海上保安庁の巡視船建造に思うこと
海上保安庁が過去最大の巡視船建造へ
喜多野土竜さんのnoteで気付きましたが、海上保安庁が過去最大の巡視船を建造するようです。画像はnoteの画像で「巡視船」で検索した結果の中から巡視船「あきつしま」の画像をお借りしました。
海上保安庁が領海侵犯等に対応する理由
尖閣諸島を巡っては、中国の海警局の船舶が排他的経済水域や領海を侵犯する事件がしばしば発生していますが、中国は軍が尖閣諸島を訪問することはなく、海警局は日本でいえば海上保安庁と同じ警察業務を行う部署です。そして厳密にいえば軍ではないものの、日本も自衛隊を派遣することなく海上保安庁で侵犯事件に対応しています。この理由は、日本と中国いずれもが尖閣諸島を自国の領土であると主張し、尖閣諸島に領土問題がないと主張するために国内の警察業務を行う中国海警局や海上保安庁で対応するのです。仮に日本が中国海警局の船舶による侵犯事件に対して自衛隊で対応したとすれば、日本が尖閣諸島で領土問題を抱えていると認めたことになります。だからこそ日本は中国海警局の侵犯事件に海上保安庁で対応するのですし、中国は軍でなく海警局で日本を挑発して自衛隊が対応することを狙っているのです。
そのような複雑な尖閣諸島の背景から、自衛隊の船舶就役ではなく海上保安庁の巡視船の就役を行うのは日本の立場を補強する役割を果たすようにするためであるといえます。