萩生田光一事務所アカウントがひろゆきこと西村博之さんのポストを削除要求
実務家としてそれなりに評価していた政治家の事務所アカウントがあきれ果てたポストを発信しました。
なお、萩生田事務所アカウントが引用リポストしているひろゆきこと西村博之さんのポストは次のようなものでした。
国会議員は国権の最高機関を構成する権力者であり、その者の了承のもと発信していると思われる事務所アカウントがこのような発信をなすことには疑問しかありません。そして、この事務所アカウントの発信から思い出す出来事があります。「Dappi」事件です。
「Dappi」アカウントを名乗る者が小西洋之参議院議員、杉尾秀哉参議院議員を誹謗中傷するポストを発信し、その発信元が株式会社ワンズクエストであることから二人の参議院議員は民事訴訟を提起しました。ここまでは特に問題がありません。しかしながら、二人は民事訴訟の被告に株式会社ワンズクエストだけでなく、代表取締役、財務担当取締役個人をも被告としました。代表取締役は会社の代表者として法人である株式会社ワンズクエストの責任の一端を負うという法的構成はわからなくもないのですが、登記簿上で会社の代表権すらない取締役個人を被告として民事訴訟を提起したということについては理解しがたく、訴状を確認しましたが、訴状を読んでもなぜこの取締役個人が株式会社ワンズクエストに関連する者だから被告として責任を負うとしか解釈することができない論拠で、権力者である参議院議員が国民に対してなす民事訴訟、それもその民事訴訟を政治的に利用しようという意図がぷんぷん匂う民事訴訟の被告とするのは権力の濫用ではないかと私は大いに憤慨しました。案の定、その取締役は会社にすらほとんど出社していないことが民事訴訟の審理で明らかとなり、政治的に利用しようとする民事訴訟において無関係の国民を的にかけたという結果が残ることになりました。そして、株式会社ワンズクエストのウェブサイトで仕事について語っている若手従業員が民事訴訟の被告にならなくてよかったと安堵する気持ちもありました。
国会議員という権力を司る者が国民に対して民事訴訟を提起するということは十二分な検討を経てなされなければならないものであって、きちんと内容を精査して内容証明郵便で削除要求を行うであるならまだしも、幼児が真剣でチャンバラをするように権力が国民に与える影響の大きさを認識せずに法的措置と権力をちらつかせながら削除要求をなす事務所アカウントは大いにご自身の言動を反省すべきでしょう。