、そういったことの反抗も許されない
時代が違うからといってそんな屈辱的な隷属状態、どうして受け入れてしまうのか、不思議なくらいだが、社会の仕組みに裏付けされた世間の意識というものが怖いくらいに浸透しているからこそ起こる現象だし、令和の今も、世帯単位で管理する発想が残っているように、決して過去のものとして訣別しきっているわけではない
DV加害者という人格があるならば、そもそもそんな相手を結婚しなければいい
結婚前にはわからなかった、というのならば、結婚制度廃止か、より慎重になるよう、お見合い制度の復活、親の許可制、興信所での調査を入れる、仲人制度、昔の人は意外に賢かったのではないか、とすら思える仕組みを復活させ、その結果、自由恋愛での結婚を制限することだって真剣に考えた方がいいかもしれない
実際、恋愛の自由、結婚の自由の結果、生涯未婚率が上昇して、独身であることも増えている
自分の意思で独身を貫くこともできるし、人格に難があるのか、独身のままということもある
周りにせかされて結婚を促されるということもない
結婚の自由がある時代だ
過去は、誰もが結婚を強いられることがあった
好きな人と結婚できる自由だけではない
好きでない人とは結婚しなくてもよい自由もあるのだ
それがなかった時代もある
お見合いでもなく、親の指示で、相手を指定され夫婦になる
家族になって子どもを産んで、家庭を営む暮らししか選択肢がない
好きな人と結婚以外のカタチで一緒にいることができる自由だって本当はある
より一層その自由を完成させることが必要なのかもしれない
結婚をしたら、夫婦のうち1人の氏を改めさせることを強制する
それを拒もうなら、相続、親権、税法上の優遇の恩恵が受けられない、夫婦生活の実態があるという立証の手間を負わされる、会社の配偶者手当、結婚祝いを受けられない
ただ一緒にいたいだけなのに
結婚を強いられる
結婚によって諸々の恩恵がもたらされる
しかし、配偶者控除を適用されるためには、配偶者の年収資料を提出することを職場が要求し、その管理に神経を使う例もみられる
つい、口が尖ることもあるだろう
勝手に働きすぎるな、という言葉を生む
すでに扶養の範囲を超えて健康保険も独立して加入しなければならないところの手続きもコミュニケーションが足りないとエラーを招く
扶養の範囲内という合理性が不確かな障壁を受け入れて、仕事が残っているのに早々にタイムカードを打って、ただ働きを続ける事象だって起こる
そこに都合よくのっかる使用者側も闇深い
夫婦の経済依存関係を社会にも組み込んで、安価な労働力として活用することで、成り立っている
そこから抜け出すには、結婚しなくていい自由を謳歌することにある
文字通り独身生活を貫いてもいい
戸籍上・住民票上独身に見えることと、愛する人と家族として一緒にいることは両立できることだと気づき、心地よいカタチを自分たちで探せばいい
こんなに家族として一緒にいて、愛を感じ家族らしくいる一方で、お互いに世帯主として受給権の対等性も損なわないことは可能だし、子どもたちの分も含めて家族単位で使途を管理するから、1人の世帯主が全員分の受給権者になる場合との大差はない
諸外国が共同親権制下における共同行使が困難な対立状況に及んだときの解決策を用意しているのと違って、婚姻中共同親権の場合に対立が生じた場合の手立てを欠いている中で、どのように調整しているのか、のヒミツが世帯主にあったのかとも気づく
世帯主が婚姻中単独親権様相を放置させてきたのである
世帯概念崩壊の議論が沸いてきた
DVは人格の問題ではなく、構造上の問題である
(あるいは、場合によっては病理が関係していることはあると思う)
DVを撲滅したいからこそ、個人への人格否定は不毛であることを自覚したい
DVを産み出す構造上の問題こそ駆逐したいのである
その先にあるのは、一緒にいることが心地よいと感じるものだけが任意に家族を形成することだけが残る強制のない景色なのである
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