見出し画像

AS SOON AS –6/7〜6/13–


7日

 ドラマ「ピースメイカー」S1完走。おもしろくて、あっという間だった。「監督、もう好きなようにやっちゃってください!」って言われたんでしょう。ガン節がごっつい。ゾンビ映画的な演出にハラハラしたり、ガーディアンズを彷彿とさせる絆描写に心を打たれたり、サントラにテンションがブチ上がったり、相変わらずユーモアがキレキレだったり、OPのダサカワダンスが最高だったり、ガンの奥様が美しすぎたりと、ずっと楽しかった。“カウ”の造形の気持ち悪さたるや圧巻。他にも語りたいところは山ほどあるのだけれど、話を聞いてくれそうな知人は一人もいないので、ヤバいやつ認定されるのを承知で、独り言をブツブツと唱えながら、今日も俺は大阪メトロにライドオン。




8日

 ナードマグネットの須田さんによる、2YOU MAGAZINEの連載「プレイリスト・ダイアリーズ」が大好きで、毎月楽しみにしている。なんなら、この日記もその影響で始めた節さえある。しかし須田さんはスゴい。「会社員」と「それなりに知名度のあるバンドの活動」の両立って想像を絶するよな。平日は仕事をし、週末は全国のライブハウスをドサ回り、その合間を縫って新曲を作り、音源をリリースし、取材を受けたり、MVを撮るなどしている。さらにはこうした連載やポッドキャストなどメディアへの露出も怠らない。それに加え、彼は音楽や映画はもちろん、ラジオやドラマなど、様々なポップカルチャーにめちゃくちゃ造詣が深い。よくもまあ、それらを摂取し、消化する時間があるなと思う。「時間がない」はこの世で最もダサい言い訳の一つだけれど、オタクに一番必要な素養って“体力”では。




9日

 銀シャリの橋本氏が結婚を発表。ファンとしては心から祝福すべきことなのだけれど、驚きが勝って消化できていない。いや別に他所様の結婚事情なんだから、俺が消化する必要もないのだけれど、ラジオで話してる感じからすると、恋人の存在を一切感じさせないのはもちろん「俺は一生独身で行きまんねん」的なアティチュードをビンビンに発していたので余計に驚いた。その「独身で行きまんねん的アティチュード」に勝手ながらシンパシーを感じ取り、ライフスタイルにおける指針としていた俺としては、どんなアイドルの結婚報告よりもショックだった。いや、兄さん、先行かんといてえな。でもよく考えたら彼は“高身長”“高学歴”“高収入”の「3高」で「3低」の俺とはモノが違う。結婚おめでとうございます。




10日

 CLでマンチェスター・シティが初優勝。グーナー兼「プレミア箱推し勢」の俺としては、とても感慨深い。ペップ・グアルディオラという稀代の名将の手腕を、毎週当たり前に楽しめている我々世代のフットボールファンって実はめちゃくちゃ贅沢なのではと思った。元々上手かった選手はもちろん、ストーンズやらアケやら、ペップの指導の下で明らかに技術や判断が向上した選手がたくさんいる。サッカーに限らず人生においても「指導者との出会い」ってめちゃくちゃ大切なんだなと感じる。俺が車の運転が大嫌いなのも、ゴミクズみたいな教官の指導を受けたからかもしれない。俺はアイツらを絶対に許さない。




11日

 京都エースホテルのレコードフェアへ。思ったより小規模ではあったが、気になっていたレコードショップがいくつか出店していて、それなりに楽しめた。奈良のシルエロのブースでLoveのファーストを買った(リチャード・ヘル&ヴォイドイズのファーストも欲しかったが財布と相談の末、断念)。
 せっかく京都に来たので、北野白梅町にあるレコード店「セカンド・ロイヤル・ショップ」へ。和洋折衷のいかにも京都らしい洒落た内装とBGMで、落ち着いて回遊できたのだが「狭っ!」と思わず声を出してしまいそうになるほど狭くてビックリ。しかし会計の際、「奥にもレコードあります!」という貼り紙を見つけた。確かにちゃんと見ると、奥のスペースにも多くのレコードが陳列されているっぽかった。狭いのは俺の視野の方だった。ここで「あ、すいません!奥もあったの気がつかなかったです!見ていいですか?」と茶目っ気たっぷりに店員さんに言えるコミュ力があればいいのだけれど、やたら綺麗な店員さんに緊張してしまった俺は、無粋な表情を浮かべたままThe Apples in stereoのLPを購入し、店を後にした。狭いのは俺の心の方だった。




12日

 元同僚の後輩と昼食。どうやら彼は飲み会三昧の日々を送っているらしい。そういうファイティングスタイルの取り方もまた正解だと思うし、俺にはマネできないので単純にすごいなと思う。あと、やっぱり俺は周囲とコミュニケーションを取らなさすぎなようだ。色んな人に勘違いや心配をさせているっぽいが、今更どうしようもないので困ったもんだ。ごめんねごめんねー。




13日
 
 
祝!WEEZER単独での来日(来阪)が決定!サマーソニックの闇鍋ブッキングに辟易し、フジロック勢の盛り上がりを指を咥えて眺めることしかできなかった河内のど阿呆にまで届いた吉報。ありがとうWEEZER、ありがとうリヴァース。世界で一番愛しているバンドWEEZERと、青春の全てを捧げたELLEGARDENの単独公演が続く。人生最後の夏も、こんな夏がいい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?