何度もすみません。私は、先ほど事務局の方からお話のあった、親は2人と大体考えているというところにちょっと引っ掛かったものですから、一言申したくて。親、養育に主に関係する人が2人だというのは、この100年ぐらいの常識なのではないですかね。非常に近代的な常識であって、ですから、それは前提に考えない方がいいのではないかということを、言っておきたいと思ったんです。もっと大勢が関わっていた時代もありますし、社会もありますし、現在でもそういうこともあると思います。逆に、本当に1人で育てるということもありますし。ですから、2人が適当なのではないかというのは、ちょっと取っ払っていただきたいと思って、ちょっと発言しました。
かと言って、水野委員がおっしゃったように、どんどんどんどん増えていくというのも、また現実的ではありませんよね。それがいいと言っているわけでは全然ないんですけれども、2人というのも、固執しない方がいいのではないかと思っております。
○大村部会長 ありがとうございます。親は2人だということに固執しない方がいいのではないかという御意見を頂きました。現行法の下でも、親は2人以上になることはあるわけで、まず、実親のほかに養親ができます。それも水野委員がおっしゃったように、たくさんの養親ができることもあるわけです。問題は、親権を行使する人をどのように絞り込むかということで、それをどう制度化するかということではないかと思います。落合委員がおっしゃったように、様々な人が子の養育に関与しているという事態は、近代以前にもあったでしょうし、今もあるでしょうが、親権者以外の人による監護という問題は、ここでも議論の対象になっているかと思います。事実上の監護を誰が行うのかという問題と、親権者としての決定権限を誰が行使するのかという問題は切り分けて考える必要があるのかと思って伺っておりました。しかし、親が2人でなければいけないという前提で考える必要はないという御指摘は、確かにそうだろうと思って伺っておりました。ありがとうございます。