Third memory 03(Yachiyo)
「ここはね、昔、たくさんの子供がいたのよ。だから、遠慮なく使って」
「えーっと……」
「そんなに緊張しないで、あたしはシスターと言うの。初めまして小さなお嬢さん」
「シスター、さん?」
シスターは、どこかアカネさんと似た雰囲気を持っていて、すごく優しい面持ちで声をかけてくれた。
「シスター! 早く食おうぜ!!」
「はいはい、ゴメンね。サロス、じゃあ、いただきましょうか」
「サロス、行儀悪いよ。まだ、いただきますをしてないんだから箸は置きなさい」
アカネさんがサロ