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吉原馬雀さんが「東都寄席演芸家名鑑2」に掲載される

東京かわら版増刊号「東都寄席演芸家名鑑2」を購入しました

 久しぶりに浅草演芸ホールに昼夜通しで寄席見物に行ってきました。昼の部は桂竹丸師匠が主任で謎かけの大喜利があり、夜の部は仲入後に恒例の禁演落語の会が行われ、三遊亭小遊三師匠の師である三遊亭遊三師匠が主任を務めていました。そして、浅草演芸ホールの売店に東京かわら版と並んで東都寄席演芸家名鑑2が販売されていたので購入しました。
 前回の名鑑時から柳家小三治師匠、川柳川柳師匠、三遊亭圓丈師匠、柳家紫文先生などがお亡くなりになったことで、寄席の初高座を聴いた林家木久扇門下の林家扇兵衛さんをはじめとする二ツ目さんや前座さんが廃業で前回発刊された東西寄席演芸家名鑑2から消えていたことには時代の流れを感じました。
 また、前回の名鑑と同様に芸人さんのコメントが掲載されている点もよかったと思います。特に前回の名鑑で

「趣味・特技:ツイッター、そのツイッターで、ネトウヨをブロックやミュートすること。痛快也。」

とコメントしていた立川談四楼師匠が

「口も立ち筆も立川談四楼として、これを回すために酒、タバコ、香辛料を必要とします。趣味としてツイッターをいささかやります。」

と、普通のコメントになっていたのには吹き出しそうになりました。前回のコメントで師匠を「面白い噺家だ」と興味を持ったり、「仕事を頼んでみようか」と考えたりする人がいないのかもしれないということにお気づきになったようで非常に喜ばしいことだと思います。
 この東都寄席演芸家名鑑2で最初に確認したのは、元三遊亭天歌で現在は吉原朝馬門下となった吉原馬雀さんでした。前の師匠からパワハラを受けたと告白し、破門となったものの落語協会にはそのまま在籍していましたが、この度吉原朝馬師匠への弟子入りがかなって吉原馬雀となったわけです。ただ、落語協会のウェブサイトの芸人紹介の欄にお名前が記載されないままとなっていました。今回の名鑑では、吉原馬雀として掲載されるだけでなく、「現役演芸家師弟系図」にもお名前が掲載されています。詳しい内容についてはご購入してご覧いただくとして、おそらく吉原馬雀さんは二ツ目として香盤に掲載されるのではないかという印象を持ちました。いずれにしても復帰することができて本当に良かったと思います。