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小説「天蓋のジャスティスケール」完結編

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『天蓋』 は、選ばれた『選人』とそれに関わる人間しか入れない特別な場所。 選人は天蓋の奥深くに封印され、わざわいをよぶものを封じる蓋の役割を担う。 選人に選ばれてしまった不運…
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#ソフィ編

Seventh memory 01(Narr&Akane)

 あの頃は本当に子供で……    なんでもできる! そう……信じていた……。      彼…

Sixth memory (Sophie) Last

「――――あきらめるもんか」 「えっ?」 「絶対にあきらめない!!!」    そう言って、ヤ…

Sixth memory (Sophie) 18

 ボクがヤチヨさんに万が一の時の為に預けた銃。  いつの間にかその扱いは自警団のボクから…

Sixth memory (Sophie) 17

 お皿を並べ終わると同時くらいに、ガチャっと入り口が開く音がして、軽快な足音がリビングに…

Sixth memory (Sophie) 16

「どうしたの? ぼーっとして」    ヒナタさんはそう言いながら少し笑みを浮かべて、冷めて…

Sixth memory (Sophie) 15

「……今だから言えるけど、あたしたちは……いや、少なくともあたしは馬鹿げてるなって思った…

Sixth memory (Sophie) 14

 その後、念のためにとヒナタさんからボクは半日訓練を休むよう言い渡された。  平気だって言ったのに……ヒナタさんは許してはくれなかった。  自警団の体調不良などに関してやそれに伴う仕事や訓練の可否はヒナタさんの属している自警団の医療部隊、通称パルテノスのメンバーが最終的な判断を下している。  本人が問題ないと言い張ったとしても、パルテノス在籍の者が支障ありと判断した場合は強制的に休息を取る事を余儀なくされる。  そのパルテノスだが、部隊の最高責任者は、アイゴケロスの団

Sixth memory (Sophie) 13

「だとしても、説明なしに食べさせていいものではないと僕は思うんだが?」    ヒナタさんの…

Sixth memory (Sophie) 12

「フィリアさん!? どうしてここに!?」 「食堂が騒がしかったからね、なんだか嫌な予感が…

Sixth memory (Sophie) 11

「ねぇ、ソフィ」    どのくらい時間が経過したのだろうか?  カルテを描き終えたヒナタさ…

Sixth memory (Sophie) 10

「おつかれ」    木陰で幹にもたれかかるように座り込み下を向いて休んでいると、ふいに頭上…

Sixth memory (Sophie) 09

「……ありがとう、ございます。でも……どうして?」  それは些細な疑問だった。  これま…

Sixth memory (Sophie) 08

 タウロスに戻ると、既に移団の話が噂になっているらしく何人かに声をかけられた。    声を…

Sixth memory (Sophie) 07

 突然のフィリアさんの登場にボクが更にどぎまぎしていると、フィリアさんがボクたちの目の前まで歩いてくる。  それを見て、アインさんはボクのコーヒーにそのスプーンに乗せていたフィアレスを落とし入れ、軽く混ぜるとそのスプーンを自身のカップに戻した。  フィリアさんは、ボクの方を向くと、封筒に入った書類一式を手渡してくる。 「団を移る手続きに必要なものだ。明日までに、必要事項を記入して、アインに手渡してくれ。そして、アイン、わかっているとは思うがなるだけ早急にツヴァイと話をつ