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三浦瑠麗さんの夫の業務上横領事件に菅野完さんの横領騒動を思い出す

菅野完さんが三浦瑠麗さんの夫の業務上横領事件に言及

 菅野完さんが国際政治学者の三浦瑠麗さんの夫の業務上横領事件に言及しています。

選挙なのわかってこんなことしとるんやろな。 岸田さん、こんなんもできるんやね。

Posted by 菅野完 on Monday, March 27, 2023

選挙なのわかってこんなことしとるんやろな。
岸田さん、こんなんもできるんやね。

菅野完フェイスブック

 この言及に関連して、かつて菅野完さんが起こした横領騒動を思い出さざるを得ません。

菅野完さんの事務処理能力の低さを示した意見広告をめぐるクラウドファンディング

 この横領騒動の背景を考えるためには少し前まで遡る必要があります。漫才師の親族が生活保護を受けていることで片山さつき参議院議員などから批判が巻き起こり、その批判を批判する形で菅野完さんが読売新聞に意見広告をするための5000万円を集めるためにクラウドファンディングを始めました。このクラウドファンディングでは、「片山さつき個人をたたくんじゃない」とおっしゃっていた菅野完さんが片山さつき参議院議員が衆議院議員総選挙で地盤としていた静岡7区で発行される静岡新聞への意見広告を考えていたと述べていたなどと記事と矛盾する情報も流れてきていたことも付言しておきます。

 お笑いコンビ「次長課長」の河本準一さんの母親による生活保護受給騒動で、河本さんの実名を挙げて批判した自民党の片山さつき参院議員に対して、「わざわざ名指しする必要があったのか」という批判の声も出ている。
 インターネット上では、片山議員が河本さんを「個人攻撃」したという「行為」に抗議の意思を示すため、「新聞に意見広告を出そう」との動きも起きている。

全国紙の一面広告、目標額は5000万円

「制度を改正するために個人を攻撃する必要はありません!」

 このような趣意を記したブログが2012年5月29日付で立ちあがった。大手紙にこの趣旨で意見広告を出すために寄付を募っており、呼びかけ人は「シビルアクションジャパン」となっている。
 仕掛け人は「noiehoie」を名乗る人物だ。発案のきっかけは、片山議員がブログで、河本さんの実名を出して母親の生活保護「不正受給疑惑」を論じたことだという。片山議員本人の「つるしあげ」が目的ではなく、議員という立場で「個人攻撃」したことへの非難だ。
 そもそものはじまりは、5月27日にツイッターで、

「金さえあったら、新聞に、『片山先生、貴方は間違っています』『河本さんは悪くない』『健康で文化的な最低限の生活とはなんだろう』『制度改正のために、個人を批判する必要はありません』という、意見広告出したろうかなと思う。賛同者いる?」

とのつぶやき。それから事態は一気に動いた。2日ほどで専用ブログを立ち上げ、趣意文や「意見広告プロジェクト」の概要説明を載せた。そこには、片山議員や河本さんの個人名はない。しかし、「わたしたちは、この国の主権者として、その時々に問題となる制度不備を『個人批判』によって改正していくやり方には賛成できません」と主張。生活保護制度をはじめとする社会制度の不備については、「一般市民の目線に立ち」、その見直しが「冷静な論調でなされるべき」としている。
 意見広告は全国紙の一面広告として掲載すると想定、募金の目標額を5000万円と定めた。金額が満たなかったり、逆に余剰金が発生したりした場合は、その全額を社会福祉協議会に寄付するという。

「片山さつき個人を叩くんじゃない」

 noiehoie さんのツイッターを見ると、「寄付します」との投稿が頻繁にリツイートされている。本人は5月29日午後にツイッター上で、振り込み口座の通帳の写真を公開、受付開始から10時間で226,442円集まったと報告した。
 日数が浅いせいか不備な点も見られる。ブログ上に連絡先が掲載されておらず、ツイッターのユーザーから指摘を受けた。noiehoie さんがどんな人物かも、ブログやツイッターを一見しただけでは分からない。「代表くらい名前明らかにしてくれんと信用できん」との声もあるが、本名は明かしたくないようだ。
 ただし頻繁に人前には出ていると説明、自身が参加した関西電力大飯原発の再稼働に反対する集会の動画を公開し、「顔ならどんどん露出させてますので、5000万持ち逃げ対策のためにも、ご確認を」と促している。5月30日には出版イベントにも出席するそうだ。新幹線に乗っていたら声をかけられるほどに顔が知られているので「逃げようがないと思います」ともツイートし、募金者に安心感をもたせようとアピールしている。会計面の透明性を高めるため、別途担当者を募集もした。
 「片山さつき個人を叩くんじゃない。片山さつきが採用したあの手法そのものを糾弾せんといかん」と、noiehoieさんは意見広告の意図を強調しているが、河本さんの謝罪会見にも納得していない人たちは「意見広告なんてありえない」と全面否定。趣意文について、「そんな風に意見表明すると反対陣営もエスカレートしそう」との懸念もみられる。「軽いノリで5000万円集めます、と言っている気がする」と方法論に疑問を呈する声も上がった。
 一方で「お金を出す相手としてnoiehoieさんを信用できない」としながらも「主張は正論」と評価する意見もあった。

J-CASTニュース「『片山批判』で意見広告の動き ネットで募金、賛同者いる?」

 このクラウドファンディングでは、広告費が明らかにならないように公開するのは残金と残金の使途のみとし、氏名住所等を明らかにすることができ会計書類の秘密を守ることができる者のみに閲覧させるという手法を取り、一般に向けては公認会計士が会計書類を審査して「問題がない」旨の意見を表明するということになっていました。この際、小倉秀夫弁護士が「会計書類の審査なら私がやろうか」と菅野完さんに問いかけたのですが、菅野完さんは小倉秀夫弁護士がこのクラウドファンディングを評価しているツイートをなしていることなどを理由に「小倉秀夫さんとは距離が近いので別の方を探す」と述べ、その後公認会計士がクラウドファンディングの会計書類を審査することは現在までありませんでした。
 しかも、それほどまでに秘密を守りたい広告料について、暇空茜さんが一般社団法人Colaboなどとの民事訴訟や住民訴訟のために多額の募金を集めていることを批判する動画で、募金額をばらして、広告料がわかってしまうような発言をなしていました。

 いずれにしても、やるべきことをやらなかったことで菅野完さんの事務処理能力の低さを露呈させたのがこのクラウドファンディングであると言えるでしょう。

横領騒動の舞台となったクラウドファンディングの源流

 菅野完さんの横領騒動の舞台となったクラウドファンディングについて触れる前に、ツイッターアカウント「岡田ぱみゅぱみゅ」を名乗る人物と菅野完さんの二人で行われたクラウドファンディングにも触れなくてはなりません。

 この街頭ビジョンのメッセージは、在日特権を許さない市民の会の新大久保デモの時間に合わせて街頭ビジョンに差別反対のメッセージを著名人が述べる動画を流すことを目的としたもので、時間のない中で岡田ぱみゅぱみゅさんと菅野完さんが実現に持ち込んだことで非常に高く評価されたクラウドファンディングでした。
 そして、ヲ茶会さんが元行動する保守に属していたと告白した有田芳生参議院議員(当時)主催の院内集会で木野寿紀さんが華々しくぶち上げたのがこの街頭ビジョンの二番煎じの企画でした。
 私の木野寿紀さんの印象としては、放送大学を卒業したという継続性以外ほとんど評価することができないダメな子というものでしたが、うまくいった企画の二番煎じをするという最初から躓きそうな企画を進めるあたりそのダメな子という印象をますます強くするものでした。そして、そのクラウドファンディングは想像もできないほどの迷走をすることになりました。

差別撤廃東京大行進の打ち上げから止まった菅野完さんのツイート

 平成25年2月9日のレイシストをしばき隊の始動から始まった反差別カウンターの活動は、平成25年9月22日の差別撤廃東京大行進で最初の区切りを迎えることになります。この差別撤廃東京大行進のディレクター的な立場にあったのが菅野完さんでした。

 このときのスタッフには、男組組長を名乗っていた高橋直輝こと添田充啓さん、男組でそれなりのポジションに就いていた木本拓史さんをはじめ、元ウォッチャーだった山梨さんなどが加わっていました。
 この差別撤廃東京大行進は成功裏に終わり、菅野完さんは関わった方への感謝と労いのツイートを打上げの席から発信していました。異変はその後に起きます。菅野完さんのツイートがその日から完全に止まってしまったのです。

早々に結成された取材チームと取材によって露呈した菅野完さんの横領

 菅野完さんは、シンポジウムの最中ですら檀上の座席からツイートをするような方でしたから、ツイートが止まるということは何かが起きたということになるわけです。後から知ったのですが、早々に菅野完さんを取材するチームが組まれ、何があったのか調査が行われました。
 そして、令和25年12月頃にその取材結果がなぜか人伝に私の元にも届いたわけですが、それは菅野完さんが公金に手を付けてしまったという衝撃的なものでした。
 その後、年末年始に菅野完さんが意味が不明な短文のツイートをなすようになって木野寿紀さんがようやく菅野完さんに触れるようになります。まず最初は菅野完さんに「ツイート止めてもらえませんか」というものでしたが、それでも返答がなされなかったことに業を煮やし、木野寿紀さんは「菅野完さんはすでに私たちの仲間ではありません。深刻な女性問題と金銭問題を理由に活動から離れています」という旨のツイートをなすに至ったのです。しかしながら、この発言は北新地大学院生リンチ事件を隠蔽しようとした自称反差別カウンターの無責任さに通ずるものがあります。なぜならば、クラウドファンディングの中で何が起こったのかことが重要であって、その何が起こったのかを隠蔽しながらその当事者を明らかにして事を収めようとすることは、筋違いの対応であるからです。

 ダメな子であった木野寿紀さんの企画した街頭ビジョンメッセージ企画は、想定されたとおり、在日特権を許さない会などの新大久保デモがなされなくなったことによって意味のない企画となっていきました。そして、木野寿紀さんは、クラウドファンディングで集められた現金が一度は菅野完さんにほぼ全額に近い額を横領されてしまったことを伏せたまま、国際人種差別撤廃デー記念デモとシンポジウム及び東京レインボープライドパレードへの流用が決定されたのです。

かつて存在した反人種差別運動団体「People’s Front Of Anti-Racism」(以下『PFAR』、2014年9月30日活動終了)の運営メンバーであった木野寿紀と申します。

「週刊金曜日」公式サイトが 2016年12月27日付けで掲載しました記事『性的「暴行」事件を起こした『日本会議の研究』の著者・菅野完氏をめぐる「運動体」の対応』 http://www.kinyobi.co.jp/news/?p=3692 にて言及されております、菅野氏による募金着服事件についてご説明させていだきます。

(※活動終了に伴い、PFARの公式サイトも閉鎖したため、本件についてのご説明のためにこちらのページを開設させていただきましたことをご了承ください)

1. 菅野氏による募金の私的流用の事実について

まず、菅野氏の募金の私的流用についての事実関係を簡潔にご説明します。

・PFARによる「反レイシズム・メッセージ・プロジェクト」のために協力者のみなさまからお寄せいただいた募金を、 PFARメンバーで団体銀行口座の管理人であった菅野完氏が私的に流用した。

・募金総額は106万7601円だったが、菅野氏が流用したのはうち90万0470円(口座からの出金手数料を含む)であった。

・出金は2013年5月7日から同年9月9日までに行われた。

・同年10月初頭にPFAR内で本件が発覚。菅野氏に確認を求めようとするも連絡取れず。

・同年11月3日に菅野氏より流用分全額(出金手数料を含む)である90万0470円がPFARの口座に返還される。

・2014年2月6日、菅野氏が「今後、反差別運動には一切関わらない」旨の誓約を行う。

以上となります。従いまして、週刊金曜日の該当記事にあります、

『菅野氏が同年夏までに、反レイシズムの広報活動のために集められ、「差別撤廃 東京大行進」のデモの制作費に充てるよう考えられていたカンパ金の一部を着服し、使い込んでいたことが発覚したためという。菅野氏は界隈の運動に関わらないとの旨の誓約書を書き、運動からパージされたという。 』

の部分に関しては、事実ということで間違いありません。ただしより正確には、

・当初の募金の使途として予定していた 「反レイシズム・メッセージ・プロジェクト」 は、人種差別団体の活動が新大久保地域からの撤退の動きを見せはじめたために中止。

・募金の使途として新たに「差別撤廃 東京大行進」の開催を計画したが、同イベントは実行委員メンバーからの持ち寄りで開催資金を賄えたため、募金はそのまま保留。

・「東京大行進」開催終了後、保留となった募金の使途を検討する段階で、菅野氏による流用が発覚

という時系列となっております。したがいまして、2013年の「東京大行進」では募金は使用されず、翌14年以降の活動の資金として充てられました。使途については次項にてご説明します。

2. 菅野氏による流用分返還後の募金の使途について

・募金の流用があったことは事実ですが、「週刊金曜日」記事中には言及されていない、以下の点についても当方より付け加えさせていただきます。

・菅野氏による流用分は同氏自身により全額が完全に返還されており、PFAR口座にお寄せいただいた寄付に関しては本件以外の使途不明金は一切存在しなかった。

・流用分返還後の募金については、PFAR活動終了前に都度発表したとおり、「国際人種差別撤廃デー記念デモとシンポジウム(2014年 3月21日 )」「東京レインボープライドパレード(同年4月27日)への参加」「東京大行進2014(11月2日)の開催費用の一部」にそれぞれ使用し、いずれの件についても会計報告済みである。

従いまして、菅野氏による一時的な流用が発生していたものの、多くの皆様にご協力いただきました募金につきましては、PFARの口座にお寄せいただいたご寄付の全額が残らず反差別運動のために使用されたことをこの場で強調させていただきます。

3. 今回、事実関係の公表に至った経緯

繰り返しになりますが、 PFARの口座へお寄せいいただいた募金全額が正しく本来の使途に使われたことは間違いないため、菅野氏による一時的な私的流用については現在までに公表の場を持ちませんでした。しかしながら、 流用分返還には触れていない「週刊金曜日」 記事をお読みになった方の中には「肝心の募金は正しく使用されたのか」という疑念をいだかれる方もいらっしゃるのではと考え、今回あらためて経緯のご説明をさせていただきました。何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします。

2016年12月27日

木野 寿紀

木野寿紀「『週刊金曜日』の報道についてのご説明」

 しかしながら、菅野完さんの横領騒動の発覚の判明した時点で、誰がやったのかについては伏せるとしても、横領騒動があったことについて説明するのはクラウドファンディングの責任者として当然のことで、その時点で公表していれば、横領の当事者に対する責任をどう取らせるかについても様々な意見がなされ、刑事告訴すべきであるという厳しいものも出てきたはずです。また、そのような横領騒動があったクラウドファンディングについて、外部の人間も含めた検証を行ったうえで他の人権運動への流用がなされるべきであるという意見は有力なものとなったものと思われます。しかしながら、木野寿紀さんはそれらの事実を伏せることを選択しました。それは在日特権を許さない市民の会などや反差別カウンターの手法に批判的な者につけ込む隙を見せたくないという得手勝手な理由に基づくものであったと受け取られても仕方ないものでした。
 その結果、菅野完さんはきちんと世間に謝罪する責任を逃れることができ、その後に月刊「菅野完」が年刊同然になるという未発行騒動が発生することとなるのです。ダメな子であった木野寿紀さんが対応を誤った結果は、さらに深刻な騒動へと結びついてしまったと評価されてもやむを得ないものとなってしまったのです。