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オーストラリアに10年住んでも英語が話せなくてつらい

私が初めてオーストラリアに足を踏み入れてから、今年で10年になります。今回は、10年間英語圏の国で生活している中で、英語がどれだけ上達するのかについてお話ししたいと思います。

この記事はYouTubeに投稿した動画のnoteバージョンです。


結論

まず、結論から言うと、10年間オーストラリアに滞在しても、英語が流暢に話せるようにはなりませんでした。これは私個人としては、そうならなかったということです。

個人差や環境によって結果は異なると考えますが、私の場合は上達しなかったという結果になりました。

とはいえ、完全に英語がわからないというわけではありません。
日常生活でのコミュニケーションに困ることはほとんどありませんし、約7年前に受けたTOEICのスコアが850点だったことからも、まずまずの理解力があると言えます。

ただ、想像していた「英語ペラペラな人」とは程遠いと感じています。

英語が流暢に話せる状態というのは、例えば有名な英語系YouTuberであるAtsueigoさんやだいじろーさん、オーストラリアでいえばタロサックさんのようなレベルだと説明されることがありますが、私はそれには達していませんでした。

長い間オーストラリアに住んでいれば、あのくらいまで上達するだろうと思っていましたが、気付けば10年が経過し、軽い絶望を味わっています。

理由

それでは、なぜ10年間オーストラリアに滞在しても英語が上達しなかったのか、その理由を3つ挙げて説明していきます。

1.英語学習へのモチベーションの低下

まず1つ目は、英語学習に対するモチベーションの低下です。

私は最初の2年間はワーキングホリデーで滞在し、その後学生ビザに切り替えてさらに2年間、そしてパートナービザを取得し、永住権を取得したのが2023年です。

最初のワーキングホリデーの時は、英語を学ぶというモチベーションが非常に高かったです。
現在ワーキングホリデーをしている方々も同じだと思いますが、やらなければいけないという気持ちや、技術やスキルを身につけなければならないという意識がありました。
その期間はビザの有効期限が1年や2年と決まっていることもあり、日本にいた頃の自分から変わらなければという気持ちが強かったと思います。
実際、TOEICのスコアもワーキングホリデーが終わってすぐの時期、学生ビザの申請準備をしていた頃に取得したものです。

その後、学生ビザを取得しいわゆるビザ取り学校に通いました。
その時もまだモチベーションは高かったです。

しかし、永住権を申請してからは状況が変わりました。
ブリッジングビザが発行され、事実上永住権と同等の権利を持つようになりました。
そのため、帰国する前に何とかしなければという緊張感がなくなり、モチベーションが低下したのです。

モチベーションの低下が、1つ目の理由です。

2.環境作りが難しいということ

次に挙げる理由は、英語を話す環境を作ることの難しさです。

英語を話す環境は非常に重要だと考えますが、現在私はほぼ英語を話す機会がありません。
ワーキングホリデーや学生時代はシェアハウスに住んだり、ファームで働いたり、ウェイターの仕事をしたり、学校に通ったりと、英語を話す機会に恵まれていました。

しかし、今はそうではありません。
ワーキングホリデーや学生時代はレストランで働いていましたが、永住権を取得してからはフルタイムの仕事を探しました。そのため、飲食業から離れることになりました。
私は資格やスキルを持っていませんでした。そのため、さまざまな仕事を試してみましたが、現在は日系の食品工場で働いています。
給料や仕事内容には満足していますが、英語を使う機会はほとんどありません。

家ではパートナーと英語と少しの日本語で会話をしますが、話す内容は限られています。
部屋は賃貸のワンベッドルームなので、シェアハウスのような会話の機会もありません。

さらに、ワーキングホリデーや学生時代にできた友人のほとんどが母国に帰国してしまっているためなかなか会うこともできません。新しい友人を作ることも30代中盤ということを考えると難しくなってきています。

このような環境を無理矢理変えるのであれば、私の場合はオンライン英会話などを始める必要があるかもしれません。

以上が、英語が上達しない理由の2つ目、環境づくりの難しさです。

3.目的の変化

最後に挙げる理由は、長期滞在による目的の変化です。

ワーキングホリデーや学生時代は、英語の勉強や特定の分野の知識を得るという目標がありました。
しかし、永住権を取得すると、目的が変わります。
英語を学ぶというよりも、将来の生活をどうするかということが重要になります。
そのため、フルタイムで働くことや保険に入ること、家を購入することなど、将来の生活に関することを考える機会が増えます。
その結果、英語の学習よりも他のことに時間を割くようになり、英語の学習に対する意欲が低下します。

結論

以上が、長期滞在しても英語が上達しない理由です。
結局、どれだけ長く海外に滞在しても、自然と英語が上達するわけではないということを理解する必要があります。
英語がペラペラになりたいと思う方は、環境を整えたりモチベーションを保つ努力と覚悟が必要です。

この記事がオーストラリアの移住や留学の参考になれば嬉しいです。
ご覧いただき、ありがとうございました。

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