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原作、アニメ、ソシャゲ等々のRewrite紹介記事

※この記事はkeyが制作したPCゲーム(R-18じゃありません)『Rewrite』について、
アニメだけ見てみたけどさっぱり分からんという人向けの半分ネタバレ含み原作紹介記事です。アニメで判明した要素については普通に紹介しているので、「アニメすら見てない!」って人はまずはゲームからやりましょう。絶対。アニメからだと混乱するから。


下の方に目次(この時点でネタバレ含んでいるのでお気をつけ)

1.はじめに

何故こんな記事書き出したかと言いますと、冒頭にも述べてますがアニメだけ見た人の評価がすこぶる悪く、私個人がよくお酒の席で「いやそんなことないですよ。ゲーム内ではこういうことがあって」等かいつまんで説明した上で「情報が足りないからアニメが悪く見られてしまう」と納得していただける事が多かったので、せっかくだから他の人にも知ってもらいたいなという思いの形兼備忘録としてここに記すものとします。

2.世界観、用語について

前提知識がないとこの後の文章がちんぷんかんぷんなのでざっくりと記載します。
※ご存知の方は読み飛ばしておっけーです。

・風祭市
主人公達の住んでるところ兼物語の主な舞台。学園都市みたいにまん丸

・アウロラ
見える人には見えるオーロラっぽい命のエネルギー
星に住む生物はみんなこれを持っていて、自由に扱えるとすごい力が発揮できちゃう

・鍵
定期的に星自身から生まれるウィルススキャンみたいな人物
その時代を調査して「環境悪いから一度リセットするか」or「環境悪くないし許してやるわ」を判断する。殺される(消える)とスキャンが先延ばしされる。リセットは作中では「救済」とか呼ばれてる

・能力者
すごい力が発揮できる人達。主に下記の2タイプ
 ・超人:自分の体でアウロラを活性化して超能力が使えちゃう
 ・魔物使い:自分のアウロラを分け与えたラジコン(魔物)を操作できる人

・書き換え能力者(リライト能力者)
ごくごくたまに現れる特殊な能力者
望んだ通りに自分の身体能力を書き換えられる。でも上書きしかできないので書き換えた状態が永遠に継続する。あと使いすぎると寿命が減るし魔物に近づく

・ガーディアン
上記の超人が主に集まっている自警団体みたいな組織
人類を守る派だから鍵は見つけたら殺す方針

・ガイア
上記の魔物使いが主に集まっている宗教団体みたいな組織
人類なんで滅んでいいんじゃね?派だから鍵は見つけたら保護する方針

・ドルイド
昔から鍵の使いとして色々世話したりしてる人達
鍵の発生時に能力者として見入られるため、組織ではなく主に個人

お話をざっくりまとめると
「能力者達が鍵をめぐって組織に別れて大乱闘!」するお話だと思ってもらえれば

3.登場人物

※公式サイトさんに便利な主要登場人物紹介、キャラ絵、相関図があったので詳しくはこちらをご確認ください。

天王寺瑚太朗
属性:主人公
上記で説明したリライト能力者。
事故による昏睡状態から復帰し、学園生活を謳歌しているお調子者気質

神戸 小鳥
属性:幼馴染ヒロイン
瑚太朗のお隣さんにして幼馴染。
序盤から夫婦漫才するぐらい仲が良さそうに見えるが一線引いてるところは引いてる

鳳 ちはや
属性:転校生ヒロイン
中途半端な時期に転校してきた転校生
色んな事に無知なパワー型アホの子

千里 朱音
属性:先輩ヒロイン
裏で学園を支配している先輩。大半は存在を知らない。
胸を触るか触らないかで個別ルートがある

中津 静流
属性:後輩ヒロイン
ふーきーんの仕事を手伝ったら懐かれた後輩
大人しそうな見た目に反して言動が作中一番ぶっ飛んでる

此花 ルチア
属性:委員長ヒロイン
瑚太朗が粗相する度に鉄拳制裁をかます同級生
機嫌が悪い事が多いが個別ルートのギャップが一番すごい


属性:真ヒロイン
「鍵」その人。神出鬼没で電子機器に映らない
ルートによって若干違うが大半は自意識過剰な振り回す子

鳳 咲夜
属性:犬猿の仲
ちはやの使用人。瑚太朗と非常に仲が悪い
瑚太朗に対する口の悪さ以外は完璧超人

吉野 晴彦
属性:親友…?
親切にちょっかいをかけているがいつも怒らせてしまう同級生
独特の世界観があり、瑚太朗と気が合う時は合う

西九条 灯花
属性:先生
担任の先生。委員会関係で静流を溺愛している
糸目が開くと強いタイプ

他にもいっぱいいますが上記主要人物を追っていれば大体大丈夫です

4.各章の説明

※全体的に超ざっくりなので詳しく知りたい人は本編もやってみよう!

【ヒロインルート編】

@共通ルート
昏睡状態から目覚めた後、ほわーっと高校生活を二年まで謳歌していた瑚太朗。
ある日突然自分の周りに怪奇現象が多発し、"学園の魔女"と称されるオカルト研究会(オカ研)会長である朱音に助けを求めるため、彼女を探すところから物語は始まる。

自分の周りの怪奇現象を解決することを理由に寂れていた(というか朱音一人だけだった)オカルト研究会を復興。篝以外の5人のヒロインをなんやかんやで部員として招きいれ、色んな理由をつけて怪奇現象を探りながらヒロイン達と交友を深めていく。

「森で謎の生物を見た」
そんな情報を聞いたオカ研のメンバーは全員で森に向かい調査を行う。
しかし各種ハプニングで散り散りになり、瑚太朗がやっと全員見つけたと思えば、
何故か朱音&ちはやと静流&ルチアが対立していた。

森の謎の生物とは魔物のことで、それに気づいてしまった彼女達は各組織に所属する構成員orエージェントとして、それぞれの立場に沿った行動をした結果互いの秘密がばれるという最悪の合流をしてしまった。

ここまでが共通ルートで、ここまでの瑚太郎の行動でどのヒロイン(どの勢力)に寄り添うかルートが分岐する。

ドルイド→小鳥
ガイア→ちはや、朱音
ガーディアン→静流、ルチア

各ヒロインルートでは篝による救済が起こったり起こらなかったりします。
救済が起こらないとは言っても、あくまで瑚太朗が生きている時代に回避できただけのその場しのぎのため、いつかはまた鍵が生まれて同じことが繰り返されてしまうことを覚えておいてください。

@小鳥ルート
どの勢力にも加担せず、小鳥と一緒に鍵を守ろうとするルート
千和さんの演技と吉野の男気が一番すごい

@ちはやルート
ガイア(ちはや)寄りのルート
咲夜の正体が分かる実質key版Unlimited Blade Works

@朱音ルート
ガイア(朱音)寄りのルート
恐らく瑚太朗が一番悪い人になってしまうルート。けっこうしんどい

@静流ルート
ガーディアン(静流)寄りのルート
大半が回想で語られる、ラストも含めてヒロインの中でも一番しんどくて悲しいルート

@ルチアルート
ガーディアン(ルチア)寄りのルート
ルチアの体質に関わるえぐいお話。ラストの展開はまだマシな方

【moon編】

全ヒロインルートをクリアすると出てくる、keyおなじみの真ルートです

瑚太郎は深夜の自宅のベットで目覚める。
気分転換に家の外を散歩してみるがとても大きな月が見えるだけで誰もいない。
何かに導かれるように夜の街を進み、白い花が咲き誇る広大な丘へと向かう。
そこでは篝が黙々と「命の理論」の研究を行っていた。

アニメ1話で瑚太朗が誰もいない夜の街を闊歩していたシーンは、実はmoon編の冒頭になります。SF小説とかでよくある誰もいない静かな夜の街って感じで雰囲気が良い。

この世界は神様視点で世界を俯瞰できる場所とでも思ってください。(以後、俯瞰世界)
そこで篝は世界(各ヒロインルート)を観測し(以後、観測世界)、どうして救済が発生してしまったのか、どうすれば人類は救済を発生させずずっと存続できるかを模索しています。それを作中では「命の理論」と呼んでいます。
実は今までプレイしていたヒロインルートはあくまで篝がシミュレーションしたもので、その中にある無数のルートのうちの一つだったことがここで判明します。

以下画像の線一本一本が個別の観測世界で、膨大な数があることが分かります。
この中から篝は人類が存続できる答えを見つけようとしていました。

画像1

※さすがにこれは画像がないとイメージしきれないので…

俯瞰世界には篝しかいない…はずだったのですが、
何故か観測される側の瑚太朗が俯瞰世界に干渉できるようになってしまいました。
※理由はややこいのでゲームにて

俯瞰世界にいる瑚太朗は全てのルートの経験、記憶、能力を持っている状態で、この場所で神にも等しい篝に何度も接触を試みて段々と意思疎通ができるようになります。
※尚、接触に失敗するたびに色んな方法で殺され自宅のベットからのやりなおしを数千万年単位で繰り返しています。発狂しない瑚太朗の精神がやばい

篝と交流する中で瑚太郎が瞑想に入るシーンがあるのですが、自身のリライト能力で思考能力を限界まで高めて人とは、人類とは、愛とは、とか考える描写が非常に難しく、瑚太朗も途中で意識が瞑想から戻れず昏睡しかけます。
重要なシーンなんですが、アニメでやるにしても短すぎるし、既プレイ者でも難解です。
しかし印象的な台詞(というかこのゲームで言いたい事なんだろうなぁ)がいくつもあるので、是非ゲームにて確認してほしいです。

二人だけでの研究が行き詰まった時、気分転換をしようと瑚太朗は篝を夜のダンスに誘います。(俯瞰世界に慣れてきた瑚太郎はある程度の事象を操作できるようになり、衣服を自由に変えたり一緒に周りで踊ってくれる影法師を作ったりしてます)
そんな時、観測世界から篝を抹殺しようとある人物から魔物が大量に送り込まれてきます。
一度は窮地を脱しますが、また別の観測世界から何度も魔物が送り込まれることを察した瑚太郎は、篝を守るための仲間として、縁が強く呼び出し易いヒロイン達を創造します。
ヒロイン達は自我を持ち、瑚太朗と同じく全ての観測世界の経験を得ているおよそ一番強い状態で召喚されています。

次に来るであろう魔物の襲来に備え、全員全盛期の状態で準備を始めますが、ここで瑚太郎だけ大人の姿になります。
当然周りのヒロイン達はびっくりしますが、話をするうちに以下の重要な事実が判明します。

①瑚太郎の昏睡状態は実際よりかなり長かった
②瑚太郎の実年齢はヒロインルート時点では約30歳手前だったこと
③昏睡の原因は生まれたての篝を襲撃したことによるしっぺ返しによるもの(実はここで直前に篝と契約してドルイドとなった小鳥に命を救われていること。)
④篝を襲撃するまで瑚太朗はガーディアンに所属しており、一通りの戦闘訓練を受けているエージェントであったこと
⑤昏睡状態から回復した瑚太朗はガーディアン時代(能力を使っていた時代)の記憶を失っており、自分は小鳥と同い年の幼馴染であると周りに嘘をつかれ生きていたこと(小鳥ルートで分かるのですが、クラスの同級生の全員は瑚太朗が年上であったことを知っている描写があります)
※全ての観測世界で上記の状態であることが判明します。

断続的に来る魔物の襲撃から篝を守る合間に、全員で篝の研究を手助けしようと「命の理論」のコピーを作りあーでもないこーでもないとシミュレーションをしたりします。(ここが後述のソシャゲの時間軸になります)
※何回か襲撃を受ける合間に吉野も追加されたりします

そして何気ない瑚太朗の一言でついに篝の研究が完成しかけます。
研究が完成するまでの間に最後の襲撃を凌ぎ、遂に「命の理論」が完成します。

俯瞰世界にいた篝以外の全ての生命が一つのアウロラとなり、とても大きな月へゆっくりと向かい始めます。
(エ○○ンゲリオンのATフィールドが無くなってみんな混ざり合って水になったアレみたいなやつだと思ってください)
湖太朗は消え行く意識の中で「あのとても大きな月が地球で、自分達が今までいた場所こそが月だった」ということを理解します。地球はとっくの昔に滅んでおり、理由は不明ですが月にいる篝が復活させようと研究を続けていたことも判明します。
月にいる篝(鍵)は自身の星から離れられないため、荒廃した元通りの月に一人残ることとなり、地球へ向かうみんなを見送ります。

しかし研究はあくまで「理論」だけであり、「実践」はこの後地球に向かった生命が成さなければなりません。
作中にて「もうアウロラは少ない」「やりなおしがきかない」等の話をしており、暗にこの後の地球での再トライが1回だけを示しています。

moon編の最後にしてterra編に繋がる以下の文章にてこの後の話はより一層厳しいものだと分かります。
「さぁ、過酷な淘汰を始めよう」

【terra編】

moon編のその後(地球にアウロラが降り注ぎ、生命誕生から瑚太朗が生まれる時間軸までの長い間を経た後)になります。

moon編にて月の篝が完成させた「命の理論」を完成させる条件の一つとして必要だったものは、『湖太朗が篝を襲わず、昏睡状態にならない事』であり、その昏睡状態の期間に手遅れになるためこのルートでは以下の流れで話が進みます。
※このルートから湖太朗に声が付き、文章のウィンドウも変化します。

①湖太朗がガーディアンに入るまでの幼少期
ここまでは観測世界と流れは一緒ですが、ゲーム内では初めて描写されます。
ヒロインルートでの各キャラとの昔の関係性や、ヒロイン達の幼少期がある程度判明します。
②湖太朗がガーディアンに入り、篝を襲うまで
複雑な組織内の人間関係や過去湖太朗がどのように生きてきたかが分かります。
③篝を襲わず、海外に兵隊として派遣された後
ここからterra編として話が完全分岐します。
ある理由をきっかけにガーディアンとガイア、両方の組織に二重スパイとして暗躍し、世界を救うための方法を模索していきます。
※ここでの湖太朗は月での出来事を一切引継いでいない無知の状態です。

ここまでの全てがヒロインルートでいう昏睡期間以前の時間軸で進行します。

味方は誰一人おらず、自分の目的がばれれば両方の組織から殺され、どうすれば世界を救えるかの確証が無い限界の状態で話が展開されます。

地球を救う答えとは、湖太朗の選択とは。
結末は是非ゲームをプレイして確かめてください。

5.アニメについて

ここからある意味本題です。
2クール24話で放送されましたアニメですが、原作の紹介を読んでいただいた上で「原作既プレイ者」から見たアニメのアレコレについて紹介します
(公式サイトはこちらなので、気になるお話等はこちらでご確認を)

・1~13話
ゲームのヒロインルート編にあたります
最初にお伝えしますとアニメでやっていたルートは、「篝ルート」になります。
ゲーム本編にはなかったヒロインルート、アニメでやってたんだなと途中から気づきました。

各ヒロインとの名場面やルートの出来事を経由しつつ、終盤はゲームにもなかった話の展開なので、原作をやっていた身としても先が読めなかったので楽しかったです。
でもゲームのヒロインルートよりも酷いバットエンドなので、13話視聴して結末がこれでしばらく2期までおあずけされるのは、初見勢も多いアニメでやるのは叩かれてもしょうがないのかなぁと。

・14~16話
ゲームのmoon編にあたります
短い!!!!!
moon編は上記で説明しています概念的な話や、物語の全容が見えるストーリーなので難しいのは分かりますがそれを視聴者に説明しきるには時間が足りなかった。後続のterra編があるとはいえ、もう少し時間が欲しかった気がします。
原作やってない人orこれから買おうとしている人に向けての内容ではなかった。完全に知っている人ついてきてくれ状態。叩かれてしまっている理由の一つはここにあると思っています。一見ギャルゲーでありながら、13話かけてバットエンドを見せた後に分からん回が続くのはきつい。

・17話~24話
ゲームのterra編にあたります
ここは逆に駆け足でありながらとてもよくまとめられていたなと感じました。
重要な場面、見せるべきところが漏れなく構成され、映像化されたことにより原作やっている人も「ここの場面はこういう描写だったのか」と新しい発見もありました。

しかし、大半の人はバットエンドと駆け足説明回で挫けていると思われますので、初見で理解した上でここまで見れている人は相当すごいです。私も原作知らなかったら多分挫けています。

以下全体的なetc

・絵が可愛い
keyのゲーム絵は苦手な人もいる中、最近のアニメらしく非常に見やすく可愛い絵柄に再構築されているので、とても新鮮でした。アニメ→ゲームは絵柄に苦労しますがゲーム→アニメだと苦労なく見れます。丸っこい感じが良い。ほっぺがやわらかそうで可愛い。

・各ヒロインルートの場面をちゃんと拾っている
ヒロインの魅力や生い立ちなどを説明するために欠かせないシーンは結構回収されてたので、キャラ目当てで見る分には良かったのかなと。場面転換が多いので深く考えると辻褄合ってなかったり話飛んでたりはしますが、あまり考えずに見る分には…見る分には…

・アニメオリジナル曲が良い
後述の楽曲についてでいっぱい書きますが、オリジナル曲が大変良い。
展開に合わせて細かくOPEDが変更されているので、節目も分かりやすいです。

6.ファンディスクについて

こっからは余談です。
「Rewrite Harvest festa!」というファンディスクが1本出ており、内容は各ヒロインの後日談だったりmoon編で観測しているifルートだったりで、時系列的にはmoon編の最中になります。

あくまで原作の補完レベルですが、随所でmoon編に繋がったりしているのでプレイするとより一層本編が楽しめます。こちらに関しては基本ヒロインルートと同じなので内容は割愛します。是非プレイして確かめていただければと。小鳥ルートが可愛くてやばいから覚悟してください。

このファンディスクは単体でも販売していますが、無印原作を買ってない人はファンディスクとおまとめになっている「Rewrite+」をおすすめします。井上の立ち絵が追加されたりなど追加要素も色々あります。
※公式サイトはこちらです(発売したのが2016年7月なので中古ショップの方が見つかるかもしれません)

7.ソシャゲについて

こちらの章も重ねて余談になりますが、実は「Rewrite IgnisMemoria」ってソシャゲがあったんですよ。実は。(2017年12月31日にサービス終了しています)

私も遊んでいたのですが、色んな絵描きさんが描いているキャラが可愛くてガチャ回してましたね…。

画像2

画像3

画像4

ガーディアン黒服の静流が性能的にも使いやすくイラストも良くてお気に入りでした。

ゲームの内容ですが、moon編にてオカ研メンバーが試しに色んなifルートを作ってみようと実験していたシーンがあり、まさにその最中の出来事がゲームになっています。

①小規模ifルートを作成する→②まだ答えは見つかっていないので人類が滅ぶ→③それを観察したメンバーが感想を述べる
の流れになっており、主要人物ごとに焦点をあてたifルートを延々体験していくギャグありシリアスありな内容になります。

原作をやっていた人からするとmoon編の時間の流れがとてつもなく長く、実験って何やってたんだろうの答えをソシャゲで返してくれたので、遊んでてとてもしっくりきました。

演出としてずるいのが、感想を述べるフェイズでたまーにterra編に必要な要素を言っているので、ちゃんと実験は進んでるんだなぁと泣いてしまう時もありました。
以下例

画像5

画像6


8.楽曲について

個人的には本題です
key作品ということもあり、楽曲がえらくいいんですよこのゲーム。
そこを各紹介に挟むのもどうかなと感じたので、最後にまとめて紹介させていただきます。

「旅」
ゲームのタイトルBGMにして作品のメインテーマ
後述で紹介します「渡りの詩」「CANOE」の元の曲でもあります
題名の通り、これからゲームをプレイするあなたの長い長い旅が始まる…そんな曲として最初に聞きます。アニメのmoon編でもこのBGMがそのまんまOPに使われていて、原作やってた人からすれば鳥肌ものでした。また映像で月の篝以外の光(アウロラ)が月から離れていくラストが非常に辛い。

「End of the World」
アニメ1期後半OP アニメオリジナル曲
ちょうどヒロインルート後半にあたる曲ですが、湖太朗が一人の「少年」としてヒロインのために困難に立ち向かう感じが出てて良いです。

「Word of Dawn」
アニメ1期後半ED アニメオリジナル曲
原作に篝ルートがあったらこんな感じなのかなって曲調。
原作ゲームのエンドロールに流しても違和感が無い作りでとても心地よい

「Last Desire」
アニメ2期後半OP アニメオリジナル曲
terra編にあたる曲で、組織時代の湖太朗が表現されていてグリザイアみが強い。
ガーディアンの同期三人が冒頭で並んで動いているイントロが原作勢にとってとても良い

「サンブライト」
アニメ5話の特殊ED アニメオリジナル曲
ゲーム内のルチアのテーマ曲である「サンブライト」を基に作られたvocalバージョン
映像と一緒に聴いてください。ロックオンで死人が出ます。

「闇の彼方へ」
小鳥、ちはや、ルチアルートのED
オタクはピアノとかブラスが少し入っているとすぐに気に入ってしまう。
卒論時にループでずっと聞いていたぐらい好きでこの曲を聴くと思い出してしまう。

「恋文」
静流ルートのED
静流のテーマ曲である「カーネーション」をvocalバージョンにしたやつ
作中の展開に合わせた歌詞になっており、最後のCGと併せてめちゃくちゃ泣いてしまう。

「渡りの詩」
moonルートED
湖太朗達が地球へ向かう際に流れる曲
歌詞が謎の言語ですが、これは月の篝がほとんどコミュニケーションを取れない中、
最後に地球へと向かう湖太朗達に対してなんとか必死に歌った篝の曲だと思っています。

「CANOE」
terraルートED
ゲーム内のグランドエンディング
渡りの詩に比べはっきりと歌詞が聞こえるようになったバージョンです。
歌詞はこの作品で伝えたいこと、作中の顚末がそのまま語られており、最後までゲームをプレイした人にとって全ての答えになっています。随所のCGも見てると涙腺がやばいです。

「Harvest」
ファンディスクのOP
ヒロインルートのその後のハッピーエンドを歌った感じ。
個人的には小鳥ルート(ファンディスク含め)をイメージしたものなのかなと感じています。

「ささやかなはじまり」
ファンディスクのED
EDなんですが、タイトル通りこれからも湖太朗達の話は続いていく、そんな雰囲気がする曲です。
ファンディスクのEDであり、後続のゲームが出ていないため、実質このコンテンツにとってグランドエンディングにも等しいのですが、これがアニメ最初のOPに持ってこられて色々と考えるところがありました。


9.おわりに

ここまで読んでいただきありがとうございました。
原作の流れと主要なコンテンツの紹介してきましたが、私自身も原作をプレイしたのは大学生の頃なので、このブログを書くにあたり久しぶりに情報を集める中で「もうそんな昔なのか…」と少しショックを受けつつも、この記事を読んでくださった方々に少しでも「原作やってみようかなー」と思っていただき、購入していただければ幸いです。

それではみなさん、より良い記憶を。


記事内容最終更新(2019/4/30)
※別媒体の記事を移しただけなので、今後細かい更新をするかもです。

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