ユンスル
目の前に広がるたくさんのユンスル。
そこに真夏日とは思えない心地よい風が吹き、私の心も自然と穏やかになる。
ロサンゼルスでの時間がこれ以上ない私の夏を締めくくった。
ユンスル。
韓国語で、「太陽や月の光が反射してキラキラと光る小波」を意味する。
横浜での通勤中、私の気分を上げる「水面上のキラキラ」に名前があると知った時、なぜか嬉しい気持ちになったのを覚えている。
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他言語を学ぶとユンスルのように母国語には存在しない言葉と出会うことがある。
その逆も然りで、自分にとっては当たり前の言葉が母国語にしかない言葉と知ることも。例えば、「もったいない」は日本語特有の言葉で、ノーベル平和賞を受賞したケニア人、ワンガリ・マータイさんが感銘を受けて、「MOTTAINAI」を世界に広めたといわれている。
私は仕事柄、英語と日本語の研究が中心だが、その国特有の言葉や表現との出会いは言語学習をする過程で得られる楽しさの一つだと思う。
ユンスル。
横浜のも好きだけど、また夏のロサンゼルスで見たい。