【音楽理論入門#3】調、キーって なんなん?
お久しぶりです、シンガーソングライターでボイストレーナーの
左京めぐみです!
今日はハ長調だのニ短調だの
カラオケに出てくる「キー」だの
それって結局なんなん?って話をしていきます!
◆調ってそもそも何?
▷調にも表裏、陰と陽、のように二つのキャラクターが存在する
明るい人も悲しい時があったり
人当たりのいい人だって悩んでいたり
人にも表と裏、陰と陽があります
明るい曲、暗い曲などありますが
曲のキャラクターを決める大事な要素が
『長調』と『短調』です
こちら私の大好きなYouTuberさん
MELOGAPPAさんお動画です
Adoさんの『うっせぇわ』のカバーです。
聞いてみてください
↓
知ってるうっせぇわじゃ無いですねー、
ダークな感じが一気にポップで可愛くなりました
原曲は『短調』ですが
これは『長調』にアレンジされてます
ハ長調とハ短調
同じ『ハ』の音が主人公でも大分キャラ変わりますね。
でも長調短調…現場で良く使うのはやっぱり英語…
英語も覚えておきましょう
長調は『Major』
短調は『minor』
ハ長調の『ハ』は『ド』
英語で『ド』は『C』
表記はkey=C Major、key=C minor
と書きますが省略して
key=C (長調)
key=Cm(短調)
と表記します。どっちもmなのでややこいですが
短調だけ『小文字のm』をつけます
大文字小文字も使い分けがあるのできっちり小文字でおぼえてね!
クラシックでは大文字が長調
小文字が短調で表されます
C: ハ長調
c: ハ短調
という感じ
これは音大受けるとかでない限り
バンドマンとかは覚えんで大丈夫ですw
スタジオミュージシャン志望は覚えた方がちょっと楽。
▷音の「主人公」は誰?
まず日本の音楽教育がクソすぎまして
ドレミファソラシで教えるくせに
調に関しては「ハニホヘトイロ」で教えよるんですね
そして実際「ミュージシャンになるぞ」ってなると
英語の「CDEFGAB」を一番使います
音楽教育マジでバベル崩壊してますのでw
音楽理論嫌いが量産されるのは当然なのだ…
てな訳で
まず
ハ長調
だと
ハは『ド』だから
ドが主人公
英語表記だと
『ド』は『C』だからキーは「key=C」
さて、ここから「法則を見つければ」簡単だけど
ちょっと難しくなりますよー!
ゆっくり、ゆっくり読んでみてね。
●変ホ短調
だと
変、は♭、
ホ、はミ、で、E
なので key=E♭m
●嬰ニ長調
は
嬰(えい)、が♯
ニ、はレ、で、D
なので key=D♯
さてそれでは問題
●key=F#mは日本語でなんと言うでしょう?
チキチキチキチキ…
わかったかな?
#がついているのでまず「嬰」がつきます。
Fは、ファ、日本語では、ヘ。
mが付いているので「短調」です。
というわけで、答えは「嬰ヘ短調」
あーもー3か国語も使えるなんてわたしトリリンガル!
マジでバベってるねぇ、日本の音楽用語は。
で、この「ハ長調」なら「ハ」が
「key=F#m」なら「F#」が
そのキーの「主人公」になります。
主人公のことをそのキーの「主音」と呼びます
▷主人公(主音)のお仕事
「この曲ラからはじまってるし、イ長調やろ!」
とかちびっこ生徒さんに聞かれますが、
んや。あの、そうとは限らん。のです。
どっちかというと「終わりの音」のがそれに近いかな。
(途中でキーが変わって、転調してると話変わっちゃうけど)
例えばどんくりころころ!
これは「key=C」ですが、
まず「ソ」「G」から始まってますが
key=Gではないのです。
そして、最後の後は「ド」で終わっています。
ララシシドー♪
主人公がかっこよくラストをキメてますね。
これも全てが全てというわけではないですが、
シンプルな曲は主音で終わっていることが多いです。
そして、もういっちょ見て欲しいのがコードです。
「Cめっちゃつこてるやん?」
Cは「ドミソ」で構成されるコード。
これをよく使います。
key=CなのでコードもCが多くなるのですね。
コードの話はまたおいおい!
キーがCの場合は「ドレミファソラシ」が構成音になっております。
「まって、ドレミファソラシが構成音って、全部そうやろ?!」
はい、おっしゃる通り。
じゃあキーを変えてみましょう。
●key=F(FMajor/ヘ長調)の場合
うん、やはりコードはFが多くなりました。
更に「音程が上がっています」ね。
そしてト音記号の横に注目です。
なんかいますね。シの場所に♭がついています。
先程のkey=Cの場合は何もついていませんでした。
key=Fの場合主人公は「ファ」
①ドレミの順番は変わりません
②シには♭がついている
というわけで並べてみましょう
key=Fの構成音は
ファソラシ♭ドレミ
ということになります
コードにもB♭さんがいらっしゃいますね。
◆主人公(主音)は誰だ?!
調ってのはまぁそういうことです。
誰が主人公か。
主人公によって「音の高さ」が変わるわけですね。
なので、カラオケでキーを変える、
ギターのカポタストでキーを上げる、
それは「音の主人公を変えている」ということです。
自分の歌いやすい高さにカラオケは設定したりしますね。
格ゲーで使いやすいキャラ設定するようなもんです。
では次に
「その曲の主人公の探し方」を解説します!
▷コード、曲のお尻の音から探してみる
さきほどのどんぐりころころのくだりでお話しした通り、
ドで終わっていたり、
コードにCが多かったり、
ざっくり把握するのはそれでいいです。
間違ってもAmから始まってるからAm!はやめてくださいねしつこいようですが(現場の声)
ただジャズやポップス、ロックなんかは
「転調するわややっこしいコード使うわ、なんじゃっこりゃ!」
てことも多いですよね。
なので楽譜からもキーを把握できるようになっておきましょう。
▷ト音記号の横にいらっしゃる♭さん♯さん
「うぁぁあぁ難しなってきたぁぁあ!」
という声が聞こえてきますがそこをかいつまんで説明するのがこのnote。
音大入試前のさきょも「ファッキン黒鍵族」でしたからよくわかります。
ただこれさえ読めれば「楽譜から主人公を探すこと」が容易になります!
かいつまむから!ガンバッテ!
まず一つ目の「安心して」話。
◎シャープとフラットは調号の中に「絶対混在しません」
シャープさんとフラットさんは真逆のお仕事をする人たちです。
混在するとお互いの仕事を取り合うことになるので(臨時記号で出てくることはあっても)
調号では絶対一緒にいません。
二つ目の安心して〜は、
◎シャープさんフラットさんは「決められた順番通りに並んでる」
気まぐれで配置換えが行われるというブラック企業みたいなことは行われません。
必ず所定の位置にいますので、
所定の位置を覚えてあげましょー!
このト音記号やヘ音記号の横にいらっしゃるシャープさん、フラットさんを
「調号」と呼びます
調号から「key」を理解できるようにしていくね!
▷シャープおばさんとフラットおじさん
ク●アおばさんみたいなんでてきましたね←
まずこのシャープさんとフラットさんのキャラクターを覚えてください。
さっきも言った通りこのお二方、お仕事が真逆です。
はい、じゃあそれぞれ自己紹介して!
シャープおばさん♯「こんにちは、わたしはシャープおばさんよ。
よく声が甲高いって言われるわ。
(^ω^#)こんな顔文字でも使われる通り
わたしったら怒りっぽいところもあるのかしらね。
そんなつもりはわたしはないんだけど…
まぁみんなが顔文字で使ってくれてるのはとても嬉しいわ!
ぉこ、のときにもわたしのことを思い出してね。
わたしは声が高いから、わたしがついた音符さんは音が半音高くなるのよ」
ありがとうシャープおばさん。
見た目はアスキーアートで怒りっぽいかんじに使われてるけど、
明るい陽気なおばさんだよ。彼女がいると音が高く明るくなるんだ。
フラット♭おじさん「わしもよいかな」
お、よろしくお願いします!
フラット♭おじさん「こんにちは、フラットおじさんです。
最近の悩みはお腹が出ていることです。痩せたいなぁと思うけれど、
わしはこのでっぷりしたお腹で低い声を出しているのだよ(ぽんぽん)
わしがついた音符さんもみんな一緒に声が低くなる。
どうぞ仲良くしておくれ」
ありがとうフラットおじさん!
彼がつく音符は半音下がるよ。
落ち着いた空気を醸し出してくれるちょっと腹の出たおっさんです。
二人ともいい人たちだから仲良くしてね!
※ちなみにさきょの生徒さんは「ジジィとババァ」で覚えてしまってシャープとフラットの名前を覚えてくれなかったことがあるよ!
それはそれで問題だね!
▷調号の配列
ファドソレラミシ♪
ファドソレラミシ♪
Say!
ファドソレラミシ♪
歌えたかな?ミュージシャンなら歌って覚えよう、Say!
ファドソレラミシ♪
…何が理論だよって思った方多いかもしれませんが歌って覚える一番早いからね、うん。
いや解説するする!w
四度圏というのがあって
その順番でこれは並んでます。
ね、もう眠くなりそうでしょ。丸暗記でよさそうな話だから、これはいずれ別で説明するね。
ファドソレラミシ、は四度ずつ動いてるの。
度数とかの話はまだしてないから、今はとにかく
ファドソレラミシで歌い踊っておいてください🕺
この「ファドソレラミシ」はシャープの調号が増えていく順番です。
key=G #が ファ につきます
key=D #が ファとド につきます
key=A #が ファとドとソ につきます
というかんじ。
「覚えにくいわー!」って方にちゃんと次の章で覚え方は解説しますね。
うん、ここまずわたしも受験勉強でけっつまずいたから。
しかし覚えちゃえば超簡単ゆえ。
一旦それは置いておいて
次はファドソレラミシを逆さまから歌ってみましょうか。
シミラレソドファ♪
シミラレソドファ♪
say!
シミラレソドファ♪
全くの逆さま。これは「♭のつく調号」
フラットが増えていく順番です。
なんの濁りも疑いもなく純粋に
「シャープと逆さま」
です。
どっちか覚えれたらなんとかなるので、どっちか覚えてくだされば自分で調号も書けますw
key=Fの場合は♭が シ につきます
key=B♭の場合は♭が シとミ につきます
key=E♭の場合は♭が シとミとラ につきます
というように増えていくのです。
ね。法則性があるから覚えられそうでしょ?
▷覚えにくいというご意見も承りましたので
実は結構数字に強めのさきょさんなので
このあたりは法則覚えてからは得意分野だったりするんですが
「暗記はほんとにダメ子」だったので
関西フィルで弦楽器やってるウルトラ優秀従姉妹に教えてもらった
「音大入試対策レベルの覚え方」を
ちらっと解説しておきます。
音大入試っていうと
「難しいのでは」と思いわれるかも知れませんが
アホの子JKが覚えたやり方です!ご安心を!
▷長調の読み方
まずはシャープ系。
一番右端のシャープの次の音が『主音』、主人公くんです!
シャープが一個、ファに付きます。
ドレミファ、次は?
そう、ソ!
主人公がソなのでkey=G!
シャープが三つになると、
ファドソ、につくので
ドレミファソ、のお隣は?
ラ!key=Aです!
ちょっとシャープが増えてくるとちょびっと注意!
シャープが六つになると?
ファドソレラミ、
ミのお隣は…ファ!
Key=F!と言いたい所ですが
ファにはもうシャープが付いてますね…
なのでKey=F♯が正解です!
続いてフラットに参りましょうー
フラットはシミラレソドファの順番で増えていきます。
フラット一個はkey=F
申し訳ないがこれは憶えてw
さて増やしていきますよ!
フラット二つ、
シミ、と付きます。
右から二番目の音が主音になります。
で、要は『もうフラットついてんじゃん』案件です。
なのでkey=B♭
フラット五つだと
シミラレソ…
はい、憶えられない人歌って!
『右かーらにばーんめのー』
ピーターパン思い出して忘れたら!
そう、レ!に、♭付けます
なのでkey=D♭
簡単でしょ?
じゃあ7つ!
シミラレソドファ
は、ド…のフラット???
ピアノ弾ける人なら、わかりますよね?
ドの半音下、黒鍵がないので
ドの半音下は『シ』になります
大人しくkey=B、シャープ五つで表記しますw
大体こういうことが起こるので
五つくらいまでしか調号はあんまり使いませんw
▷短調の読み方
まだ解説してませんが…
長調の主音の短三度下、が短調の主音です
度数の話は記事書いたらリンクします!
◆調ってどうつかえばいいのさ実用編
ここからは投げ銭がてらのアレンジ仕様のヒントです。
ここまでまとめてくれてありがとう。
でももうちょいくれ。
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