こがっち

初めまして。 趣味は読書や旅行。 旅は歴史やサッカーを絡めての一人旅。 時々、色々書いてみようと思います。

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最近の記事

おかえりモネ・気象情報編

「気象はね、未来が分かるんだよ」 故郷の島が津波に襲われた時そこにいなくて、近しい人たちが大変な思いをしている時に役立つ事が出来なかった百音は、「誰かの役にたちたい」という想いを強く持っていた。 未来は平等に誰も分からない。 でも気象は分かる。 今頭の上で起きている気象現象は数日前に南の海や北の大陸で起きた現象に必ず起因している。それらを科学に基づきデータを集積し分析すれば未来に起きる事を予測できる。 未来に起きる危険が予測出来れば誰かを助ける事が出来る。 百音の「誰か

    • おかえりモネ 東日本大震災遺構・伝承館を訪ねて

      「あの時いなかったって思いに押し潰されてきたのは誰ですか?」 実家が竜巻の被害を受けたが状況が分からず動揺する百音を落ち着かせた時に言った台詞だ。 NHK朝の連続テレビ小説「おかえりモネ」の主人公永浦百音の故郷気仙沼はあの大震災に伴う津波で甚大な被害を受けた。百音の暮らしていた島も津波に襲われ、本土と分断され多大な苦しみを味わった。 百音自身は父親と高校入試の合格発表を見る為島を離れていたので直接津波を見ることは無かった。その為幼馴染の友人や妹が味わった苦しみや痛みを分か

      • 「おかえりモネ」妄想・疑問を楽しく語ろう!

        朝の連続テレビ小説・おかえりモネが先週ついに最終回を迎えた。 半年前に始まり、徐々に徐々に盛り上がっていき後半はもう生活の中心でした。 終わった今ではモネロスで心にぽっかり穴が空いています。 初回から全話を録画、NHKオンデマンドにも加入しいて、Blu-rayも購入し何度も何度も見返しています。 放送当時や見返しているとき疑問に思ったり、気になったり、ツッコミどころだと思ったりした事を書いてみようと思います。 【第21回・「勉強はじめました」】診療所には菅波先生と中村先生が

        • 「おかえりモネ」と「護られなかった者たちへ」 表裏の物語

          この映画は予告を見た時から映画館で観ようと思っていた。 そして10月に上映が開始されると知った。 しかし私は観に行くことが出来なかった。 なぜならそこにドッペルゲンガーがいると分かっていたから。 映画「護られなかった者たちへ」 予告を見る限りこの作品はヘビーだと思っていた。 出演者は佐藤健、阿部寛、そして清原果耶…… 私の心はこの半年ずっと別の世界にいる。 特にこの2カ月は完全に心を奪われている。 「おかえりモネ」の世界に。 主演は清原果耶 清原果耶が演じる永浦百音の

          おかえりモネ・こんなにも心惹かれ、抉られた経験は無い

          朝の連続テレビ小説「おかえりモネ」も最終週を残すのみとなった。 生まれてから今までこんなにも心に刺さり、心を抉られた作品に出会った事は無い。 朝の連続テレビ小説は時報代わりに観られる。朝の準備をしながら観るので話の内容は明るく分かりやすいのが王道らしい。 この点では「おかえりモネ」は相当異端だ。 以前も書いたがこの作品は極めて丁寧で繊細で不親切だ。 物語では分かりやすい説明はほとんど無い。 災害など現実的なところはとことんリアルに冷徹に表現するのに、心の内面などでは逆に 直

          おかえりモネ・こんなにも心惹かれ、抉られた経験は無い

          おかえりモネ・菅モネ唯一の喧嘩編

          朝の連続テレビ小説・おかえりモネ。 主人公・百音と医師・菅波光太朗。 2人は本当に仲が良い。 出会った当初こそギクシャクしていたが徐々に関係は進展していき登米ではお互いに盤石の信頼関係を築いた。東京に移ってからも関係を発展させ互いに深く思いやり理解しあうようになった。 しかしそんな2人だが一度だけ互いの感情をぶつけあった事がある。 第6週「大人たちの青春」29回・30回 後へ大きな影響を残し、とても好きなエピソードであるこの事について書いてみたい。 2015年の冬、百音と菅

          おかえりモネ・菅モネ唯一の喧嘩編

          おかえりモネ 菅モネの軌跡(東京編)

          #俺たちの菅波 2021年9月3日、SNS上を #俺たちの菅波 が席巻した。 菅波とは2021年5月放送しているNHK朝の連続テレビ小説『おかえりモネ』の登場人物だ。 おかえりモネは過去のブームとなったような朝ドラ作品とは違い、世間的には大きな話題にはなっていない。だが定番の朝ドラとは一線を画す繊細で丁寧な作品作りに熱狂的なファンの支持を得ている。その中でも最も支持されているのが主人公の永浦百音(通称モネ)と医師・菅波光太郎との関係だろう。 周りからは「小学生か!」と呆れられ

          おかえりモネ 菅モネの軌跡(東京編)

          おかえりモネ 菅モネの軌跡(登米編)

          #俺たちの菅波2021年9月3日、SNS上を #俺たちの菅波 が席巻した。 菅波とは2021年5月放送しているNHK朝の連続テレビ小説『おかえりモネ』の登場人物だ。 おかえりモネは過去のブームとなったような朝ドラ作品とは違い、世間的には大きな話題にはなっていない。だが定番の朝ドラとは一線を画す繊細で丁寧な作品作りに熱狂的なファンの支持を得ている。その中でも最も支持されているのが主人公の永浦百音(通称モネ)と医師・菅波光太郎との関係だろう。 周りからは「小学生か!」と呆れられる

          おかえりモネ 菅モネの軌跡(登米編)

          私は『おかえりモネ』のせいで初めての感情に悩んでいる

          私は最近初めての感情に悩んでいる。 普段生活していてもいつもそのことを考えてしまう。 そのことを何度も何度も見てしまう。 そのことを考えると時には胸が苦しくなる。 そのことを考えて涙することもある。 夜ベッドに入ってもその事を考えてしまい寝られない事がある。 この感情はなんだろう? 原因は分かっている。NHK朝の連続テレビ小説『おかえりモネ』という作品のせいだ。 今までも本やドラマ、映画、アニメなどで素晴らしい作品には沢山出会ってきた。 何度も見返した作品もあるし、感

          私は『おかえりモネ』のせいで初めての感情に悩んでいる

          おかえりモネ【登米編】私が週末が早く終ってほしいと思っている理由

          「あー、早く日曜終わって明日来ないかな」  私は最近週末になるとこんなことを考えている。 仕事大好き人間で早く会社で行って仕事がしたい、などということでは決して無い。どちらかというと週末は家でのんびりするか旅行でも行くほうが好きだ。 それなのに何故月曜が待ち遠しいか? それは月曜から金曜にだけ会える人々がいるからだ。 永浦百音、菅波光太郎・・・、朝の連続テレビ小説「おかえりモネ」に登場する人々に。  私は連続テレビ小説のファンで毎作品見ている、ということはではない。 過去

          おかえりモネ【登米編】私が週末が早く終ってほしいと思っている理由

          東北・光り輝く黄金の国

          2011年3月11日 東北地方は巨大地震とそれに伴う巨大津波に襲われ甚大に被害を受けた。 だが悲劇はそれで終わらなかった。 東京電力福島第一原子力発電所の事故が発生し、その影響は今も続いている。 東京はじめ首都圏の電力を賄う為の発電所での事故、東北の人達にやりきれない思いは察するに余りある。 しかし国の中央の思惑が東北へ悲劇を与えたのはこれがはじめてでは無かった。 私は東北地方が好きだ。 私は旅行が好きで現在44都道府県へ行っている。 その中で最初に地方制覇したのは東北地方

          東北・光り輝く黄金の国

          中国一美しい湖の真ん中で1冊の本を想う

          「これが西湖か!」 2005年夏、私は中国浙江省・杭州にある湖「西湖」の畔に一人で立っていた。 なぜ私は一人で杭州に行ったのか?  それはある1冊の本と出合ったからだった。 中国史の年表を見ていると「宋」(960年~1279年)という王朝がある。 日本では平安時代中期から鎌倉時代中期にあたる。 この宋王朝はとても魅力的だ。 文化面や経済面では大変優れていた。 しかしこの王朝は軍事面では非常に弱かった。 北方に「遼」という異民族の強敵が存在し圧力を受けており、宋は財貨を贈

          中国一美しい湖の真ん中で1冊の本を想う

          人生で初めて読んだ本を覚えているだろうか?

          人生で初めて読んだ本を覚えているだろうか? 残念ながら私は覚えていない。 人生初めての本は家で両親が買ってくれた絵本だろうか? それとも小学校で嫌々読まされた課題図書だろうか? さすがにその記憶は無い。 しかし人生で初めて自分で選び、そして面白く感激しその後の人生を「読書好き」に変えた本なら記憶が鮮明に残っている。 私は兵庫県に生まれ育った。 しかし小学5年生、10歳の秋、親が転勤になった為東京へ引っ越すことになった。 引っ越してきた小学校は東京とはいえ多摩にあり、さほ

          人生で初めて読んだ本を覚えているだろうか?