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綱引き理論

こんばんは。こえさがすくじらです。
今回は、前回のエレベータ理論の発展形として、綱引き理論についてお話したいと思います。(エレベータ理論同様、ネーミングは適当です)

「ここ」という時の爆音を出す場面、気持ちが先行してバランスを崩しがちですよね。こんな時使えます。

ではまいりましょう。

1. 綱引き理論について

前回お話ししたエレベータ理論は、音程が高いときは、意識を低く、音程が低いときは、意識を高く、という考え方です。

空間的に言うとエレベータ理論は鉛直方向の考え方です。
それに対して、綱引き理論は、お気づきの通り、水平方向の考え方です。

2. なぜ水平方向なのか?

パワフルに歌いたいとき「声を前に飛ばしたい、声量を出したい」、と思うことはありませんか?これらの思いは、往々にして私たちの意識を前方向に向けます。そして、その前方向への意識が過剰になり過ぎることで、バランスを崩してしまいます。声がひっくり返ったり、息を吹きすぎてマイクにノイズが乗ったり、様々な弊害が出てくるのです。

3. 綱引き理論

前への意識を相殺するために、意識は声の方向とは「逆の」後ろ方向にもっていくようにします。

綱引き唱法

大きな声量を出したければ、より大きく意識を引きます。
扱いたい声量に対して、その分引く量を調節するということです。

これは、綱引きのようなものです。
あなたが発した声が、あなたを前方に引っぱるので、それを意識の力で引き戻す。このようにイメージして下さい。

重要なのはバランスです。
引きすぎても引かな過ぎてもダメ。
丁度綱引きで両者全く動かない拮抗状態が良いです。

スピード感や、引っ張るタイミングも大事。
声のスピード・アタック感や、発音で音が立ち上がるタイミングに合わせて引きます。

声のバランスや、コントロール感が違ってきませんか?

4. まとめ

今回のまとめです。

1. 前に行こうとする声を意識で引き戻す(綱引き)
2. 引き過ぎても、引かな過ぎてもダメ(バランスが重要)

です。次回は綱引き理論を深堀りします。
お楽しみに♬

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