chihaya@声のアトリエ

オルタナティブ教室《声のアトリエ》主宰。 オープンダイアローグ・カフェ主催。 凱風館寺子屋ゼミ生。

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最近の記事

『道行再考』公演(@伊丹アイホール)取り急ぎ報告まで

 演劇プロジェクト『道行再考』が、1年の講座のあと、通算4年かけて2023年4月29日をもって完遂しました。150人のお客さんに見てもらえました。達成感やら何やら、まだほわほわと余韻に包まれています。  作品・公演については、古典を通じて知り合ったライターさんが東京から来て観劇レポートを書いてくれたので、こちらをお読みいただければ。  道行再考プロジェクトは5つの短編が1つになったオムニバス作品です。講座の中で書き手に選ばれた5人は全員女性でした。講師であった木ノ下裕一さ

    • 観劇「眠れない夜なんてない」

       2月6日(土)、伊丹アイホールにて青年団の「眠れない夜なんてない」を観た。若い頃に観て以来、ずっと平田オリザさんのファンである。ファン歴もうすぐ30年になる。静かな日常を描きつつ日本社会のリアリティをえぐる。余白がたくさんあるから観客に想像させる。説明的じゃ全然ないのに、刺さる。そこがたまらない。  ストーリーはこうだ。(公式サイトより) ******  1988年、マレーシアの架空の日本人用保養地。定年移住をしてきた中高年の夫婦たち、父と母を久しぶりに訪ねてくる姉妹。退

      • 『「しょぼい投資」の話』:生きづらい私達の投資とは

         誕生日に息子が「1500円ぐらい出してあげるから好きなものを買いなよ」と言ってくれたので、Amazonで「この本なら息子もあとで読むかも」とチョイスしました。『とにかく死なないための「しょぼい投資」の話 お金がなくても生き抜こう』。  著者の「えらいてんちょう」さんの本はこれまで確か3冊読んでます。割と好きな文体です。部分部分だけ見ると理路整然・淡々と、本全体を通してはグルーブ感強め、で、この本は特に前半がんばって読んだ人だけ味わえる快感が魅力です。  一昨年くらいに「お

        • 太宰治のキレッキレ文体

          6月19日は桜桃忌。小説家、太宰治が死体で発見された日だそうだ。不思議な事にこの日は彼の誕生日でもある。いろいろドラマな人だなぁ。 実は、太宰治をそんなに読んだ記憶がなかった。ステイホーム期間中に何気なく青空文庫で読むものを探していたら、太宰の「斜陽」に出会った。読み始めたら止まらなくなった。 文体がキレッキレじゃないか!ひきこまれた。今、読むと戦後の混乱が少し想像できる気がした。ブックオフで短編集を1冊買ってきた。「桜桃忌」という日の名前の由来になっている「桜桃」がその

          実況:「明るい統合失調症」ぶっちゃけトーク」2020220#2

          かもカフェ店長こと藤岡暢くんが赤裸々に語る統合失調症。前回の第1回目をまとめるなら、「2人の出会い」と「統合失調症の基礎知識」。↓ 話はまだ序盤も序盤。第2回目の今回は「14歳から23歳、診断への道」。 *** F=藤岡 T=髙本 F 私はそれで17歳の時に西宮の高校に通ってたんですけど、勉強しすぎて統合失調症を発症して。でも、自分が病気だということが分かんなくて。で、早稲田(大学)に行って、まだ分かんなくて。浪人して(大学に)入ったんで23歳の時に東京の橋とか原発と

          実況:「明るい統合失調症」ぶっちゃけトーク」2020220#2

          オルタナ教室【声のアトリエ】

          この写真は英語教室でミイラ遊びをしてミイラにしてもらった私です。こんな遊び✕学びが大好きな私がついにフリースクールをする、その開校宣言です。↓  子どもが元々もっている「成長したい」「学びたい」という意欲をそのまま伸ばしてあげられるような場があったらいいなと思い、新しい学校を作ることにしました。  でも、ほんとうに残念なのですが「学校」という言葉に悲しい記憶がひっついてしまった子どもたちが増えています。「学校がしんどい」子どもたちの数は44万人というデータがあります。だから

          オルタナ教室【声のアトリエ】

          イタリアから日本の学校に転校したら地獄じゃね?

          【学校って何なの?イタリア編】 ホームエデュケーション(不登校)について書いたnoteの投稿を見て、イタリア在住の友達がFacebookにコメントをくれました。この友人はローマに移住して建築をやっていて、有名な建築家レンゾ・ピアノと仕事をしたりもしている、世界的に活躍している人です。 その、友人Kiriのコメントは、こう。 「日本とイタリアの学校の違いは、ずばり言うと、校則がないこと。イタリアにはちゃんと社会における法律や規則があるからわざわざ別に校則なんか作る必要ない

          イタリアから日本の学校に転校したら地獄じゃね?

          実況:凱風館寺子屋ゼミ発表準備

          ステイホームですっかりペースが乱れてしまった・・・。 寺子屋ゼミ(注1)発表まで7週間切ってるじゃないか・・・(汗)。 前回は相当がんばったじゃないか?落ち着いて手順を確認するんだ、ハアハア・・・。呼吸を鎮めるんだ・・・。フウーーー。 6年目で5回目の発表だからって舐めちゃイカンぞ、俺! 【我流アカデミック・プレゼンテーション・マニュアル】 ① テーマについて自分の持っているイメージをマッピングする(注2)。 ② 検索して(注3)、基礎的理解のための文献、資料を集める。

          実況:凱風館寺子屋ゼミ発表準備

          シャーロック・ホームズとコロナ下登校日

          ステイホーム期間だからってことらしいけど、ケーブルテレビのミステリーチャンネルが、ドラマ「SHERLOCK」を再放送してくれてます。シーズン1第1話を久しぶりに見て、全方位的クオリティの高さに脳内麻薬的な何かがドバドバ出ている。もっとくれ、もっとくれよぉー。 このドラマは2010年にイギリスの公共放送局BBCで放送を開始した。言わずとしれたコナン・ドイルのシャーロック・ホームズを下敷きに舞台を現代に置き換えて、天才的な探偵が事件を解決していくというストーリーの超人気シリーズ

          シャーロック・ホームズとコロナ下登校日

          実況:「明るい統合失調症」ぶっちゃけトーク20200220#1

          統合失調症、知ってる人も知らない人もおいでませ。小さいけれど手作りの、「顔が見える」対話をぶっちゃけました。 2020年2月20日木曜日、阪急園田駅前の食堂「風の谷」にて。 大成功だった。楽しかった。 オーディエンスとのグルーブのうねりも確かにあった。 語り手は「明るい統合失調症の会」会長の藤岡暢(とおる)君。 聞き手は「べてるの家」を知ってから救われた私。 藤岡君と会って2回で、この企画を思いついた。 私の好奇心のアンテナがビビビと反応した。(古いね) 「統合失調症の当

          実況:「明るい統合失調症」ぶっちゃけトーク20200220#1