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#2 読書録_ドイツ人のすごい働き方

「ドイツ人のすごい働き方」という本を読みました。
以下の構成で紹介しようかと思います。


本書を読もうと思ったきっかけ

最近残業が多いんです。。。
しかも日中も楽しくない業務に工数を取られるんです。
そんな悩みを持って本屋に行くと、この本を見つけました。

ちらっと中身を読んでみると、魅力的なキーワードを見つけてついつい購入してしまいました。

本書を読んで感じたこと

この本を読んでぜひ実践しようと思ったことが以下3点です。

  • 「人生の半分は整理整頓」

  • 何より大切なのは個人の時間

  • 個を磨く「自分ブランド化計画」

「人生の半分は整理整頓」について

ドイツ人の生産性の高さの秘訣の一つは整理整頓の習慣があることです。

ライターのZippo社の2014年の調査によれば、日本人は1か月に76分間物を探すのに時間を要しています。
人生80年とすると、52日間もものを探すのに時間を費やしていることになります。

また、他の研究によれば「整理整頓された環境はストレスを軽減する」ということも明らかになっています。
散在とした環境で働くだけで、ストレスがたまり、無駄な時間を費やしてると考えると、もったいないことしてるなと感じます。

ドイツ人は家庭内で整理整頓することを教育されてきたので、職場で整理整頓できることは当たり前なのだそうです。

そんなドイツ人がどうやって、整理整頓をあたり前にできてるのかというと、シンプルなルールがあるためでした。それが以下の3点です。

  1. 物を置く場所を決める

  2. 使ったら元の場所に戻す

  3. 物を増やさず増えたら捨てる

かなりシンプルなルールですね。
こんなルールなら、私の社内もきれいに整理できそうな気がします。

「何より大切なのは個人の時間」について

ドイツ人は、個人の時間を最優先し労働時間内で仕事を完結させます。
また、新年があけたら先ずすることは「今年はいつ休むか」を計画します。

さらに年間の計画を立てた後は、1年間を俯瞰し休む期間の過ごし方、その他の休暇の過ごし方をどう埋めるかを検討します。

  • 仕事ではどんなプロジェクトに挑むか

  • 旅行ではどんな新しい経験をするのか

  • 家族とはどんな貴重な時間を共有するか

  • 自己投資ではどの分野を学ぶか

こうして予定を立てて、一年を生きる「意味」ができるようになります。

私自身もこうして1年を過ごしていないので、急にできた休日をどう過ごすか迷い、生産性のない日を送ることがあります。

人生一度しかないので、こうして一年の余暇の計画を立てる必要がありますね。

「個を磨く自分ブランド化計画」について

「ガラパゴススキル」に特化せず、「ポータブルスキル」を高める人材がこれからの社会では生き残るという考えがあります。

「ガラパゴススキル」とは、社内でしか通用しないスキルのことであり、社内で高度にカスタマイズされたITスキルの操作を指します。
また、「ポータブルスキル」とは、多様な職場や産業で通用する汎用性の高いスキルを指します。これは問題解決能力やコミュニケーションスキルといった仕事を効率的かつ楽しくするためのスキルです。
このスキルは継続的な実践と経験を通じて、習得すれば一生もののスキルになります。

また、人材には以下の3パターンがあります。

  • I型人材:狭い範囲で深い知識を持ち、その分野で高度な専門性を発揮します。特定の分野の深堀りと精密な作業に優れています。

  • T型人材:一つの分野での深い専門知識をベースに他分野にわたる幅広い知識を合わせ持ちます。多角的な視点を持ち、異なる分野の専門家とも効果的に連携します。

  • V型人材:一つの分野における深い専門知識とその分野に接続する他分野に関する理解も兼ね備えています。特定の分野を書くとしながら、関連する分野にも目を配り、より広い視点からの問題解決やプロジェクトの推進を得意とします。

ドイツでは、I型人材の育成に重点を置いています。
日本では、I型、T型、V型どれにもなりきれない社内業務に特化した「ジェネラリスト」の育成に重点を置いてます。

日本では、特にガラパゴススキルに特化したジェネラリストが多いので、「自分ブランド化」をするためには、以下手順で既存の専門知識やスキルを活用しキャリア形成の方向性を柔軟に変える必要があると考えられます。

1.「ガラパゴススキル」の特定と評価
社内でしか通用しないスキルを認識しその価値と将来性を評価します。
社内のスキルに依存することなく、外部での活躍も想定したキャリアプランを立てます。

2.「ポータブルスキルの」強化と拡張
あらゆる分野で能力を発揮するポータブルスキルに投資します。
継続的な学習と自己改善により、スキルを磨き自己ブランドの核とします。

3.キャリアの「ピボット」実践
現在の専門知識と経験を土台にして、新たな分野や役割に挑戦します。
ピボットする際は、過去の経験とスキルが新しい環境や職務にどう適用できるかを考え、意図的にキャリアの方向性を変えていきます。

本書を読んで今後は、、、

ドイツと日本では文化の観点で大きく異なると感じました。文化が異なるからといっても、マネすることはたくさんあるかと思います。
最近の日本の企業では、「ジョブ型」の人事制度に変更してる会社が多々あります。これは、ドイツの働き方を参考した取り組みかと考えています。

この取り組みで一番大切なことは、
「自分のキャリアは自分で決めること、自分の人生は自分で決める」ということだと感じました。

今の日本では、自由時間を減らす時間外労働で収入を増やす働き方をしています。そうすることで休む時間が短くなり、労働生産性を落とすことになっています。

時間外で実施した仕事というのは、「フロー型」の仕事であって、「スタック型」の仕事ではないと感じました。
※「フロー型」の仕事:その場の状況を何とかするだけのための仕事であり、後に何も残らない仕事のこと
「スタック型」の仕事:こなした仕事が「資産」となり、後々まで利用できるようになる仕事のこと

仮に「スタック型」の仕事と思われているのであれば、それは時間外で実施する必要のない仕事であり、マネージャと調整し計画を立てることで実施すべき仕事だと感じました。

また、わざわざ時間外に「フロー型」の仕事を実施するより、その時間を家族との貴重な時間に費やしたり、自己投資の時間に費やす方が長い目で見た場合、自分にメリットがあると感じました。

今後は「自分時間」を大切にして労働時間外は趣味の時間に費やしたり
自己ブランド化計画を立てて、家族との時間を大切していきたいですね。


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