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菅野完さんは盗用を批判できる立場なのか

ツイキャスで盗用を徹底的に批判する菅野完さん

 令和3年5月23日に、菅野完さんは「『疑惑の作家「門田隆将」と門脇護』で明かされる門田隆将のパクリ癖」というキャスを公開しました。

 このキャスで菅野完さんは、自分は物書きであると自負していると述べ、初期の編集者とのエピソードを語ります。その編集者は誤字脱字や表現の揺れなどを指摘するものの、その他には表現などを直すように指示することがなく菅野完さんは不思議に思っていたそうですが、その疑問をその編集者にぶつけたところ

「パクってないかだけ確認していた」
「最初にパクるとその後ずっとパクる」

などと述べたそうです。菅野完さんは物書きにとって重要な問題である表現などの盗用についてしっかりと確認してくれたその編集者がついてくれたことを「編集に恵まれた」と述べ、タイトルにも用いられている門田隆将さんの盗用に限らず東京新聞記者の望月衣塑子の盗用などについても批判するキャスとなっています。

実は盗用していた菅野完さん

 しかしながら、菅野完さんが盗用していないかといえばそうではありません。それも裁判所で盗用しているという判決が確定しているのです。それは生長の家の講演会の内容をそのままツイキャスで生中継して著作権法違反で菅野完さんに賠償を命ずる判決が確定した民事事件です。その当時、菅野完さんは、ツイッターで「講演をやらせれば俺(菅野完さん)が一番うまい」などと自画自賛していましたが、人様の講演会の内容を盗用して自らのツイキャスで生中継していた御仁がずいぶんなことをおっしゃるものだとあきれたツイキャスでもありました。

激しい是々非々の感覚を持つ菅野完さん

 門田隆将さんといえば、週刊新潮で東村山市議会議員であった朝木明代転落死事件で数々のでたらめな記事を掲載して公明党や創価学会への批判の急先鋒となっていた御仁ですが、菅野完さんの紹介している書籍の著者である柳原滋雄さんは創価学会の信者で公明党や創価学会へ好意的な記事を発表することが多いジャーナリストでもあります。そして、柳原滋雄さんは、元創価学会の信者で公明党や創価学会批判を主に行うジャーナリストの乙骨正生さんの発行する雑誌「FORUM21」の表現を巡って乙骨正生さんらに対して民事訴訟を提起し、連帯して110万円の支払いを命ずる判決が確定していることは、東村山問題に関心を持つ好事家ならばご存じのことでしょう。そして、柳原滋雄さんの著書を用いてこのキャスのテーマを盗用に絞り、門田隆将さんを批判する菅野完さんは雑誌「FORUM21」で連載する作家でもあります。

 別に雑誌に連載を持っていたとしても是々非々で雑誌の中の人を批判することは責められるべきではないと私は思いますが、門田隆将さんを批判するために柳原滋雄さんの著書をもって批判するのは、菅野完さんから見てかなり過激な是々非々であるとともに、立場や立ち位置から双方批判し合うであろう対立関係にそのまま乗って一方の立場からもう一方の立場の者を批判するのはどうかと私は思うのです。