作家・向坂氷緒の「言の葉あそび」

お世話になってます。工画堂さんのnoteではちょこちょこSSなど出させてもらってます、シナリオライターの向坂氷緒です。

工画堂文庫で公開された白衣性愛情依存症SS集「Tomorrow」後半パートのあとがきとして、白愛の振り返りキャラ語りを書いていたんですが、せっかくだしコラムにしちゃいましょうと言っていただきまして。

増補、加筆の上で載せてもらうことになりました。やたー＼(^o^)／
白愛キャラのことなんか、永遠に語れる。

で、なおちゃん。
ここだけの話ですが、白愛のヒロイン（あすか含む）の中で自分に一番似てる精神構造を持ってると思うのが、なおちゃんです。もちろん、あんな出来る人間ではないので主に面倒くさいところが。実は腹黒なところが、実は変態なところが(突然のカミングアウト)
ちなみに元々、向坂は妹キャラを書くのが苦手でした。白愛で姉妹百合を書く、となったとき、困りに困って、好きになれる妹ちゃんを！と苦心して生まれたのがなおちゃんです。
なので、同じように「妹キャラ苦手だったけど、なおちゃんで良さがわかった」という感想をいただくと嬉しい‥‥

お次、かえで先生。
かえで先生‥‥は自分が思う、ん～～一番リアルでダメで魔性な女性像を詰め込みました。こういう女性が一番タチ悪いんだ！でも、いるよねー！みたいな笑。可愛いと思うし、大好きです。
行動原理が一番読めない。本編でも、ハテナになった人も多いんじゃないでしょうか。わかる人には「うわーわかる！いる！こういう人！」って。いません？いないほうが平和ですけど笑

我らが、あすか。
ダメ人間好きの向坂にとって、もちろん、あすかのダメっぷりは愛しくて、そして他人の気はしないけど。結局、あすかって超優秀な主人公、ヒーローキャラで、理想の自分、かもしれません。
くせの強い白愛ヒロイン、全キャラを落としうるのは、あすかしかいなかっただろうなと思います。かっこいい。そして、アホ。一家に一台ほしい。なおちゃんが、くれませんが。

さくや姫。
さくやは向坂が思う、あらゆる意味での理想のヒロイン。なおちゃんが苦手だった妹キャラへの挑戦だとすれば、さくやは自分が生きてきて育んできた“好き”のすべてを突っ込んだキャラです。
憧れ‥‥といえば憧れの塊みたいなキャラ、というか人ですが、なれる、なりたいなんておこがましくて思えない。まさに星。
かえでルートで恋愛について語るシーン、いつきルートでナックルを振るうシーンと他ルートにも名シーンがあるのが特徴。

いつき（笑）
なんでか、いつきを語ろうとすると、ちょっと笑ってしまいます。なにげに一番のネタキャラなんじゃないかと思う。理想の友達、悪友？毎日つるんでバカやったら楽しいだろうなって思います。ヘタレなところを隠そうとして隠しきれないところが向坂と似てる笑
そういえば、めちゃめちゃ初期のイメージキャラは「フリクリ」のハルコさんでした。残って‥‥ないかな。

以上？

あ、某トゥデーさんも入れていいのかな。攻略ヒロインではないんですけどな、一応。
トゥデーさんは善人しかいない白愛キャラの中で、貴重な悪を担うポジションでした。それがトゥモローさんにたらしこまれて、すっかり良い奥さんに。いや、そうかな‥‥。
なおちゃんとはいい意味で、ずっとガチ殺伐な関係でいてほしいです。トゥデーさん、実は戦闘力はそれほど高くないんですが。包丁振り回すだけなんで。奇襲と捨て身特攻が武器です。

白愛キャラなんて永遠に語れる。
新作SSも書きたいです。次は、いつき？

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　向坂氷緒