隠岐さや香東京大学教授の場合
草津町の新井祥子元草津町議会議員の虚偽告訴によって、黒岩信忠草津町長が身に覚えのない強制性交の濡れ衣を着せられた事件について、隠岐さや香東京大学教授はかつてこう述べていました。
新井祥子元草津町議会議員の虚言を真に受けて、「#草津温泉には行かない」などというハッシュタグを拡散させておきながら、身に覚えのない強制わいせつ罪の疑いで告訴された黒岩信忠草津町長に対して「冤罪があるなら晴れるといいですね」とか、明らかに虚言であるとわかるような事実で黒岩信忠草津町長を強制わいせつで告訴した新井祥子元草津町議会議員に対して「立場としては弱いはずの方の尊厳が守られることを切に祈っております」などと、2022年(令和4年)10月31日に新井祥子元草津町議会議員が虚偽告訴と名誉毀損で在宅起訴されたこの時点においても、草津町に対して「新井祥子元草津町議会議員が虚偽告訴をなしていて黒岩信忠草津町長の強制わいせつ被疑「事件」が冤罪であったとすれば」という仮定をつけて「#草津温泉には行かない」などと拡散したことが誤りであったなどと謝罪することはおろか、事実が明らかになるであろう将来においての謝罪すら拒否していたのです。
そして、隠岐さや香東京大学教授がこのようなグダグダの新井祥子元草津町議会議員を支援していたという事実を正当化していると思われるのが選挙ウォッチャーちだいこと石渡智大さんの記事です。
なお、画像はnoteで「草津温泉」と検索して表示されたものをお借りしています。
選挙ウォッチャーちだいこと石渡智大さんの記事の何が問題なのか
隠岐さや香東京大学教授が新井祥子元草津町議会議員のリコールが不当であると考えた論拠の一つとなっているのが選挙ウォッチャーちだいこと石渡智大さんの記事であることまでは明らかとなりました。それではその記事の何が駄目なのかについて検証していきましょう。記事の引用部分においては、選挙ウォッチャーちだいこと石渡智大さんが強調した部分をきちんと再現して、より記事の印象を伝えるように努めました。
この選挙ウォッチャーちだいこと石渡智大さんの記事で主張されている内容については、「虚偽告訴が有罪であると確定していない新井祥子元草津町議会議員を住民投票で辞めさせるなどけしからん」に尽きます。しかしながら、草津町まで行って議会で何が議論されていたのかを調査することなく、温泉旅館や公民館の写真を撮影し、ちょこちょこと住民に話を聴いただけという取材のイロハをしらない選挙ウォッチャーちだいこと石渡智大さんは、草津町議会でどのような議論がなされて新井祥子元草津町議会議員の解職を求める住民投票を行うに至ったのかについてまったくわかっていないのです。
解職を求める住民投票がどのような議論を経てなされるに至ったのかについては、全国フェミニスト議員連盟からの抗議文とそれに対する草津町議会の見解で明らかとなっています。
そして草津町議会からの回答文には新井祥子元草津町議会議員の解職を求める住民投票が実施されるにあたり、新井祥子元草津町議会議員の何が問題とされたのかについて述べられています。
新井祥子元草津町議会議員の解職請求及び解職を求める住民投票が不当であると主張する主張に沿って現在様々な疑惑が報道されている齋藤元彦兵庫県知事についてもあてはめると、警察の捜査が終了したり、民事での判決言渡や刑事での判決宣告などがなされたりしない限り、解職請求を行うことは不当であるということになってしまいます。更には、捜査の終了や判決言渡、判決宣告がなされる頃には任期が満了していて解職請求の存在意義が問われることにもなりかねません。
取材の全く足りない記事にふんだんに込められた地域ヘイト
また、選挙ウォッチャーちだいこと石渡智大さんの記事においては、ふんだんに地域ヘイトが込められています。ご自身のお住まいの千葉県柏市がどれだけ都会なのかは分かりませんが、取材対象の地方公共団体を田舎扱いするのはいつものことで、今回の記事においては暗黒都市扱いするという有様です。しかも、その暗黒都市扱いしている原因が草津町議会で何が議論されていたのかという基本的な取材を怠るという自称するジャーナリストとして決定的な誤りを犯したうえで、解職請求がなぜなされたのか、なぜ草津町の住民は新井祥子元草津町議会議員を解職するという判断に至ったかがご自身の取材不足によって理解できないからとしか考えることができないというのが更に酷い点です。
更に申し上げれば、草津温泉においては時間湯というものがあり、かなり高温の湯に客が浸かり、湯長という者が客の湯の入り方の指導を行っていました。湯長はこの指導の中で客の体調を聞くことになっており、この行為が医療行為の問診に当たるのではないかと考えて、将来的に問題となる前に湯長制度を廃止しようとしていたのが黒岩信忠草津町長らであり、湯長制度の廃止に反対して黒岩信忠草津町長と対立関係にあったのが中沢康治元草津町議会議員でした。新井祥子元草津町議会議員は元々アトピーの治療の一環として草津温泉の湯治に来ていた客で、草津温泉の時間湯が湯長制度とともに存続させるよう主張していました。新井祥子元草津町議会議員が性被害を訴えて黒岩信忠草津町長の解職請求を行った際にも中沢康治元草津町議会議員は呼びかけ人でした。選挙ウォッチャーちだいこと石渡智大さんが草津町できちんと取材をしていれば、この程度の話を聴くことができたでしょうし、時間湯をめぐる人間関係をより詳しく記事にすることができたはずです。しかしながら、選挙ウォッチャーちだいこと石渡智大さんにはそのような突っ込んだ取材をする能力が欠けており、草津町を暗黒都市のように描く地域ヘイトだらけの記事が出来上がったのです。