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ドナルド・トランプ次期米国大統領が米国籍の出生地主義の廃止を主張

ドナルド・トランプ次期米国大統領の寝言

 ドナルド次期米国大統領が米国籍の出生地主義の廃止を誓いました。

アメリカのドナルド・トランプ次期大統領は、8日放送の米NBC番組で、両親が米国籍を持たなくても米国内で生まれた子供に自動的に国籍を与える「出生地主義」を、来年1月の大統領就任初日に廃止すると誓った。

「廃止しなければならない。こんなことはばかげている」と、トランプ次期大統領は米NBC番組「ミート・ザ・プレス」で語った。テレビ局のインタビューに応じるのは、11月の大統領選で勝利してから初めて。

出生地主義は合衆国憲法で規定されているため、廃止手続きには大きな障害がいくつか伴う。

6日収録されたインタビューの内容は多岐にわたり、トランプ次期大統領は2021年の連邦議会議事堂襲撃事件の暴徒たちに恩赦を与えると述べたほか、経済やエネルギー、移民問題を含む「多数の」大統領令を就任初日に出すと約束した。

BBC「【米政権交代】トランプ次期大統領、『国籍の出生地主義』廃止と連邦議会襲撃の暴徒への恩赦を誓う」

 米国はもともとネイティブアメリカンの土地を英国からの移民が奪う形で建国された国で、米国籍の出生地主義は移民の国であるという建国の歴史から生まれたものであると言えます。仮に、米国が出生地主義を徹底していたとすればドイツ系米国人であるドナルド・トランプ次期米国大統領は米国籍を取得していなかったかもしれません。そうであるからこそ、米国は移民に広く門戸を開けているのであって、国籍の出生地主義は米国の成り立ちそのものに関わる問題であると言えます。ドナルド・トランプ次期米国大統領はご自身の祖国の歴史を尊重する気がないのでしょうか。