【第6回】私立古賀裕人文学祭:結果発表
御礼とご挨拶
おんれいとごあいさつ☺︎
お世話になっております、古賀コン6実行委員長の古賀裕人でございます。
この度は第6回私立古賀裕人文学賞にたくさんのご応募をいただきありがとうございました🍁
今回はなんと、80名、82作品がエントリー!
過去最多のご応募をいただき大感謝感謝です。
またファンアート(非正規エントリー)も7作品頂戴しました。
古賀コン愛されてるなと、真に感無量であります。
さて、さっそくながら古賀コン名物の全作品講評に参りますが、わたくしのは講評と言ってもそんな堅苦しいものではなく、皆さまから頂いた大切なお手紙に一つひとつお返事をする、あるいはただただ笑い転げてしまうのみ、そんな感じでやっておりますので何卒よろしくお願い申し上げます☺︎
※最後にひとつお願い🐸
エントリー頂いた作品をより多くの方にお届けし、参加作家の皆さまのファンを一人でも増やす!というのがこの祭りの開催意義でもありますゆえ、ぜひこの記事と、そしてお気に入りの作品をSNSにてご拡散頂けましたら幸いでございます。
ほんじゃいってみよう!(/・ω・)/ウホホのホ~!
Ⅰ. 全作品講評
テーマ:「架空“☆1”レビュー」
1. 非常口ドット「私怨小説」
講評:
今回の一番乗りは非常口ドットさん。
開幕から盛り上げていただきありがとうございます!
19時のテーマ発表からエントリー開始まではいつも2時間空けてあるのですが、非常口さんは21時より前にもう作品仕上げて待機されていました。凄まじい集中力…!
容姿☆1評価のあだ名からの私怨小説、社会的な成功、そして寝る前のルーティン。
アカデミー賞まで一気に駆け抜けたあと、シャワーでひと息つくのがすごく良かったですね。
読んでいるこちらもひと息ついて、ラストぐっと入り込めました。
レビューのひと捻りもお見事。
ところで私の寝る前のルーティンは落合博満の内角打ちを再現することなんですが、やり始めてもう30年以上経つのに、まだまだ飽きません。
2. 憚譚之傍見「"今夜の気分"」
講評:
むちゃくちゃ良い!!!!!
むちゃくちゃ良いよ~~~~!!!!!
詩人の視点、発想、やっぱ常人とは違うんですわ。
気分って属人的なんですよね。
同じ状況にいたって、同じ環境にいたって、気分って人それぞれで。
言ってる意味分かる、何となく分かる、ほぼ分かる、でも完全には分からない。
だから余計に良きを感じる~~~!!!!!
ちなみにいま私はちゃんこの気分。
3. げんなり「三浦じゃないし山田でもない」
講評:
くそかっこええやんけwwwww
なんか多国籍料理的というか、作家自身に付随するようなジャンル感が出ていてかなり面白い仕上がり。
文章を読んでいてそれが脳内(ぷるぷる)で映像化される時って実写だったりアニメだったりあるいは漫画的であったりする訳なんだけれど、この小説は良い意味でややレトロというか、AKIRAやコブラのような固茹でかつユーモラスな印象が強かったなぁ。
導入のややホラーな感じが上手いフックになっていて、そこにやられちゃう主人公なのか打ち勝つ主人公なのかで大まかに二通りの進め方があっと思うんだけれど、ぶっ放しちゃって草でした。ベリーナイス。
4. 渋皮ヨロイ「届いたらびっくり、ゴリラでした」
講評:
6歳の娘が小学校に入ってはじめて読書感想文を書くっていうんでこの夏休みに面倒見てたんですけどね、やっぱり人生で初めて作文を書くってのは、なかなか難しそうでしたよ。
まず事実と意見を分けてとか、現在形と過去形でテレコにするとか。
「もし自分だったら」って考えてみたりとか。試してみてね。
そうやって誰にでもかける起承転結の中で、ほんの数文、自分らしさみたいなものって出せていける訳なんですけど、そんな状態の子どもがどうやったらこんな全文俺俺俺の文章を書けるように育つんでしょうねえ。笑
「おいしいおいしいフルーツ山盛りミックスだよー、むしろフルーツミックス山盛りだよーなんちゃって、へへ、へへ」
この部分なんですが、でっかく書いて居間に飾りたいです。
5. 添嶋譲「カスタマーレビュー」
講評:
AIの発達によって楽しくコミュニケーションがとれるデバイスはどんどん増えていくのは間違いないですよね。
私って近所の奥さんたちからかなり相談を受けるタイプなんですけど、一番多いというかほぼ全員に聞かされるのが「とにかく旦那がつまらない」という話なんですよね。
面白いことをひとつも言えないと。
じゃあ聞き上手かって言えばこっちの話はまともに聞かないと。
話は聞かない、面白いことは言わない、しかも臭い。(場合によっては薄給)
AIの発達によって楽しくコミュニケーションがとれるようになったデバイスに話し相手としての役割は完全に奪われ、私たちは夜の公園にでも集まって文豪しりとりでもしているしかなさそうです。
夏目漱石の「き」。
6. 大江信「極北からの手書き文字」
講評:
世界には手のベタベタが許せる人間と許せない人間の二種類がいる。
私自身のことを考えてみれば、幼少期には漏れた小便を左足に流しながら鼻血を出し、二週間洗っていない手で眼を擦りながら道に落ちているかりんとうを躊躇なく口に放り込んでいたものです。
それをやらなくなったのはコロナ禍以降でしょうか。
手を洗う習慣や、除菌の癖が私を変えてしまったのかもしれません。
娘はもう6歳にして清潔です。
女子だからということもやや関係あるかも分かりませんが、清潔なガキというのは何とも文学的でなく少々寂しい気もします。
除菌するたびに世の中はどんどん単純になっていく。
7. 比良岡美紀「架空⭐1レビュー」
講評:
急に出て来ておもろい話をして軽快に去っていったwwwww
生活支援課の窓口で低評価レビュー削除の相談してんのマジでありそうで笑ってしまった。
たまに役所で手続きしてると隣の窓口で訳分かんない相談しているやついますからねえ。
「税金払わないで良い方法ないか」とか。
「妹が電話出てくれない」とか。
知らんがな的なね。
窓口のおっちゃん苦笑い的なね。
でも「言うだけタダ」という言葉が私は好きで。
昔からとりあえずワンチャン言ってみたことが案外自分を助けてくれたことも多くて。
「今日晩御飯何が良い?」って母ちゃんに聞かれて、ワンチャンにかけて「北京ダック」って言ったらマジで出て来た時は感動いたしました。
ぴゅん!
8. 草野理恵子「レビー小体」
講評:
私たちの内的な宇宙における精神的文化活動の成果が、形而上での鑑賞に耐えられないことはこの世界における大きな損失のひとつだと以前から考えていて。
頭の中にあるものをそのまま取り出せたなら、人類の価値体験の対面頻度は各段に跳ね上がるはずなのに。
でも実際には頭の中にあるものを人に見せるためには形而下に顕現させねばならず、そこにはあらゆる技術が必要で、技術を身につけるためには訓練が必要で、訓練は気体から鉱物を生成するような作業で、結果には納得感があるけれど行為としての正しさには疑問が残る。
夢を抽出する技術が実用化されつつある今、これまで芸術と一切関わりのなかった人たち一人ひとりの内世界に芸術が溢れていることが可視化される時代はすぐそこまで来ている。
9. こい瀬伊音「ルラの夢」
講評:
男子を大勢メロメロにして引き摺り回す魔性の女って美女って感じじゃないのよね。
小中高大、それぞれに学年のマドンナっていたけれども、みんな正統派の美人って感じでもなく、五角形のポテンシャルグラフでいうとどこか二角が突き抜けているというか。
でもやっぱり目ヂカラは共通していたような気がする。
意思の強さというか、生命力晩餐会というか、メスカマキリオーラというかね。
僕たちは果てたあと食べられちゃいたいのかもしれない。
足から順番に。
そんで薄れゆく意識の中でもう無い下半身がもう一度果てる幻視をするのかもしれない。
ぴゅん!
10. 所沢海行「☆1」
講評:
入社してすぐって本当にこんな感じなんですよ。
これまでに何社か経験しましたけど業界が変わると常用語が変わるんですよ。
入社初日なんて社内の人間が日本語喋ってるのかフランス語喋ってるのかスワヒリ語喋ってるのかちんぷんかんぷんで。
質が悪いのがその業界一筋の先輩や上司でね。
その会社しか経験がないから、業界の慣例や常識を社会や会社の常識だと思ってやがる。
自社の常識、社会の非常識。
その意識だけは忘れちゃいけないですわね。
じゃないと客の車わざとパンクさせたりしちゃうからね!
11. 赤木青緑「くさくあれ」
講評:
せめてくさくあってくれ。
非常に分かります、良く分かります、というか私が一番それを言いたいんだとハンドマイクを奪って叫びたいくらい分かっております。
においのないキャバクラ、これほどきついものないですよ。
地方で何度も経験しました。
愛想が良いわけでもない、聞き上手な訳でもない、面白エピソードを持っている訳でもない、特に美人でもない、気が利く訳でもないキャバ嬢とのフリートーク。
あまりにも厳しい。
私の負担が激しすぎる。
こんなに私に喋らせて、少しは講演料を寄こしなさい。
そこへ来て北千住のキャバクラなんか最高ですよ。
金なくて欠けた前歯直せない女とかゴロゴロいますからね。
どうせ飲むなら断然、北千住です。
12. 葉月氷菓「流星チャーハン」
講評:
カクヨムってシリーズ名と話名がつけられて、さらにキャッチコピーみたいなのもつけられるんで強めのボケの手数がnoteとかより断然多く確保できるんですよね。
シリーズ『流星チャーハン』
第一話「パラパラのチャーハン」
《 ローレンツ力により米がパラパラになる。》
この時点でくっそ面白い。
それでいて読み始めたら本格フードデリSF。
今日ちゃんこの予定だったのに中華にしたくなっちゃった。
レールガンの説明からのながれるようなパラパラチャーハンロジック最高でしたね。
カクヨムは♡以外に☆もつけられるんですが、つい3個つけちゃいました。
1個にするのが本当は良かったのでしょうけどね!
ぴゅん!
13. エンプティ・オーブン「スター1☆レビュー」
講評:
これはnoteが悪いんだけど作品の下部に著者プロフィールが見切れちゃうんだよね。
最後、しゅんとしたあとで無理にテンション上げて行く鎮守さまの後ろに流れるスターダスト☆レビューを聞きながら読む「主に絵本や童話を書いています」の文字。
カオスwwwww
あまりにもカオスwwwww
笑い転げたまま最後まで聴いちゃったわよ。
『おらが鎮守の村祭り』のあとにある(NEW)もなんか無性におもろいし。
何なの?
お手製のパルプンテなの?
14. tairananame「頤をぶち叩くのは俺か、おまえか?」
講評:
ごく単純な作用なんだけど、ここで語られている作品を今すぐに読みたくなった。
それは分からないことが多く、情報として不完全なのに、筆者にとっては当然の感想が書き連ねられているからで、私も同じ気持ちになりたい!私もそれ分かりたい!とそんな気持ちになってしまってモゾモゾしながら読みました。
次読まなきゃだからすぐには無理だけど、あとで必ず「俺」と「おとうと」を探し当ててやるとそう決めましたよ、ええ、じゃなきゃ気が済まない!!!
15. 夏川大空「イケメン☆モテモテ学園ハーレム ドキドキスクールライフ♥」
講評:
剛を選べるか、それだけが人生で大事なことなんですよ。
世の中を見渡してみれば、自分を喜ばすために何かをしてくれる人っていうのはめちゃくちゃ貴重なんですよ。
そんな人周りに全然いないよなんて場合もありえるくらい。
見た目なんか金出せばいくらでも変えられるけど、人の気持ちっていうのは金じゃあ買えないんですよね。
行為は買えるけども。
剛にときめけたさくらは人生の勝者でありますよ。
もしかしたら毎日ナガノパープル食える生活をさせてくれるのは水谷くんかもしれませんけど。
ぴゅん!
16. 日比野心労「夜渡り」
講評:
旅人に原風景を感じるのは遺伝子の不思議のような気がして。
というのも我々は農耕民族で、ひと処に腰を据えて文化を醸成するタイプの人類なのに、なぜ旅を住処とした記憶があるのだろう。
逆に動かぬ民であった記憶が抑圧となり、旅に強く惹かれてしまうのだろうか。
とはいえ、どうせ旅するなら不思議な場所で不思議と出会いたいというのが本質的な願い。
あるいは物語を通してしか体験できない旅なのかもしれない。
17. 佐藤相平「一つ星」
講評:
なになになに〜!?!?!?
ちょっとまって?????
あの、ちょっと、えっと、、、
ごちそうさまです❤︎ (え?)
というか、したいタイミングで勝手にするキッスって最高じゃないですか?
あ、いましたかったの?俺全然そんな感じじゃなかったのにお前そんな感じだったの???
みたいな。
こっちか平時なのはあっちは火急みたいな。
なーんか社会人になったら不意打ちのキッスってされなくなったなぁ。
やっぱ学生って浮かれてるわ!
ぴゅん!
18. 甘衣 君彩「ひとつの星から愛を込めて」
講評:
本音って大事なのよね〜。
大人になると本心を語る場ってほとんどなくなってしまって。
本当にあけっぴろげに本音を語れる友達やパートナーがいる人は大幸せ者で、大概の人は友達にもパートナーにも本心を隠して生きてる訳で。
そこにあって、もちろん功罪混合であれど、SNSではその匿名性がゆえ気楽に本音を漏らせたり、夢を語れたり。
そんな中にあって時たまリアルの世界で夢を宣言なんかすると、みんな応援してくれたりなんかして、案外捨てたもんじゃないななんて。
爆散して弾け飛ばなきゃ!
たった一度の今世ですから。
19. 貞久萬「チェリオス効果 -2.0」「チェリオス効果 -2.0 裏」
講評:
古賀コンでの連載を敢行しているチェリオス効果シリーズもついに-2.0、しかも今回は表裏の2作同時リリース!
そんな贅沢良いんすか。
なんだか音楽をCDで聴いていた時代を思い出しました。
両A面シングルみたいな言い回しってまじで文化なんですよね。
生粋のB面派である私的には、B面にはB面の良さがあって、大衆には媚びないというか、B面にはアーティストの本当の所の好みみたいなエッセンスが入ってる気がするんですよね。
なのでチェリオス効果-2.0は、要するに両B面シングルなんですよ。(賛辞)
今回で二人の出会いまで到達しちゃったので、次回はどんな展開になってゆくのかますます楽しみでやす。
下品な女が一番良いんだよな。
20. ユイニコール七里「星一通りにある架空場のレビュー」
講評:
そんなに思い入れのない親戚の骨を拾いに異文化へ。
これめっちゃ好きでしたね~。
こういう場面の時にだけカチッと入っちゃう内省のスイッチってあるんですよね。
あんまり知らんかったけど、叔父さんにも人生ってやつがあったんだよな、という軌跡を街に見た日には脳汁出まくりですよ。
すごい好きだった人が死んじゃうと感情が先に来ちゃうからね。
あんま深入りしなかった親戚か、兄の元カノくらいが丁度よろしい。
ところで今まで別れてきた元カノ全員集めて飲み会させたいですよね。
モニタリングさせてください!!!
21. 鮭さん「足さん」
講評:
トコトコトコトコw
水虫も皮膚も血もドラキュラも同じ擬音で去って行くんですよ。
それは職業に貴賎無しということです。
埋もれたところで咲きなさいということ。
Fラン大学がとか、3K仕事がとか、最近またうるさくないですか?
手取り15万だとか、うっとおしくないですか?
全員トコトコにしてやろうかな。
去り方って学校で習わないんですよ。
だから本当の自分が出る。
嘘がつけないんですよ、去り際の擬音ってやつは。
自分が去る時、どんな音がしている?(合ってるこれ?)
22. 七名菜々「5×10の一つ星」
講評:
人生のタイムアップと古賀コンのタイムアップが軌跡のマッシュアップw
「時間切れ」がラスト良い味出してましたねえ~。
ラーメンのプロレビュワーが死んでもうたかもしれない、という状況の中で、レビューの内容をどう生かすかみたいなところが裏で楽しめる構成だったと思います。
ここはかなり作家の好みみたいなものが出てくるはずで、レビューの内容が段々おかしくなってくるだとか、実際に食い過ぎで身体壊してるだとか、このままチャーシューにされてジローに食べられちゃうとか、そんな可能性を可能性のままにスープに溶かしてぶった切りで終わってもこれはこれでありだよなと。
完成版を楽しみにしつつ、しばし空想の世界で可能性の水面を漂いたいと思います。
23. はしもとゆず「☆が欲しくなった日」
講評:
かわいい三コマ漫画をいただきました♡
タイトルの流れ星の色味がレトロかわいい。
☆がほしくのギャグがナイス。
とてつもなく暗い→ひどく暗いの言い回しに意外と作家の好み出てる。
Nyamazonの検索ボタンがお魚なのかわいい♡
ラストの顔がめちゃリアルで笑えるw
☆1の周りの8色集中線に真心を感じて嬉しい。
スマホ右手で持つタイプなんだ~という素朴な読後感。
57分でここまで丁寧に描き込めるのすごすぎませんか??
焦った時こそ人間性って出るもので、時間ない~!って言いながら丁寧な仕事できる人、まじで信用できる。
24. 萬朶維基「薔薇と能楽」
講評:
くっそ笑ったwwwww
あかんやんこんなんwwwww
反wwwww反則wwwww
「このことから判るように、Adoさんの正体は三島ではなく、宮沢賢治の亡くなった妹、トシなのです。」
うるせえwwwww
くそwwwww
面白すぎるwwwww
リッスン↷リッスゥ~ン↺↺
のとこまじ大好きなんだよね俺。
25. 小林猫太「俺か、ローランドか」
講評:
このタイトルを見て今回参加を決めた人が多そう。
26. 安戸 染「星の子たち」
講評:
(了)じゃねーのよwwwww
真顔で終わるんじゃないよwwwww
ボケの手数ハンパないって。
毎文ボケてるやん。
しかも今回結構文化的な話の持って行き方で、宇宙誕生から近現代史まで良くもまあボケ倒しましたわ。
個人的には市井の声のコーナーがお気に入り。
「3つだと押し入れにしまえない。」
「お父さんに紹介できない」
このふたつ、特に好き。
はぁ、お腹痛ぁ~
27. 染水翔太「全日本架空☆1レビュー選手権」
講評:
過呼吸で死ぬわwwwwww
なんなんだよこの並びwwwww
有村昆wwwww有村wwwww昆wwwww
最後は何wwwww
あ~~~しんどい~~~~~~
母が下裸の時点でもうダメかもと思ったけど、やっぱダメだった。
おもろすぎんだろ~~~~~
ボケの手数はもとよりボケの癖が強すぎて理解する前にぶん殴られてる。
一旦休憩!
ぴゅん!
28. 回円『かくうほしいちれびゅー』『境界のレビュー』
講評:
短いお話をふたつご応募いただきました。
『かくうほしいちれびゅー』はふたりの会話。
短いお話の良いところは、空白の大きさ。
ふたりの性別も関係性も分からないけれど伝わってくる仲の良さ。
「なにが違うんや?」と聞いてくれる相手、自分にはいないので羨まし。
『境界のレビュー』はテクニカルに一気にオチまで。
これもまた短いお話の素敵なところ。
ふたつのタイプ違いを見比べて、どっちが自分好みか考える時間もまた楽しい。
29. 𝐀𝐘𝐀𝐊𝐀 「“𝐕𝐄𝐑𝐘 𝐁𝐀𝐃 𝐊𝐈𝐍𝐊𝐈𝐍𝐆”」
講評:
いや、待って?
はじめましての初参加の初見でこんな古賀コンのど真ん中を書ける人がいる!?!?!?
ええ~~~?
古賀コンを知りつくした人でしょう~???
絶対に常連さんでしょ~~~???
じゃないとしたら、もしかして―――
え、え、え、
て…天才…?
てん菜糖…?(ドキドキ)
“丁寧に言葉を紡いで訳分からんを成す”
そんな古賀コンの基礎基本、ラジオ体操的な、模範囚のような、そんな作品をありがとう。
ていうか校歌にしたいかもしれない!(「こ、こうかな!?」と言いながら)
禁煙中だけど一旦煙草吸いたくなってます今。
離婚されちゃう!
30. 高遠みかみ「最低評価が12件あります」
講評:
ウニとかナマコとか最初に食べた人って勇者だよな論説、あれって案外見当違いな気がして。
というのも犬だって猫だって猿だって、食えるものと食えないものは判断できる訳で、見た目ってほとんど関与しないんじゃないかと思うんですよね。
そもそも草食動物が肉食わないとかって意味分かんなくないですか?
全然関係ないけど私はビタミンを信じていないことで有名なんですが、ビタミンBだけはたぶんあるんですよ。
チョコラBBハイパー飲むと口内炎すぐ治るので!
ぴす。
31. うさみん「世界一信用できるレビュー」
講評:
ちょっと待てwwwww
橋本環奈似の男の子のすね毛だと…??
橋本環奈似の?
男の子の…?
す、すね毛…???
橋本環奈似の男の子のすね毛!?!?!?!?!?
集合~~~!!!!全員集合~~~!!!!!
【審議中】( ´・ω) (´・ω・) (・ω・`) (ω・` ) ざわざわ…
【審議中】( ´・ω) (´・ω・) (・ω・`) (ω・` ) でも…
【審議中】( ´・ω) (´・ω・) (・ω・`) (ω・` ) いや…
┌○┐
│最|ハ,,ハ
│ |゚ω゚ )
│高| //
└○┘ (⌒)
し⌒
32. ケムニマキコ「君の知らなひ物語」
講評:
夜空を見上げれば輝く星々。
それを眺めながら考えるのが、
これなんだよな~~~俺たちは!ww
これなんだよ。
こんなことばっかり考えちゃう。
先週の日曜日に娘とプラネタリウムに行ったんだけど俺ずっとマッチョ座ABCDEFGを探してたもん。
たぶん羊飼いとはルーツが違うんだよね俺たち。
羊飼いが夜空に物語を見出していたその時、
実家で蟹しゃぶしてたのが俺たちの祖先。
たまに焼き蟹推しのやついるけど全く話し合わんのよな。
ぴゅん!
33. 尾崎ちょこれーと「愛するヒビ」
講評:
通勤中に嫁から「ゴミ捨ててないんだけど」みたいなLINEが来るだけでもうそのまま会社休んで映画とか観に行っちゃう私からすると、友くんが浮気してるのにちゃんとお仕事できる主人公すごすぎるまじ。
心がソワソワしながら働けるってことなのか、心のソワソワを宥める術を持っているということなのか、それとも心がソワソワなんざしちゃいないのか…
とにかく尊敬!
私ももう少し大人になればできるようになるのかしら…
36歳、なかなか学生気分が抜けません。
34. 牛ヶ渕ぽしぇっと 「岩澤課長のトミー・ジョン手術」
講評:
いや、くっそおもろいやん。え?何?今回初参加組の理解度高すぎないか???
もしかしてどっかで古賀裕人攻略法みたいな有料note売られちゃってる感じ???
こんなん最初から最後までずっと大好物やん。
前菜 マック
スープ ロイホ
魚 はま寿司
肉 しゃぶ葉
ケーキ もこ
みたいな感じやんこんなん。
前世俺だった方なのカナ???
「少し落ち着くではないか」
「病院があるではないか」
ここポイント高いです。
古賀コンでしか入らないポイント、古賀ポ。
……ポッ( ⸝⸝•ᴗ•⸝⸝ )(は?)
35. じゅーり「もう誰も殺させない」
講評:
心当たりありすぎwww
どれだどれだ〜?誰だ誰だ〜?
じゃないのよwww
読んでて胸がキュッて締まるのよ!
仕事中に嫁から来るLINE。
「帰ってきたら聞きたいことあるから」
みたいなやつ。
あばばばばばばばばはどれどれどれどれ
だれだれどれどれどれだれだれだれだれ
そんな記憶と感情がふっと降りてきちゃうのよ。
痛いのよ胸が。
胸が痛いのよ。
くっ。
ラストのくるしまぎれに感心。
私もそのクオリティでくるしまぎれていきたい。
生きたい。
36. えこ「架空の虹を駆ける」
講評:
自分の人生めちゃくちゃにした相手とのセックスが一番良いのよ。
一番興奮するのよそれが。
かわいさ余って憎さ百倍なら裏もまた然り。
憎さ余ってかわいさ百倍よ!
自分をハメた相手に百倍返しでめちゃくちゃセックスする18禁BL版半沢直樹の制作をわたしく希望いたします。
石破新内閣に求めるのもそこかもしれません。
自分たちを冷遇してきた旧安部派の連中とめちゃくちゃセックスすることで経済を活性化していく、そんな政策を期待しちゃいますね。
37. 乙野二郎「ダウナ&アツパ2ndシーズン」
講評:
人生振り返ってみれば、着かず離れずみたいなバディ的な、なんというかこう、背中を任せられるようなバディ的な美女って縁がないんですよね、全然周りに居ない。
単独で強い美女ってまあまあいるんですけど、男と組むことでポテンシャル跳ね上がる女ってフィクションなのかもなぁ、って考えてる今、北川景子くらいの美女をイメージしてずっと話しているんでそもそも北川景子みたいな女に会ったことがないんですけどね!
ところでダウナ&アツパって名前がめっちゃ良いでやんすよこれ。
最後がパで終わる単語ってこれまでマッパ(真っ裸)とマツパ(まつ毛パーマ)だけでしたからね。
38. はんぺんた「星が欲しけりゃ自分で掴め!」
講評:
小話として完成しすぎでしょ~!上手いなぁ~!
黄色バックに赤字は督促状っぽくもありDBっぽくもありで良い感じ。
18号推しの女は信用できすぎるw
めちゃくちゃ怒ってるのに鳥山絵でイメージできちゃうから笑える。
「ドラゴンボールのパクリ?」
ってレビューは少年漫画家にとってはもはや通過儀礼みたいなもんですよね。
あまりにも偉大すぎる。
今の若い子はブリーフとかトランクスとか言っても下着の名前だって分かんないでしょうね。
行いは自分に返ってくることを知った主人公の今後に期待!
39. 鞍馬アリス「切れ痔レビュー」
講評:
痔の人って楽しそうですよね。
自分は痔になったことないんですけど、自分の周りには割りと居て。
彼女たち(彼女らのことは“ギフテッド”と呼んでいますが)っていっつも痔の顔してるんですよね。
なんかこう、生物としての存在感が濃いというか、生きざまがハッキリしているというか。
痔のない私なんかは存在が希薄ですよやっぱり。
トイレにに行く時の覚悟が違いますもの。
覚悟を決めた人間の瞳は美しい。
アートフルでエモーショナル、いや、痔モーショナルですよ。
どうやったら痔ってなるんだ~?踏ん張り過ぎ?
40. 草加奈呼「リサイクルショップ魔蒼堂 」
講評:
これは嬉しい嬉しい嬉しい~!
私普段は魔法が出てくるファンタジー系のweb小説ばっかり読んでいるタイプなんだけど、古賀コンにはあんまりそういうのエントリーなくて寂しかったんだ~~~!!!
レビューの再評価によって性能が変化する魔術って発想も面白かった。
短編として起承転結はっきりしてるし、今回は過不足なくカチッと纏まってるけど、世界観がしっかり見えた分、この世界の物語をもっと読んでみたくなったな~。
フィンが絶対かわゆいところもナイス。
暇そうに店番してるフィンきゅんをただ眺めるだけのアプリとか誰か作ってよ!!!!!
ぴゅん!
41. あきのみどりは『秋来たりぬ』
講評:
芸術を志した多くの人がその道から離れていく中で、お教室の先生というのはとても大事な受け皿なんですよね。
スポーツ界には「名プレイヤーに名監督なし」なんて言葉がありますが芸術の世界も同様で、最も優れた表現者が最も優れた指導者であるとも限らない。
むしろ勉強なんかと一緒で、自分が不器用だからこそ伝えられることや、苦手だからこそ教えられることがあったり。
娘が通うダンス教室の先生は元劇団四季で、商業ミュージカルの器としては一番メジャーなところでやっていた人が田舎でお教室をやってくれるのはありがたい限り。
子どもたちの発表会が、いまは先生の作品なんですよね。
42. くさのこうや(くさのりえこ手伝い)「ほしひとつ」
講評:
イラストとお話しで参加。
星ひとつ夜空を流れて島にたどり着くまでに聴こえる歌がある。
そういえば娘はよく生まれる前に宇宙にいた時のことを話してくれる。
ロケットみたいなものに乗って、地球のことをずっと見ていたと。
もしかしたら島にたどり着いた星からは、子どもが出てくるかも!
眠る前のおしゃべりタイム。
娘はあと何年付き合ってくれるだろう。
孝行したい時に親はなし。というけれど、、
いざ自分が親になってみると、子はただ生きていてくれりゃあそれで良い。
43. 百目鬼 祐壱「紀子先生」
講評:
おうおうやべえやつ来た来た来たw
ひとの数だけ、認知の数だけ世界はあるんだよなぁ。
紀子、振り返って挨拶しただけなのに、、、
残念だぜ、、、
私の中1と中2の時の担任が同じように若い女で、彼女は佑香先生といったんですが、佑香先生がなんかの保健の時間の時に「私はゴムつけない男の人とは絶対しません」とおっしゃり、それは天啓のように私の胸に残っていますね。
人生を決めた言葉、だったのかもしれません。
おかげさまで泌尿器科のお世話にならずに人生を終えられます。
44. 大杉玲加「天使の星」
講評:
これ率直に好きです。かなり好き。
子どもの頃、ミルモでポンとかいう漫画を妹が読んでいて、よくそのミルモってキャラの絵をね、描かされていたんですよね。
それで妙な愛着があって。小さくてふよふよしてる妖精的存在に。
あいつらって基本的に文化が違うんですよね。
それは神や悪魔も我々と違う価値観で存在するように。
種族としての文化のすれ違いに、属人的(あるいは属精的)なすれ違いも重なって、「良かれと思って」な展開にほっこりさせられちゃいました。
私の「良かれと思って」は大抵妻をブチギレさせてしまうので、もう一度良く読んでかわいらしさを学びたいと今そう思ってます。
45. 枚方天「二度と御免だ」
講評:
年を重ねると段々と屈辱を味わう機会が減ってきますから、それで言えば検診なんかは屈辱を味わいながら健康チェックもできるんで一石二鳥ですよね。
私たちが学ばなきゃいけないのは、介護士にシモの世話をしてもらうためには、肩の力を抜かねばならんということです。
祖母は息子嫁にうんぽこを見られるのが嫌だってんで、でも足腰弱って歩けないから、うんぽこ入りのオムツを本棚に隠す癖が抜けませんでしたからね。
私ももう少ししたら、鼻カメラぶちこまれながらうんぽこ漏らしてみようと思ってます。
恥ずかしいけれど、受け入れるしかない。
それが!!!長寿大国に生まれた!!!男の生き様じゃい!!!!!
46. 和生吉音 「星とはどんなものかしら」
講評:
コマ割りと画角がうめぇのよなぁ〜。
入ってすぐ生き生きとした生活が見える。
目の前にいるもん人が。
玄関開けたら脱衣所みたいな。
それこそ“ニオイ”がしてくるまでが早いのよ。
全然待ってない。
すぐ来る。
気付いたらそこに居ちゃってて。
すぐ近くで眺める器づくり、めちゃくちゃ良かった。
色んな角度から人の営みを見してくれるやん。
少年たちの豊かな表情がまたたまらなくてね。
星さえ残らなかった世界にも、文化だけは。
47. のべたん。「☆1」
講評:
人間に対して優しくありたい。
じゃあ誰が俺に優しくしてくれるの…?
ってのが難しいところで。
仕事が忙しい時、余裕がない時、他人の優しさって気づけないんですよね。
逆にイラついたり、攻撃だと思ってしまったり。
だから人に優しくするためにも、人から優しさを受け取るためにも、まずは誰よりも自分に優しくあらねばならん訳で。
ラーメンのあとシュークリーム食ったって良い!
昼焼肉食って夜寿司食ったって良い!
食ったって、良いんですよ。(力説)
物語のラスト、やっぱ視線なんですよね。
俺を見てる、見られてるっていうね。
48. 海音寺ジョー「星合(ほしあひ)」
講評:
やっぱり一句め、これ大事なんだよな〜。
良すぎた。
良すぎて⭐︎5あげちゃった!
これは好みの世界なんじゃろうけど、私は作品中に知らない言葉出て来るのが好きで。
それはたぶん子どもの頃にそうやってひとつひとつ調べながら読んでたからかもしれないけど好きで。
作品から辞書へ目線を切る。
この一瞬の離脱が味噌なんすわ。
次に辞書で意味を引いた時、一気に世界がぶわーっと広がる、それが楽しいんすわ。
我慢したおしっこ解放する喜びを超える数少ない快感。
デシャップありがとう。
49. UBEBE「『地球』への上位レビュー」
講評:
わわ!
真っ向からカスタマーレビュー!
あなぞんwwww
ちゃんとレビューの画像になってて超高級感!
ありがてぇ〜
読み進めながら、頭の中で「自分だったら」がじゃんじゃん湧いてきてすごく楽しかった。
読みながら頭からっぽになれる作品、テーマについて考えさせられる作品、色々あるけれど、こういう作品はワイワイ飲みながら話しているみたいでとても好き。
対話型というかね。
読書ってコミュニケーションなんだよな〜
50. 藍笹キミコ「恋愛感情についての勉強、期待外れな教材」
講評:
読み終わった時「あは〜ん」という情けない声が漏れてしまった。
なんというか、私自身、あんまり身構えないで読み始めるタイプというか、全然相手を疑わずに素直に接し始めちゃうタイプなので、レトリック来ると普通の人よりあは〜んとなっちゃうのですよね。(「あは〜ん」とは、驚きと感心と腰砕けが緩やかに私のおでこを撫でる擬音)
AI、段々とテーマとして特別感薄れてきて、当たり前みたいな顔して作中に出て来るようになったなぁ。
AIもそのうち恋愛すんだろうなぁ。
51. 栗山心「Pちゃん」
講評:
愛と愛情と情と愛着と執着と粘着と。
自分と相手との関係性の中で、自分がどれだけ相手を離せないか。
そういう私も典型的なブランケット症候群で、ブランケットを2枚顔の横にくしゃくしゃと置いておかないと眠れないんです。もうアラフォーなのに。
歳を重ねるにつれ、ブランケットが汚く臭くなるサイクルがどんどん早くなって。
私としてはそこからが本番というか、「ようやく育ってきた」という感覚なんですが、仕事から帰ってくるともう妻に捨てられているんです。
そんで、寝室には新品のブランケットが2枚。
馴染んだらさようならを繰り返す内に、夜中トイレに行く回数が増えて来た気がします。
どうしたらよいのでしょうか。(相談?)
52. 津早原晶子「キジバトの星」
講評:
夜中に試験勉強してると不思議なこと、起きるんだよね。
私は高校生の頃、自分の部屋に氷室京介のポスターとタップダンスシチーのポスターとなんかお土産でもらった木彫りの仮面を飾ってたんだけど、そいつら良く話しかけて来たんだよね。
でも後になってみれば、マンションの一階に夜中たむろってるヤンキー声をエントランスにある雨どいの排水口が拾ってうちのベランダに響かせててそれがエアコンを伝って室内に入って来てただけだったし、今日はやけにはっきり喋るな~という日は普通に寝落ちして夢見てただけだったし。
でも誰にも邪魔されずにまったり過ごせる時間が好きだったな。
いつも3時頃に泣きながら電話かけてくる友だちがいてね。
今なにしてんのかな。
53. 入谷匙「カスカスのカス」
講評:
私が中学生の時、お洒落な男女は無印良品のペンを使っていたんですよ。
それで私ももちろんお洒落だったもので、無印良品のペンを使っていたんですよ。
でもそれが書きにくくてね~~~。
20年前はまだ無印微妙品だったんですよ。
シンプルなデザイン、こだわりのない性能、みたいな。
今となっては手作りチーズナンの粉の店みたいになってはいますがね。
ロンドンだと高級雑貨店ですよ。
それで高校生になって、そん時付き合ってた女が真冬にミニスカート履いてたんでなんでそんなアホみたいな格好しているんだと聞いたらば「おしゃれは我慢なんだよ」って。
ああ、だから無印のペンってお洒落だったんだなって。
ぴゅん!
54. 吉野玄冬「超新星に捧ぐ墓碑銘」
講評:
芸術の根幹は時間の不可逆性と他者による非再現性が支えている。
その基本原則からして、その人にしかできない、ということに付随する芸術的価値は高く、さらに言えば、その人が、に加えて、その時だけ、が加われば価値は跳ね上がる。
舞台芸術の世界では制作費に対する採算を合わせるために複数回の公演を行う場合がほとんどで、本来、公演の価値を高めるためには単回公演とした方が具合が良いのだが、とても採算が合わないため、なかなか実現しない。
そこへ来て、唐突な事故、事件、あるいはスキャンダルは、公演を伝説に変える可能性を秘めている。
彼女のファンは、彼女を失った悲しみと、伝説の目撃者となれた悦びの板挟みで、いま、自分という存在が不確かに感じられるほど、あるいは高揚しているはずだ。
55. 柊木葵『帰路』
講評:
おおおお!!!!ホラーきた!!!!
わたし怖い話大好きなのですよ〜〜〜
子どもの頃はテレビで、学生時代はネットで!
実際に怪奇体験するのは遠慮したいところなんだけどホラー読むのは大好きで。
いつもと同じように行動してるのにいつの間にか違っちゃってるとか、いつの間にか記憶がすり替わっちゃってるとか、決して振り返ってはいけないとか、怖い思いしてる主人公には悪いけどキュンキュンしちゃいますよね。
短いお話の中にギュッと胸キュンポイントが詰まっていて満足感最高でした。
まるで、江戸清の豚まんみたい。(例え合ってるかこれ?)
56. それいけ! まちか2世「ネオチンピラ」
講評:
タール40てwwww
ピースの倍www死んじゃうwwww
ところで英国にお留学していた頃、クラスで俺だけジャンク派で他全員自然派だったんすよ。晩飯はほうれん草だけ、みたいな。
そんで俺だけソーセージ焼いて食ったりカップ麺食ったりしてたんすけど、ある時煙草吸ってたらクラスメイトに言われたんすよ。
「そんなにタールを飲みたいなら車のタイヤでも齧ってなよw」つって。
むちゃくちゃ頭来たんで川に言って丸い石を拾ってきて、それに筆ペンで「破邪」と書いてプレゼントしてやりましたわ。
漢字イズソークール!
ところでネオチンピラとは。
57. 桜雪『⭐︎1の方が幸せだった』
講評:
ドジッ鬼かわいいよドジッ鬼。
ドジな子って世の中たくさんいるけど、自分がドジなことコンプってる子と全然気にしてない子がいますよね。
かくいう私もだいぶドジな方で、東京生まれ東京育ちなのに大学に上がるまで市の存在を知らなかったり、北千住と下北沢をいつも逆に認識しちゃうし、収入よりカードの引き落とし額の方が多かったりするんですが、あんまり気にしたことないんですよね。
たぶん周りの人に恵まれてるからでしょうね。
と思ってみると、このドジッ鬼ちゃんも職場の人間関係(鬼間関係)全然良さそうですよね。
やっぱり人柄(鬼柄)なんでしょうかね、大切なのは。
58. 夏目ジウ「ヒロト⭐︎シンジ1.2.3」
講評:
何が何だか分からない不思議な世界…!
これ合ってるのか?俺がいま読んで解釈してるこの認知は合ってるのか?
と自分を疑いながらの読書体験。
これって醍醐味ですよねえ。
生成AIの動画が出回り始めた頃、「物を食う」って映像が上手くAIは作れないっていうんでかなり奇妙で、でも中毒性のある飲食動画がたくさん流れてきたのを思い出しました。
AIの作った映像ってなんであんなに何度も見ちゃうんでしょうね。
ジャンル的には足の爪のニオイ系というか、なんか良く分かんないけど何度も嗅いじゃうみたいな、やや現実離れしているというか。
脳細胞にこびりついちゃうんですよね断片が。
59. 605「間違いなく良品。ただし同封品のみ難点。」
講評:
思いが邪魔をするw
思いが邪魔をすることってあるんだな~。
物だけくれればそれで良いんだけど~ってこと。
子どもたちで遊ばせた時にかかったお金の精算とか面倒ですね。
お母さんたち、小さいビニールのポチ袋に入れてくれるんですけど、絶対手紙入ってるんですよね。
〇〇にかかった〇〇円です。細かくてすみません💦当日は出していただいてたすかりました…!うちの子もすごく喜んでいて、今度またご一緒させてください。〇〇より
まあ分かるけども。
良いよ手紙にしなくて。
同じ内容のLINEももうもらってるし。
気持ちは分かるけども。
女社会だとやらなきゃいけないのかもしれないけど俺は大男やし。
なんなら払わんでも良いのに。←絶対に許されないらしい
“空間除霊密度” 超好きw
60. 野田莉帆『コガヒトロ社をよろしく。ロボットの会社です。』
講評:
ウメがサクラになった時、子どもみたいに「わぁ~(*'▽')」と言ってしまったw
お恥ずかしいw見ないでwタリーズの店員さんww
ふぅ。
私って相当ガキっぽいところが残ってて、例えばディズニーのシンデレラとか観ると、義理の姉がシンデレラのドレス破るシーンで泣いちゃうんですよね悲しくて。
それくらい豆腐メンタルなので、ウメがスクラップされなくてほんと良かった~
短いお話としても展開バッチリでしたね。
途中の嫌だ嫌だの分量も作家の好みが出るところですごく面白かったですね。
30分くらい嫌だ連打されてたら今夜上手く寝付けなかったかもしれません。
ほっこり。
61. 群青 すい「Lucifer」
講評:
金星って私たちにとっては特別な星で。
それは一番見つけやすいからかもしれないし、その輝きが美しいからかもしれないけれど、外的宇宙の星々にまつわる記憶は内的宇宙の螺旋の中に刻まれていて、もしかしたら私たち人間は金星を見つけやすい必要があるのかもしれない。
いつも見上げている星空を時たま塞ぐのは大切な誰かであって欲しい。
結婚して8年。
キスをしようとすると妻は顔を背けます。
62. ししゃも「古賀コン」
講評:
手厳しいレビューをいただきましたw
真面目な話をすると、俺は余裕がない時、本当は創作なんかしてる場合じゃない時、とてもじゃないけど物語を書ける精神状態じゃない時、そんな時にひねり出されるアーティスティックウンコが読みたいんだよね。
型にハメられたパティシエチョコレートじゃなくてさ、道端にブリ捨てられた野武士ウンコが踏みたいんだよね。
ケツを拭くものもないような状況で、それでも出して欲しい。
そんな願いを込めて。(両手をスッ)
63. 只鳴どれみ「Yalla(ヤッラー)」
講評:
ラブホにノート置いてあるの知らん人が読んだら訳分らんだけの作品!!!www
これ読みながら俺って人生で何度ラブホ行ったかなって考えたら、たぶん一軒家買えるくらいは金使っている気がして、全てのセックスを返却したい気分です。
ヤッラーって何なんだよwww
アッラーのなり損ないか何かなのか?
ヤギのアッラーなのか?
ヤギ、アッ、全裸~
なのか???(正気とは思えない)
とにかく、私たちはこのような作品をつくる人間が、まるで一般人のような顔をして社会に溶け込んでいるのだということをきちんと認識せねばなりません。
近所のコンビニの店員も、ガソスタの兄ちゃんも、ヤクルトのおばちゃんも、夏油したら頭の中にはヤッラーがいるかもしれませんよ。
くわばらくわばら…。
全然関係ないけどセリアのキャラグッズコーナーの幽遊白書エリアでいつも桑原グッズだけ売れ残ってます。
いじめですよ。
64. 笹慎「★☆☆☆☆『オーシャン・リーパー2』レビュー(ネタバレあり)」
講評:
今回絶対に欲しいと思っていた課題に真正面からの架空映画レビュー!
ありがとうございます、ありがとうございます!(=人=)💚
駄作続編あるあるのオンパレードで「分かる~!」の連続。
そう考えるとハリポタってすごいよな~、とか。
エンジェルハートを読んでる香ファンはどうしてるんだろう、とか。
俺はバックトゥザフューチャーは3が好きなんだよな~、とか。
色んな作品に想いを馳せながら楽しく読んじゃいました。
パニック×ミステリージャンルのシリーズ物って、案外2が一番丁度良くて、段々謎が溶けていくと「何だそんなオチかい」みたいになっちゃって。
試験の結果発表前とか、告白の返事待ちとか、まだ分からない、って状況が何だかんだで一番楽しいのかも。
65. 山崎朝日「湖の虹」
講評:
締め方完璧やん~~~
締め方大事なんすよね。
小説に限ったことじゃないですけど、結構早めに感動来ちゃうと、ラストまで感動が持続しないということがまあ普通に起きる訳です。
それでラストの締めが甘いと、なんか途中感動したけどなんか微妙だったな、みたいな総評になる危険があって、であれば感動ポイントの出現時刻をもうちょいいじった方が良いのでは?みたいなことになりかねない。
でもラストがグッと締まってくれていると、感動が反復してくれるんですよね。
何度も胸に去来するというか、穏やかなピンボール的に。
最高でしたね。
66. 南国アイス「お星様があなたをレビューしちゃうぞ・ᴗ・」
講評:
古賀コンがいかにジャンルフリーとはいえ、まさか使って遊べるアプリがやってくるとは思いもしなかったwww
これを一時間で作るのはすごいよ!
とはいえ言葉にも結構こだわっていて、まず入力するのが「自己アピール」なんすよね。
で、自分のPRポイントを入れると「おまえの価値は☆1として記録されました。」
やかましいわ!!!!!!wwwww
これ正規エントリーでは自分の回答しか蓄積されないんですが、そのあとみんなの回答が蓄積するものも作ってくれましたのでぜひみんなでひとつの「作品」を作っていきましょうw
<完成版>
お星様があなたをレビューしちゃうぞ・ᴗ・ (5-th.net)
67. 子鹿白介「☆の数は3の倍数で」
講評:
そうそう、無反応より☆1の方がよっぽど嬉しいんだよね~。
古賀コンみたいなweb物書きたちの集いをしていると、学生時代にノートの端っこに四コマ漫画描いて友だちに見せていた時の気持ちを思い出すんです。
きっと他のクラスにも俺みたいなことしてたやつがいて、そいつらの中にはプロになったやつもなれなかったやつも、そもそも目指してないやつもいて、でも相変わらずコソコソ描いたものを誰かに見せたくて。
でももう大人になって、会社の上司や同僚に見せるのもなんか気恥ずかしくって。
それでweb上でこっそり見せてる。
そんな同士が集まって、こうしてお祭りをしてるんだろうなって。
勝手にそう思ってるんです。
だから格別に楽しい。
68. 長尾たぐい「炙りカルビ 薄切りタレ漬け 特選 6人前」
講評:
早口言葉小説を頂戴しました。
これは朗読者への挑戦状…!
声に出して読んでみろと、そういう事なのでしょうか…!?
これだけ早口言葉がたくさん出てくるとシンプルに感心しちゃいました。
個人的には「猪シチュー」が好きでしたね。
炙りカルビは陽キャの早口言葉ですよね?ギャルと接点のある者にしか縁のない?
私だってギャルと炙りカルビゲームする人生を歩みたかったですよ!!!!
でもできなかった!まあまあ賢かったので学校にギャルが居なかったからです!!!!
嘘です。
中学は公立だったので結構居ました。
2つ上のギャルの先輩に廊下で松葉崩しの仕方を教えてもらったのが人生のハイライトでした。
《了》
69. 若山香帆「川のホテル」
講評:
これむちゃくちゃ好きです。ド好き。
物語を考える、ということをやりはじめた時、それは私たちがきっと子どものころだったでしょうが、考えるよりも先に目の前に現れるキャラクターが居て、考える前に語られる言葉があり、私たちはただそれを眺めていただけのような気がするんですよね。
一時間という限られた時間の中でお話を作るためには、ある程度流れゆくものに身を任せ、次々現れる現象を拾い集めていくような作業になるはずなんです。
その時どれだけ目を凝らして、きちんと拾ってやれるか、そこが勝負の分け目。
川辺に集まる人々の描写が大変見事でした。
70. 松本玲佳「遅咲きの花」
講評:
何のために芸術やってんのか。
大人の問いですよね。
神仏のためなれば過程にこそ意味があり、人類のためなれば結果にこそ意味がある。
子どもは理由なんて考えないもんね。
院生の頃、自分が一番尊敬していた画家のおっちゃんに絵を習いに行ったんですよ。デッサンをね。
そしたら教えてくれたのは「良く見て、穴が開くほど良く見て、見たまま描け」と、ただそれだけ。
でも素直なもんで、言われた通りやってたら一瞬で4時間くらい経っていて。
終わったあとでどら焼き食いながら「おっちゃんはなんで絵描いてるの」って聞いてみたら、即答で「人類存在の魂の進化のためだ」と。
かっけえな、とも、俺とは全然違うんだ、とも思った。
帰りは駅まで送ってくれた。
71. ましこ「コンビニで選ばないおにぎり第一位やんけ」
講評:
おいおい…ラブ話じゃねえか…混じりっ気のない…ラブの…
話じゃねえか!!!!!!!!!!(声デカ)
やっぱ居酒屋のバイトがこの世で一番面白いんだよ。
俺も飲み屋で飯食ってる時、バイト同士でイチャついてるの見ると思うもん。
せやせや、それが目的で働いてるんやからそのまま一生イチャついててええで…
ってな!!!!!!!!!!!!(声デカ)
というかマジで居酒屋でバイトしたくなって来た。
しようかな。(フリーターの特権)
内定式お疲れ様。
社会は厳しいぞ!!!!!!!!!!!!!!!!!(絶望)
72. ハギワラシンジ「濃厚と淡麗のあいだ」
講評:
~めんがき~が良すぎませんか?これ。
寄せては引いていく ヨセミテ国立公園
MORIが好きだから、 メメント・モリとは言えなくて(死にたくない)
ここ良すぎませんか?
そのあとのTSUNAMIもじりは賛否両論あるにしてもここは超良くないですか?
というか、このノリを真剣(ガチ)で書いているパロ元が居るっていう事実がから目を背けてはいけないんですよ。
あはは、ハギワラくんまた可笑しなこと言ってる、という話ではないんですよ。
サイコスリラーですよ。
バレたら山本高広くらい怒られますよ。
声優になるしかないですよもう。
ちなみに冷静と情熱のあいだは読んでません。
73. 吉田棒一「無題」
講評:
セミみたいな話。笑
74. M☆A☆S☆H「架空の古賀裕人の★1朗読」
講評:
朗読作品を賜りました~!やったね~!(パチパチパチ)
しかも読まれているのは私の作品という。笑
始まってしばらくは「いつものマッシュさんの声だ」とか、「お、テロップのフォントかっこいい」とか、「後ろの料理映像おもろ」とか気が散ってたんですが、やっぱり元の話が超面白いので段々と朗読の方へ集中していってしまいましたね。最高でした。
編集作業タイムアタックな感じも古賀コンスピリッツど真ん中という感じで、朗読動画という変化球でありながら、誰よりフォーシームだった気がしますね。
ところで概要欄に文章がみっちり。笑
気が向いたらまた何か書いてみようと思います。
やっぱり感想って嬉しいですね。
75. 夏原秋「燃える星」
講評:
あーびっくりした。むっちゃ感動した。
やめてよ~こういうのすぐ泣いちゃうんだから俺。
昔から感動しいではあったけど、人が死んだりなんだりっていうのはそんなにだったんですよね。
客を感動させるためにはとりあえずヒロイン殺しとくか、みたいな流行りが学生時代にあって、たまたまその時に作品批評系のレポート課題が多かったもんだから。
でもいざ結婚して子どもができて、親が還暦こえると、弱くなるね。
小説でも映画でも、親が死んでも子が死んでもどっちもギュッてなっちゃうもん。
もう公平に見れなくなったのかなぁという思いもあるし、逆にこれが公平な視点なのかもしれないと思う自分も居て。
そう思えば、公平な視点になってから古賀コンを始められて良かったなぁ。
だってその方がずっと楽しいもの。
76. 蒼桐大紀「もちろんこれはたとえ話です」
講評:
本当に一瞬なんですよね、一歩踏み出せる瞬間ってやつは。
今声が出れば、という時に出ない声。
普段はべらべら余計なことばかり喋っている口なのに。
喉ちんこ便所に落として来たんかってくらいひと言も出て来ない時ね。
パッと手を前に出すだけで良かったり。
でも出ない。
本当に一瞬なんですよチャンスタイムは。
結局、009が言うようにあとは勇気だけだの世界で。
勉強ができたって運動ができたって、勇気がなけりゃ後悔しない人生は歩めんのですよ。
作品を人に見せるのも、勇気がいるよね。
ここに出て来る人たちは勇者よ。
書いたけど勇気が出なくて投稿できなかった人も、きっと居ると思うな。
77. sayaka「星を並べて」
講評:
これすっごい分かるな~。
人事やってた時期、色んな人と面接して、例えば30人と面接して3人採用しましょうとなった時、最初の方に微妙な評価つけた人が全体で見れば上位だったみたいなこと結構起きてたんですよね。だから全員面接してみないと結論って出せなくて。
同じことが恋愛とか結婚でも起きる訳でしょうな~。
ところであんまりタイプじゃない女に水をガブガブ飲まされるの超良いな。
これまで水をガブガブ飲まされる話って読んだことない気がする。
こういう「今まであんまり聞いたことない話」をしてくれる人ってすごく印象に残るんですよね。
しばらく時間が経ってもずっと覚えているというか、忘れられない。
この作品なんて水飲むたびに思い出しちゃう。
78. 坂水「センチメンタル・ファニー・スター」
講評:
カチカチカチ、というカクヨムの星のつき方ってすごく気持ち良いんですよね。
この辺のUIは結構こだわったんだろうなというのが伝わってくるんですよ。
つまりそれだけカクヨムというサービスが星を大事にしているということで、ハートの応援と両方あるの、慣れないと何でだ~?と思うんだけど、慣れてくるとやっぱ両方あって欲しくなる。
ジャンプ+とかだとハートを10回まで押せるようになっているけど、とにかく押す感覚の強さが気持ちの強さで気持ち良いんですよね。
自分が雑に扱ってしまったものを、汚れてでも良いから取り戻したいという気持ち、三十代も後半になってきていよいよ、本当に分かるなぁ。
79. サクラクロニクル「ひとつ星」
講評:
「ずるずると生きた結果、眼鏡の厚さはどんどんと増していく。この調子で薄い本も厚くなればよいのに」
ここ最高だなと、こういう価値観で生きた人間の勝ちだよ日々を、と思って読み進めていたら出て来た「☆★★★★ 帰ってくればいいってわけじゃない」にツボって口に含んでたナガノパープルが廊下まで飛んで行ったわ。
ひと房2,500円ですよ。
ひと房にだいたい30粒くらいですからひと粒83円!
しかし良いでしょう。
素晴らしい作品に出会って83円ならむしろ黒字であると言えます。
許す!!!!!!!!!(声デカ)
80. 杏杏「おすすめ」
講評:
おやおや、同類の方からのご投稿をいただいたようですね…(ニヤリ)
ツイッターってほんと最高ですよ。
普通に暮らしていたら出会えない人、価値観に出会えるんですからね。
作中でいう「珍獣」、これはSNSが我々に与えてくれるエンターテインメントの最高峰と言えますよね。
中には珍獣を装ったインプ稼ぎもいますが、本物はすげえですからね。
うちの近所でもツイッターで奥さんがギャオつきすぎて最終的に引っ越すハメになった家がありますが、旦那さんは泣いてましたよ35年ローンで買った家だったのにっつって。
だから珍獣はツイッターの中で観察して楽しむに限る!
リアルで見ちゃうと、なんつーか、胸に来るものがあるというか…(汗)
一方でツイッターがあったからこそ開催でき、盛り上がってくれている古賀コン。
杏杏さんはじめ、ご参加いただいた皆さま。
古賀コンをネットの海から見つけてくれてありがとう!
ぴゅん!
以上、正規エントリー80名82作品。
たくさんの素敵な作品をありがとうございました🐸
Ⅱ. 各賞概要
第6回私立古賀裕人文学祭では以下の通り5つの賞を用意しました。
正規エントリーいただきました作品からそれぞれ選出されます。
■「最優秀古賀賞」
・最優秀作品に与えられる賞で、今回の優勝作品です。
・嘘偽りなく真っ直ぐに私の胸を打った作品に授与します。
☆賞品:アマギフ1万円分
■「裕人賞」
・優秀作品に与えられる賞です。
・私の文学的琴線に触れた作品の中から、
・特に言葉や文章の魅力を重視して選出します。
☆賞品:何かわたしっぽい粗品
■「🐸賞」
・優秀作品に与えられる賞です。
・私の文学的琴線に触れた作品の中から、
・特に構成や着眼点の面白さを重視して選出します。
☆賞品:何か🐸っぽい粗品
■「双翼大蛙特別勲章賞」
・優秀作品に与えられる賞です。
・私の文学的琴線の中でも、
・特に性癖にぶっ刺さった作品を選出します。
☆賞品:何か甘いもの🍩
■「🍁賞」
・優秀作品に与えられる賞です。
・観覧者による人気投票で最多得票であった作品に授与します。
・最優秀古賀賞、裕人賞、🐸賞とのダブル受賞も有り得ます。
☆賞品:何か🍁っぽい食い物
それでは……
結果発表ぉ〜!📣
Ⅲ. 受賞作品発表
第6回私立古賀裕人文学祭、受賞作品は以下の通りです👏👏👏
■最優秀古賀賞:
若山香帆「川のホテル」
■裕人賞:
萬朶維基「薔薇と能楽」
■🐸賞:
牛ヶ渕ぽしぇっと 「岩澤課長のトミー・ジョン手術」
■双翼大蛙特別勲章賞:2名
染水翔太「全日本架空☆1レビュー選手権」
𝐀𝐘𝐀𝐊𝐀 「“𝐕𝐄𝐑𝐘 𝐁𝐀𝐃 𝐊𝐈𝐍𝐊𝐈𝐍𝐆”」
■🍁賞:
ましこ「コンビニで選ばないおにぎり第一位やんけ」
わーーーッ!!!👏👏👏
受賞者の皆さま、おめでとうございまーーーす!!!👏👏👏
わーーーッ!!!👏👏👏
今回の「最優秀古賀賞」には、若山香帆さんの「川のホテル」を選ばせて頂きました!
若山香帆さん、おめでとうございます!
最優秀古賀賞はビビビ婚(古い)でありまして、今この時、私が最も求めていた(ということに読んで気づかされる)作品に贈られる賞でございます。
直感と言ってしまえばそれまで。
しかし私は自分の直感を最も親しい友人であると信じています。
今回のテーマを考えた時、みんなきっとあの手この手で私のことを楽しませてくれるだろうという確信がありました。
そして、優勝するのはそんなテーマのことをすっかり忘れさせてくれるような世界に私を誘ってくれる作品だろうとも。
「川のホテル」の優れた点は敢えて皆さまにご説明するまでもないでしょう。
緻密な川の描写、そのへ集まる建物や人々、醸成される文化、空気、ニオイ、手触り。
あっという間に眼前に現れた川のある部屋で、私たちは確かに幼い少女と視線を交わしたはずです。
その時胸に浮かんだ感情の名前を私は正しく知らず、しかし過去の中で確かに触れたことのある色彩に不安定な喜びを確かめました。
真に素晴らしい読書体験をありがとうございます。
この体験のために物語を読んでいます。
これが味わいたくて古賀コンやってます!!!
どうか最優秀古賀賞!受け取って下さい!
改めましておめでとうございます!👏👏👏ワーッ
「裕人賞」には、萬朶維基さんの「薔薇と能楽」を選出致しました!
萬朶維基さん、おめでとうございます!
これまでに様々な文章を読んできました、絵本で、教科書で、辞書で、小説で、新聞で、一体どれだけの分量を読んで来たでしょうか。
そんな中で自信を持って言えます、本作品の冒頭二文が、最も優れた書き出しであったと。
雪国を、メロスを、人間失格を、完全に超えていることをここに賞します。
じゃあ書き出しだけか。
いいえ、幾捻りも加えられ、全体に塩を振れば文学的捻り揚げの様相です。(地域によってはつな揚げとも言う)
裕人賞は“文章”に捧げられる賞。
捧げる気持ちだけは芥川にも直木にも負けないつもりでいます。
ぜひ!この賞を受け取っていただけたら幸いです!
裕人賞次点には日比野心労さんの「夜渡り」、ユイニコール七里さんの「星一通りにある架空場のレビュー」、安戸染さんの「星の子たち」、大杉玲加さんの「天使の星」、山崎朝日さんの「湖の虹」を挙げさせていただきます。
今回も裕人賞は大混戦でした…!(それが嬉しい気持ち良い)
毎度傑作を生みだしてくださる皆さまにまじ感謝です。
「🐸賞」には、牛ヶ渕ぽしぇっとさんの「岩澤課長のトミー・ジョン手術」を選出致しました!
牛ヶ渕ぽしぇっとさん、おめでとうございます!あなたは誰!?
今回の🐸賞は、明確に☆付きレビューを行っている作品たちでの椅子の取り合いとなりました。(いつもとちょっと違う)
そんな中で一歩抜け出したのがこの作品。
「固定電話をお返し頂けますと幸いです。」まじでクソ笑った。
溢れる野球愛と古賀コンとの空中セックスと言って過言でない(議論の余地あり)レビューに大変感銘感動いたしました。
本作は国語の教科書には載らないかもしれませんが、人生の教科書の最初の1ページには相応しい、そんな会心の一作であったように思います。
ざす!!!
🐸賞次点は笹慎さんの「★☆☆☆☆『オーシャン・リーパー2』レビュー(ネタバレあり)」。☆付きレビューへの真っ向勝負として、こちらは溢れる映画愛と共に超超楽しませていただきました。
「双翼大蛙特別勲章賞」には、染水翔太さんの「全日本架空☆1レビュー選手権」と、𝐀𝐘𝐀𝐊𝐀さんの「“𝐕𝐄𝐑𝐘 𝐁𝐀𝐃 𝐊𝐈𝐍𝐊𝐈𝐍𝐆”」を選ばせていただきました!
染水翔太さん、AYAKAさん、おめでとうございます!
染水さんの作品は単純明快、今回の応募作の中で一番デカい声を出して笑いました。夜中に。家族の迷惑も顧みず。
☆1のキャラクターが一堂に会し熱いバトルを展開する、客席では観客がボケまくる、最後は全員死ぬ!
欲しいものを欲しいだけくれるんで、あれ、俺ってフォアグラ用のガチョウだっけ?と錯覚するほどでしたよ。(実際に太った)
あまり私を甘やかさないで欲しい!
AYAKAさんの作品は、普通なら手を緩めるところでアクセルを踏み込む、そんな気持ち良さと、見事に乳首を噛み切ってくれた傑作です。
コンテストに迎合しない遠慮のなさをこれでもかと吐き出して良いのが古賀コンの魅力だと考えているので、本作を受け取った私の喜びというのは天にも昇る心地なのであります!好きです!
お二人とも、ぜひ「双翼大蛙特別勲章賞」、右手左手の順に受け取ってください!ありがとうございます!
「🍁賞」は20票獲得でましこさんの「コンビニで選ばないおにぎり第一位やんけ」が選ばれました!
ましこさん、おめでとうございます!ぶっちぎりでしたな!
ツイッターのタイムラインでも「きゅんなんですけど!」という感想が多く寄せられていた本作。
恋愛というものの真っただ中にいる若者にだからこそ書ける瑞々しさがありつつ、恋する相手は芸人志望のおっさんというツボ押さえ。
これにはまいった!と涎を垂らしながら白旗を上げた方が多かったのではないでしょうか。私はタイミーをダウンロードしました。
人気投票2位(7票)には葉月氷菓さん、
3位(6票)には小林猫太さん、
4位(5票)には草加奈呼さん、
5位(3票)には渋皮ヨロイさん、日比野心労さん、萬朶維基さん、群青すいさん、松本玲佳さん、吉田棒一さんの作品がそれぞれ選ばれました!
皆さまおめでとうございます!👏👏👏
以上、
改めましてエントリー頂いた皆さま、ありがとうございました!
人気投票にご参加くださった皆さま、ありがとうございました!
そして受賞者の皆さま、本当におめでとうございます!👏<ワーッ
で―――
📢< 今回も後夜祭を実施しますよ~!!!絶対来て~!!!全員来て~!!!リアタイの多さが私のモチベ~!!!
Ⅳ. #古賀コン6後夜祭 @Xスペース
日時:2024年10月9日(水)21時00分~
場所:古賀裕人のX(Twitter)スペース機能にて
テーマ:第6回私立古賀裕人文学祭講評&振り返りトーク
私の話を聞く係:ハギワラシンジ(コロナ罹患中)、他
このnoteに書き切れなかった各作品への想い、語らせて下さい。
閉会の言葉
まずはファンアートのご感想を書かせていただきましょうね。
今回はたくさんの非正規エントリーをいただきました!
❶. 中務たきもり「浦和のパパに騙されました」
感想:
つらいつらい。笑
おじの掌で転がされる女の子見てらんないよ。涙
大宮や副都心ではなく浦和というのがリアル。震
❷. ゼロの紙「かませ犬。」
感想:
すごい自制の利いた犬w
好きな人の犬に生まれ変わるなんて全員類が神龍に願う一番手の願いなのに!私なら遠吠えが止まらないよう。
❸. ユイニコール七里「カクウメガネ」
感想:
めちゃくちゃイライラする話。笑
綾瀬なんてナンバープレート盗まれた時くらいしか行く機会ない駅だし、オリーブの丘なんてたぶん誰も行ったことことないんじゃ??
そこへ来て母親のLINE、キャパオーバーキル。
❹. ユイニコール七里「クォーテーションマーク」
感想:
面白いスマホアプリというものを人類はまだ開発できていない気がする。
宝の持ち腐れというか、全然スマホであることを生かせていない気がする。
何か根本から間違っている気がする。パズドラで時が止まって何も進化していない。
❺. 伊吹真火「檸檬哀渦」
感想:
自分も父親なので、家族にとっての脅威にだけはなりたくないなと常々思っております。唯一心安らかに肩の力を抜けるはずの家の中に、嫌いな人が居るって、良く考えたら最悪だもんなぁ。
❻. みかんちゃん「みかんちゃんはレビュー上手 ◠‿◠ 」
感想:
くそ笑った。
❼. 久乙矢「割りスープに焼き石を」
感想:
作品が送られて来たDMに「思ったよりキモめになっちゃったけど許してください」とあったんで少し身構えて読み始めたけど何ということはなかった。ちんぽぐらいしゃぶりないさいよ。
以上、6名7作品。
締切に間に合わなかった方、ぜひ次回は正規エントリーを!(切望)
でもでも、締切後でも熱心に執筆くださって、提出くださって、本当に嬉しかったです。
古賀コンを好きでいてくれる人が自分以外にもたくさんいるんだ!って思えました。
開催するたびに元気をいただいております🐸
そしてそして!
今回も全作品感想をしたためてくださった方がおります。
ぽしぇっとさん、相平さん、ありがとうございます!
エントリーの皆さまも大喜びで、私も楽しくすべて読ませていただきました🐸
決して無理強いはできませんが、ぜひこれからもご一緒に古賀コンを盛り上げていっていただけたら嬉しいです。
さてさて、古賀コン6、皆さまいかがだったでしょうか。
今回は過去最多のご応募をいただき、前回に引き続き大変に盛り上がった印象です。
また、初めましてのエントリーの方も多く、いつの間にやら古賀コンも広く知られるようになったのかなぁと素朴な驚きがありました。
相変わらずバタバタと誤字脱字だらけの中で一週間を駆け抜けて参りましたが、今回は☆1がテーマということで、古賀コンいつだって☆1で良いんだもんと、そんな開き直りと、☆を1つでもくださる方への感謝と共に閉幕したいと思います。
重ね重ね、エントリーいただいた皆さまご観覧いただいた皆さま、この賑やかで明るく、少し風変わりな文学祭を今後ともよろしくお願い申し上げます。
古賀コンは年に四回開催、過去の受賞者の皆さまを含めどなたでも何回でもご参加頂けます。
ジャンルフリー、NGなし。
「1時間で書き上げた文章、優勝したら1万円。」
あなたの1時間を私に下さい。
次回は本年12月頃に開催予定!(クリスマス!!!!!)
ではまた👋ちゃおちゃおず~
主催者プロフィール
古賀裕人(こがひろと)
1988年生まれ36歳
うお座 B型
183cm 90kg(前回から1kg↑↑)
スーパーにおつかいに行ってお目当ての物が見つからなくても店員さんに聞けずにそのまま帰って来て怒られる36歳。
妻に「俺のどこが好き?」と聞いたら「背が高いとこ」と即答されました。
パソコンは両手の人差し指のみ使ってタイピングしています。
好きなうなぎは蒲焼き。
苦手なさんまの内臓は苦いやつ。
色即是空
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