嫌われヨシフの辛勝 ~第50回衆議院議員総選挙総括 1~
東京24区で有田芳生元参議院議員が比例復活当選
有田芳生元参議院議員が東京24区から立憲民主党公認で立候補するというニュースが流れたときに触れなかった内容があります。それは有田芳生元参議院議員は、ドブ板で地元の支持を取り付けるということを苦手としていることです。
有田芳生元参議院議員が参議院の比例代表選出議員であった頃も地元を軽視しているとしか考えられない活動が目立っていましたし、そういうものが積もりに積もって落選へとつながっていったわけですが、地元との繋がりの薄いそのような人物を落下傘候補として迎え入れる立憲民主党の地方組織の頭の中を見てみたいと感じていました。
仮に、本多平直元衆議院議員を萩生田光一前衆議院議員の対抗馬として立候補させていたとすれば、有田芳生元参議院議員とは違う層の立憲民主党支持者が逃げていたはずですが、所属政党の退潮傾向、旧統一教会との関係性といわゆる裏金疑惑による支持者離れという三重苦にある萩生田光一前衆議院議員に小選挙区で敗北するという失態を演ずることはなかったかも知れません。しかしながら、立憲民主党は立憲民主党所属国会議員や地方議会議員でもなく、立憲民主党のスタッフでなく、党の外の人に配慮した形で国会議員を辞めされられた本多平直元衆議院議員をほぼ当選不可能な後順位の比例代表候補という形でお茶を濁し、立憲民主党の闇は依然として晴れることはありませんでした。その代わりに担いだ神輿が地元を固まることをしない「嫌われヨシフ」で、比例代表の復活当選という「辛勝」に止まったのは立憲民主党方針の誤りであると思います。
そして、これだけ風が吹いた選挙で小選挙区当選ができなかった有田芳生元参議院議員は、ヘイトスピーチ禁止法の制定の際に手足のように使った彼にとっては便利な存在の人物も存在せず、何の爪痕も残すことなく次の衆議院議員総選挙でバッジを失うことになるでしょう。