安田浩一さん、またもや過去記事の焼き直しで「ノンフィクションの筆圧」を見せつける
普天間飛行場の誤情報を「ノンフィクションの筆圧」で否定する安田浩一さん
ひろゆきこと西村博之さんの辺野古座り込みに関するツイートをきっかけとして様々な議論がなされていますが、月に1本程度、令和元年11月から令和3年2月までの間記事の更新なしの記事で月額660円を読者から徴収することができるほど「ノンフィクションの筆圧」を見せつけている安田浩一さんが黙っているはずもありませんでした。
安田浩一さんは、「またもデマは繰り返された踏み躙られ続ける沖縄と切実な思い」と題した記事を公開し、ひろゆきこと西村博之さんに痛烈な反論をなしたのです。
しかしながら、その安田浩一さんの記事は、例によって過去記事の焼き直しでした。しかも、安田浩一さんの著作を読む方ならおそらく誰もが所持しているであろう『沖縄の新聞は本当に「偏向』しているのか」の焼き直しでした。今後、新たな記事が投稿されなかった場合、読者が660円を支払って感じる「ノンフィクションの筆圧」はこれだけになります。
普天間飛行場の設置と周辺住民
普天間飛行場が「世界一危険な基地」と呼ばれていることは、基地の設置前に住居があったか否かにかかわらず、住民の福祉のために国や地方公共団体が取り組むべき課題です。そして、米軍基地の移転を伴う解決策しか残されていない以上、地方公共団体の持つ権限では対応することが不可能で国が主体的に対応するしかありません。
そして、右派が主張している普天間飛行場の設置後に住宅が建設されたというストーリーであったとしても、左派が主張している住宅が接収されて普天間飛行場が設置されたストーリーであったとしても、その差異は住民が行政訴訟を提起した際に裁判所が国の責任の有無を判断するときの材料になるだけのことで、国が住民の福祉のために普天間飛行場の移転をなす責任があるか否かにおいては何ら関係のないものです。
「ノンフィクションの筆圧」に潜む誤魔化し
ひろゆきこと西村博之さんに対する普天間飛行場の辺野古移転に反対する沖縄県民の反発は、「座り込み」の定義と抗議行動が適正なものか否かという点であったはずです。そうであるにもかかわらず、普天間飛行場の基地の設置前に住宅があったか否かに集中して反論を繰り広げているのです。それはまるで、「しばき隊」と批判された野間易通さんが「しばき隊は2013年9月30日に解散した」と反論するかのような論点の誤魔化しです。「No Hate TV」で共にYoutuberとして活動するようになると、野間易通さんと似てくるということでしょうか。
普天間飛行場移転問題の政府方針と玉城デニー沖縄県知事や抗議住民の主張
ここで普天間飛行場移転問題に関する政府と玉城デニー沖縄県知事や抗議住民の主張を簡単にまとめておきます。政府は、普天間飛行場が存在することによって危険な生活を強いられる基地周辺住民の福祉を最優先に考えて沖縄の基地負担を漸減させていこうとする立場で、後者は、普天間飛行場の基地周辺住民の福祉より沖縄の基地を一つ一つなくしていくことを優先する立場であると私は考えています。このような姿勢が透けて見えることから普天間飛行場を抱える宜野湾市で玉城デニー沖縄県知事の支持基盤であるオール沖縄が支援する市長候補が敗北を続けているのであると思います。