丁寧さの呪縛
こんにちは、千鶴です。
毎回まったく関係ないお話をしているような気がしますがそれはそれとして。
さて今回のお話。
私は元々絵描きでした。いや今もそうなのかな。分かりません。
若い頃はめちゃくちゃ早いペースで描いていたのもあるので今現在の状態の自分を絵描きと呼ぶのは抵抗があります。
と言っても描くのをやめましたってわけでもなく。なんだろ。
まぁそれはさておき。
前述の通り若い頃はかなりのペースで作品を描いていました。
同人WEBサイト全盛期。
サイトに日記を設置し毎日記事を更新している中で、ほぼ毎日必ず日記絵、と称して絵をつけていました。
絵は日記の内容とは関係あったりなかったり。
今日は〇〇の絵です。からの本日の思ったことをつらつら書き綴ったりしておりました。
この日記絵は、そもそもWEBの日記記事を毎日更新するということが大前提で、それありきのものです。絵のためのものではない。日記のための絵。
日記絵とは別でWEBサイト上にイラスト、漫画、という作品コンテンツのコーナーは別で存在し、そちらの更新も週に数回のペースでしつつという感じでした。
日記絵はラフなものが多く主に懐かしのお絵描き掲示板を使用、コンテンツコーナー内の作品はペイントツール系を使用した力を入れた作品が多かったりもしましたが日記絵も本気になっちゃったりとかもあったのでその辺は曖昧でした。
違う話が長くなっちゃった。
そんな大昔の同人サイト管理人時代
「お前の絵は雑だからもっと丁寧に描け」
というコメントをいただきました。
なるほど雑ですかすみませんね!描きたいもの溢れててどんどん次に行きたいのです!という感じだったのですが、当時青臭かった私は結構傷つきまして、丁寧に…丁寧に描かねば…と意識をしましたというかしちゃったというか。
結果、更新速度落ちました(それはそうかもしれない)
なんか描くのも面倒くさくなりました。
でも画力上がったんじゃないか?とは思ったし、自分も細かいところを描くことへの達成感もあったりはしました。
しかし、絵を描いて投稿して、と繰り返して感じたことは
丁寧に描いても雑に描いても、閲覧者のリアクションは結構変わらないということです。
何なら頑張って細かく描けば描くほど努力と成果が見合わない時すら全然あります。そもそも絵ってそういうもんって話はさておきね。
雑に描いても「なんかいい感じ」と評価されたりして、なんなのこれはって気持ちにもなったり。そもそも絵ってそういうry
丁寧に描くことは素晴らしいことだけれど、丁寧に描かねばならないという意識に囚われ過ぎると作品を描くということに対してネガティブなイメージがまとわりつき制作そのものから足が遠のいてしまう面もあるような、そんな気がするのです。
作家ごとに性格もスタンスもみんな違います。何が正しいとか何が良いのかなんて分からない。
ただ、私はもしかしたらこの「丁寧さの呪縛」を自分で解いてもいいんじゃないだろうかって、そう思ったのです。
いいじゃん、雑でも。
きっと、もっと、気楽でいい。