褒められ上手は伸び上手
声の仕事をするにあたって、過去に私がとても嬉しかったエピソードがあります。
まず話すということに、極端に苦手意識の多かった私なのですが、目上の人が褒めて下さることで、少しづつ自信をもらっていきました。
これまた偶然のことで、ある時ある会場で30分のスピーチをしなくてはいけなくなりました。
会場にいらっしゃるのは、国内外のVIPなど。
まぁ、華やか過ぎる席。
わたしは原稿を書いて、暗記を繰り返し、前の日から電車の中でもブツブツとひとりごとのようにスピーチの確認をしていました。
とうとう、その日がやってきました。
緊張で手に汗を握る思いで、スピーチはスタート。これまで数千人のお客様の前で歌ったことはあっても、30分もの間、ひとりだけで喋るということは経験がありませんでした。
クラスのレッスンなら何時間でも喋れますが、この時ばかりは喋る対象が全く違うのです。
お年を召した社長さんや、歴代大使の方など。
とても国際的な場でした。
これまで経験のない緊張感に、口の中はカラカラに乾き、胸はこれまでになくドキドキ。これ以上ないというくらいの緊張度合いでした。
スピーチが終わった瞬間、割れんばかりの拍手を頂き、元◯◯大使、〇〇大使、社長様方に〝ベストスピーカー!〟というお褒めの言葉を沢山頂きました。
その時、ホッとしたのと同時に、喋ることへのプレッシャーと苦手意識は、どこかへ去っていきました。何より〝経験を積む〟ということは、この時私の中で、1番大切なことであると思うようになったのです。
後にも先にも2度とない程の緊張感を味わったので、どこの舞台にも出れると、この事で自信と経験値が爆上がりしました。
その時、スピーチを褒めて下さった方々に本当に感謝。
褒められて伸びる^ ^
大人も子供も全く同じですね。