早田ひなの発言でおかしくなってしまった人々~山崎雅弘さんの場合~
何も問題などなかった早田ひなの発言
パリ五輪卓球女子シングルスで銅、団体で銀メダルを獲得した早田ひなが「鹿児島の特攻資料館に行ってみたい」と語ったことで大きな論争がなされているようです。
なお、私の敬称の用い方として、議員などは元職も含めた役職名、一般人は「さん」、スポーツ選手は敬意をこめて呼び捨てとさせていただいています。また、画像はパリ五輪で検索した画像の中からお借りしています。
早田ひなが「原爆資料館に行きたい」とか「東京大空襲・戦災資料センターに行きたい」などと言っていたらどうでしょうか。おそらく誰も問題にしなかったと思います。早田ひなは福岡県出身ということもあって同じ九州にある先の大戦の資料館として特攻資料館が深く心に刻まれていただけのことであると思います。
山崎雅弘さんの作家とも思えない出鱈目な解釈
私は作家について、「何ちゃらウォッチャー」などと名乗っている軽薄で文章の下手な元放送作家を除いて、人間の感情の機微に敏感であるとともに深く理解することができる人であると理解していました。ただ、山崎雅弘さんの解釈を読んでその定義が根底から揺るぎそうになる感情にとらわれています。
早田ひなが特攻資料館ではなく原爆資料館や東京大空襲・戦災資料センターに行きたいと行ったとしても、施設側は同じ説明をするのではないかと思います。ただ、山崎雅弘さんはこの発言に「特攻資料館は特攻隊員と比較して自分の幸福を感じる場所」であると解釈するのです。それでは、山崎雅弘さんは、原爆資料館の施設側が同じ説明をすれば、「原爆資料館は、被爆者
と比較して自分の幸福を感じる場所ですか?」と疑問を呈し、東京大空襲・戦災資料センターの施設側が同じ説明をすれば「東京大空襲・戦災資料センターは、東京大空襲の被害者と比較して自分の幸福を感じる場所ですか?」と疑問を呈するのでしょうか。私はしないと思います。山崎雅弘さんはご自分のイデオロギーに反する先の大戦の資料館を訪れたいという発言をなし早田ひなに対する感情が先にあって、それを誤魔化すためにこのような無理やりな発言をなしているのであると私は思います。