何も存在しないとしか考えられない小西洋之参議院議員、杉尾秀哉参議院議員が株式会社ワンズクエストの取締役個人に損害賠償を求める論拠
小西洋之参議院議員と杉尾秀哉参議院議員が原告として民事訴訟を提起して株式会社ワンズクエストとその代表取締役に損害賠償が命ぜられた民事訴訟ですが、原告らが株式会社ワンズクエストの取締役を併せて被告として民事訴訟を提起して敗訴していることにはあまり触れられていません。
そして、原告らが取締役個人を被告として損害賠償を求めた論拠が訴状に記載されています。なお、取締役個人に賠償を求める証拠は、株式会社ワンズクエストの法人登記履歴事項証明書だけでした。
アカウント「Dappi」の投稿が名誉毀損に当たるとして発信元の株式会社ワンズクエストに対して民事訴訟を提起することと会社の代表者である代表取締役に民事訴訟を提起することはわかります。しかし、代表取締役が選任されたことにより会社の代表権を有していない取締役、それも財務担当取締役で会社にほとんど出社していない者個人を権力者である国会議員が被告として民事訴訟を提起することには疑問しかありません。仮にその取締役が宣伝部やインターネット事業部などを担当する取締役であるならまだしも、財務担当取締役を提起した姿は、真剣でチャンバラする子供のようにご自身が振りかざしている権力というものが時として人を死に追いやることもあり得る危険なものであるとというご自覚なしに振り回しているとしか考えられません。しかも、小西洋之参議院議員は、「憲法学者」を自称なさるほど法律学の知識が豊富な方であるはずです。代表取締役が選任されている株式会社において取締役がどれほど権限を有しない存在であるかと十分ご存じのはずです。
そして、マスコミは、この点に全く触れていません。
国会議員が民事訴訟を提起するということ
国会議員には国会で述べたことに対して刑事及び民事の責任を受けないという特権があります。ろくに論拠や証拠もないのに民間人に民事訴訟を提起するということは、このような特権を受けていることに鑑みても、違法ではないものの慎むべきであるというのが私の考えです。これは、立憲民主党の宴会の後に人糞が残されていた事件において、それを報じたパンパカ工務店さんに立憲民主党がなした刑事告訴についても同様です。