
おぎの稔大田区議会議員が妻の開示請求並びに法的措置に対するカンパを募集
訴訟の目的に疑問はないが、訴訟のための手法はどうか
「赤いきつね」のCMを巡り、おぎの稔大田区議会議員の妻のポストに対してツイフェミなどから誹謗中傷がなされたことに対しておぎの稔大田区議会議員が開示請求並びに法的措置のためのカンパの募集を開始しました。
「オタク」を自称し、SNSを駆使し“Vチューバー議員”として話題を集めた大田区議の荻野稔氏が25日、自身のX(旧ツイッター)を更新。妻のSNSを巡る声について、声明を出した。
荻野氏の妻は、東洋水産のカップ麺「マルちゃん 赤いきつね」のCM映像が「性的搾取だ」などと炎上していることについて自身のXで言及した。この投稿にはさまざまな意見が集まる中、反対意見を持つ人が、妻と荻野氏の結婚式の写真を投稿し、妻の容姿を批判した。
荻野氏は、「侮辱してほしいわけではないが、やるにしても結婚式の写真をわざわざ使う必要はなかった。あの写真を侮辱の道具に使うと言うことは、私、妻、結婚を祝福してくれた、参列した方々をまとめて侮辱し。また、私との夫婦関係、あの結婚式の1日を侮辱したと言うことだ。別の写真でも良かったわけだからな」と、妻を巡る批判の声に言及。「結婚式の写真をわざわざ選んで侮辱行為の道具に使われた。妻が受けたその精神的なショックも当然、考慮に入れるべきであろう」と指摘した。
また「結婚式の時の妻の写真をわざわざ侮辱の道具に使った時点で、もう一線は超えてるんですよ。いや、一般論で考えてほしい。いかに気に入らない相手とはいえわざわざ使わんでしょう。結婚式の写真を。それを使った時点で悪意と害意がある」と抗議。その後、「私の妻への誹謗中傷ツイート、その他ブログや書き込みを募集します」とし、「悪意を私が受け止め、相応の対応をしていきます」と法的措置も辞さないとした。
週刊文春という我が国の害悪と言える雑誌が木原誠二衆議院議員の妻の変死に関して、妻が関与していないことが週刊文春の取材源である佐藤誠元警視庁警部補の証言でも明らかになっているにもかかわらず、「木原事件」などと国会議員の妻という私人を標的にした誹謗中傷を行っていることに対して、私は厳しく批判してきました。
もちろん、ツイフェミなどがおぎの稔大田区議会議員の妻という私人を標的にして誹謗中傷をなすことを私が許すはずもなく、民事訴訟などのきちんとした手段で誹謗中傷をなした者に対する責任を取らせることについては異論はありません。しかしながら、民事訴訟に至るまでの手法については疑問を呈さざるを得ません。
先日、私人である私の妻に寄せられた多数の誹謗中傷について開示請求並びに法的措置を行います。皆様のご支援をどうぞ、よろしくお願いいたします。
— 大田区議会議員_おぎの稔 議員系Vtuber_都民ファーストの会 (@ogino_otaku) February 28, 2025
誹謗中傷へ対する裁判についてのカンパを募集します。 https://t.co/bSNiCHanww @ogino_otakuより
先日、私人である私の妻に寄せられた多数の誹謗中傷について開示請求並びに法的措置を行います。皆様のご支援をどうぞ、よろしくお願いいたします。 誹謗中傷へ対する裁判についてのカンパを募集します。 https://ogino.link/2025/02/11484/
@ogino_otakuより
大田区議会議員のおぎの稔です。今週初めにツイッター(x)で私の妻のツイートが炎上しました。
妻の発言もまた物議を醸すものだったかもしれませんが、私人である妻のツイートに対して、社会通念上許容される範囲を超えた誹謗中傷、妻の結婚式の時の写真などを使用して侮辱するような投稿が多く行われることとなりました。中には放送禁止用語のようなものや人格を否定するようなものもたくさん混じっており、私人に対してこのような誹謗中傷を行うことは、とうてい許されるような行為ではないと考えています。
先日は兵庫県知事選挙をめぐっては自宅前での街宣が行われたり死者を出したりもしましたが、私の妻も寄せられた多くの誹謗中傷に心を痛めておりました。
政治家の家族は私人です。国を代表した外交に立ち会う総理大臣夫人(安倍昭恵氏)でさえ、私人と認定されているのですから区議会議員の妻が公人にはなりません。こうした政治家の家族への攻撃が許されてしまえば、政治家の成り手もいなくなり、また政治家が一部の人と対立するような政策を訴えることができなくなります。
元々、表現の自由を擁護する立場でもあるので悩みましたが、今回は弁護士とも相談のうえで特にひどいものに限定して開示請求および損害賠償を行っていこうと思います。
既に代理人となる弁護士とは相談を始めており、寄せられた投稿を精査の上で仮処分、または開示命令といった形で特定を行っていただきます。開示請求、損害賠償の裁判を行っていくには多額の費用と事務的なコスト、時間もかかります。皆様からのご支援をいただきたく思います。
同様の事例として挙げられるのは、伊藤詩織さんの「ブラック・ボックス裁判」をめぐる発言などで民事訴訟を提起されたれいわ新選組の大石あきこ衆議院議員のカンパ募集ですが、両者は似て非なりといえます。
大石あきこ衆議院議員は「また訴えられた」などという動画をアップして民事訴訟のためのカンパではなく政治資金への寄付を呼びかけていたのに対し、おぎの稔大田区議会議員は政治資金としてカンパを募集して妻への誹謗中傷に対する開示請求をはじめとする裁判費用に充てる手法ですからまったく異なります。つまり、大石あきこ衆議院議員へのカンパは自身が被告として提起された民事訴訟には用いられないのに対し、おぎの稔大田区議会議員へのカンパは政治資金として処理され妻の民事訴訟に用いられるわけです。
②裁判の目的
政治家、またその家族に対する誹謗中傷として、私(公人)や妻(私人)に対する権利侵害への抗議とともに損害賠償を行います。そのためにまず開示請求を行います。ネットでの誹謗中傷が問題とされて久しい昨今。その社会課題の解決のために裁判に対する手続き、費用なども含めて事例を収集し公開し政策として活かせるようにします。最終的には皆様への報告を兼ねた裁判本を作成いたします。
おぎの稔大田区議会議員は地方公共団体の議員とはいえ権力者の立場であり、その看板を利用して一般市民に対する妻の民事訴訟の裁判費用のカンパを集め、そのカンパを政治資金として妻の裁判費用に用いるという手法に対し、私は疑問しか感じません。裁判本を作成するという最終目的についても、無料で配布すれば政治資金規正法に違反する選挙区内の有権者に対する利益供与にあたるおそれがありますし、出版するのであれば大田区議会議員といいう権力者が主導して一般市民に対して提起するという民事訴訟という構図の中でそこまで行うことが政治家の姿勢として適切なのかという批判はなされますし、私もこの批判は当然であると思います。おぎの稔大田区議会議員が少しでも引き返す気持ちがあるなら今でしょう。