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『京都祇園もも吉庵のあまから帖9』お菓子と相続、分けっこの仕方は同じ?

1つしかないお菓子を半分に割った時、大きい方を相手に渡します
だって、大人なんだもの・・
でも、なんだか惜しいような気持ち

「小さい方でいいよ!」って言ってくれたら、それこそ神!ですよね(笑)


いつでも、自分は損してもええから大きい方のアイスを友達にあげるような生き方をしてたら、困ったときにその友達がトオルのことを助けてくれるんや

(第二話 幼き日 ソーダアイスに教えられ)


これは、信用金庫にお勤めの50代の男性の幼い頃の思い出です
母にアイスをもらった直後に、友達が訪ねてきました
(まあなんというタイミングでしょう!)

こどもらしく、小さい方を渡そうとし、母にそう諭されました
確かに、小さい方を渡されたら、口では「ありがとう」と言いながらも、チェッ!って思いますよね(笑)


よくある久助みたいな、こわれ菓子も、形の悪いものから食べるんですって
相手に少しでも、見栄えの良いものがいくように

だから、銀行で人を見るときに、久助出すとか出さないとか・・
もうそれは、明るい未来に関わってくる〜
是非とも、身につけておかなければなりません(笑)

ホント、いい学びになりました


京都の老舗では、『日頃から、たとえ自分が損しても他人が『得』することを考える』ことが、商いを長く続けるコツだと言われているそうです

相手の心配りに気づけ、互いに手を貸すことを厭わない人たちだけが生き残れる社会だとも言えそうですね


ま、大人なら、お菓子が少しぐらい小さくても我慢(笑)できますが、たとえば『相続』といったらどうでしょう?

「それこそ、少ない方でいいよ」って言ってくれる人は、神ですが、よほどの理由がない限り、きっちり等分が、その後も風通しの良い関係でいられるようです
(友たちの経験談による)


小さい方を渡す人も
大きい方をくれた相手の心配りに気づけない人も

一見、得したようですが、実は、大きなものを失っていることに気付かされます


銀行でお金を貸してもらえない大人になる、かどうかはわからないけど、間違いなく、心の友には選ばれない人にはなりそう・・
『助けてくれない』の意味、わかる気がします


今からでも、半分に割ったお菓子・・大きい方を渡す心根の持ち主、目指しましょう

相手の喜ぶ顔を見て、徳を積んだと密かに思うそれだけでも、十分、大人ですよね?
(徳って・・それも執着してますが・・)

ではまた☺️



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こがねのいずみ@読書ブロガー
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