「その校則、必要ですか?」からの備忘録
こんにちは。
すっかり秋めいて、過ごしやすい季節となりました。
昨夜のNHKクローズアップ現代では学校の校則について取り上げられていました。
長らく学生であることから遠ざかっていたので、最近の校則事情には全く精通していませんでしたが、どうやらまだまだ昭和の風を感じさせる校則が存在しているそうです。(前髪の長さとか、下着の色まで決められていたり…ちょっと驚愕です… )
最近の傾向として、そんな校則にメスを入れようと動いている自治体や学校が多くあるようです。
大人(教育委員会、先生、弁護士)がリードしてテコ入れしているところもありますが、印象に残ったのは、学生主体でワーキンググループを作って検討をしている学校でした。
その高校では制服一律着用を見直してみてはどうかという提案から、試験的に私服OKの日を実施し、その上で学生からの意見を集めて検討をしていました。
提案した生徒会の思惑通りに、「服装の自由化を支持」する意見が7ー8割あった一方で、「現状の制服を維持したい」という1割にも満たない少数の意見もありました。
そこで、制服維持を希望した生徒から
「なぜ私服を買う余裕のない生徒のことをかんがえなかったのか疑問」
とアンケートでの意見があり、はっとさせられるわけです。
果たして多数決で服装の自由化を決めてしまっていいのか?
もしこの校則の見直しが、学生主体ではなければ、そんな少数派の意見に想いを馳せるなんてことは、多分なかったのではないでしょうか。
何かを決める時のプロセスに関わったことで、初めて見えてくる景色がある。
そう思うと、結論の先がどうであれ、子どもにはこの多くのプロセスに触れてもらいたいなぁ、と思わずにはいられません。
2021/9/9から1週間はNHKプラスで見逃し配信しています。
ご興味あればぜひ!