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悠仁親王殿下の東京大学進学に反対する「赤門ネットワーク」を名乗る団体と署名した7000人の方々へ
著しく権利が制限されている皇族とそれに乗じてきたマスコミ
悠仁親王殿下の進学先について、東京大学進学に反対する「赤門ネットワーク」なる団体がネット署名をあつめたそうです。
秋篠宮家の長男・悠仁さま(18)に受験シーズンが迫っている。現在、筑波大学附属高校3年生の悠仁さまの進学先について、「有力候補」のひとつと報じられているのが東京大学だ。
「悠仁さまは学校推薦型選抜を利用されるのではないかと言われています。東大の出願は締め切られており、12月2日に一次選考の結果が出る予定です」(宮内庁担当記者)
東大受験をめぐっては、“妨害”ともとれる騒ぎが起きた。今年8月、悠仁さまの東大進学に反対する署名活動がオンライン上で行なわれ、1万人以上の署名が集まったのだ。
その後、一時的に署名運動は停止されたが、新たに〈ある皇族が東大の推薦入試を“利用”し、将来の天皇として『特別扱い』で入学されることは、象徴天皇制を根底から揺るがすこととなるため反対します〉と題する署名活動が再開され、7016人分の署名を集めた(11月4日に終了)。
「署名運動を始めたのは『赤門ネットワーク』を名乗る団体で、11月10日に東大の藤井輝夫総長と筑波大附属高校の藤生英行校長あてに『東大不正入学反対』の署名簿を発送したことを署名サイトで報告しています。しかし、14日には〈東大藤井輝夫総長が受け取り拒否しました!!〉という経過報告が更新されたのです」(同前)
この件について東大に問い合わせると、「署名運動について、承知しておりません。入学試験の出願及び審査に関わる個別のお問い合わせには回答いたしかねます」と回答。返送について署名活動が行われた署名サイト「Voice」に問い合わせるとこう回答があった。
「相手の方がお受け取りにならないといったことは、往々にしてございます。署名簿を受け取ることにより、発起人様側や世論によって、何らかの対応や回答を求められる可能性が高まり、対応を行う必要性が出て参ります。過去の事例を拝見しておりますと、何ら対応を行いたくない場合などに、あえてお受けにならない、といった選択をされることがございます」(広報担当) また宮内庁に今回の件について聞くと「個別の署名活動について、コメントすることは差し控えさせていただきます」(総務課報道室)と答えるのみだった。
志望校の選択は誰にでも自由に開かれるべきだ。
ネット署名という明後日の方向に向かった活動をなしている点は完全に失笑物ですが、彼らは皇族がどれほど自由のない生活を自ら選び、少なくない国民から誹謗中傷を受ける中で国民が健やかであることを願って祈り続けているかまったく知らないのでしょう。
そもそも、悠仁親王殿下は天皇や皇太子ではありませんから、皇室典範の規定に基づいて、ご自身の意思で皇族から離れることができます。それは悠仁親王殿下だけでなく、皇嗣殿下、佳子内親王殿下も同様です。そのようなお立場の中、不自由な生活の中で国民のために祈ることを選んでくださっていることに感謝するのが国民の最低限の信義なのではないでしょうか。そして、皇族が人生を振り返ったときに「よい人生を過ごしてきた」と実感することができるように様々な面で配慮できるように皇室典範を改正することができる国会議員、皇族の言動に承認と助言をなす内閣に働きかけるのがよき国民の姿なのではないでしょうか。
最近、皇嗣殿下が悠仁親王殿下に海外留学を勧めているというニュースを目にしました。国際感覚が必要であるとして留学する皇族は少なくありませんが、この留学はもう一つの意味があります。それは、皇族がつかの間の自由な時間を過ごすということです。不自由な日本国内での生活と比べて、海外では皇族であることを知る者も少なく、留学した国の国民と同じように自由に暮らすことができることでしょう。例えば、天皇陛下は「テムズとともに」でつかの間の自由な時間を愛おしく感じていたことを書いておられました。
「赤門ネットワーク」なる団体及びこれに署名した7000人の人物は、皇族がどれだけ不自由な生活の中で暮らし、それでも国民のために祈り続ける人生を選んでいることについて、何とも感じないのでしょうか。