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≪お義母さんあなたが大嫌いです≫ 義兄の不幸の始まり

前回、舅が82歳になっていたことで団信の保障はされず、丸々全部の借金を背負うことになった義兄。
これからが壮絶に大変でした。
舅が亡くなって、数週間後返済状況を確認すると、かなり滞納していた事や、マンションのローンだけではなく、舅と姑の健康保険料も滞納しており、マンションの管理費も数年分滞納していました。光熱費も、払ったり払ってなかったりで、まちまちに滞納し特によほどのことが無ければ止められない上下水道料金は、かなりの期間払っていませんでした。
ただその間、私が腑に落ちないのは、それだけ滞納していても、毎月きっちり美容院で毛染めやパーマをかけて、毎日のように化粧して出掛ける姑の姿をよく見かけていたからです。

返済をしていなかったのには、マンションのローンの影響もありますが、姑にも何か問題があるのでは?と思わずにはいられませんでした。
義兄が、返済をどうしていくか奔走している間、姑は一度も「ごめんね。」とも「迷惑をかけるね」等、声を掛けもせずまるで他人事のようでした。
義兄の考えとしては、まず少しでも借金を減らすために、マンションを売却し返済に充ててあとは全てを一社にまとめて少しづつ返していくという物でした。
もともとマンションと言っても築年数もそれなりに経っておまけに間取り的にも小さく駅からも遠いこのマンションになんの価値も見いだせないので、私たちも興味が無かったし手放すのは賛成でした。
ですが売却査定額は悲しくなほど雀の涙でした。350万ぐらいだったかな?二千万以上したもんがそんなもんです。
しかもそんな売値だというのに買い手がつかず結構な期間売れるのを待っていたのを記憶しています。

その間 ローンも事情を話して返済を少し待ってもらったりと、義兄は毎日のように各会社に連絡していました。そんな状況を姑はあいもかわらず、我関せずで他人事のような顔をして義兄に一銭も渡さず舅の死後、振り込まれる遺族年金をすべて使い込んでいました。

主人に「お兄さんがかわいそうだ」と言うと「兄貴が当時マンション買うときにノリノリで自分も払うからと言って一番乗り気で契約していたんだ。これは兄貴の借金だから仕方がない」というだけでした。
義兄は悪い人ではない。いつも状況的に今こうなっているとか、マメに連絡してくれるし親切で気さくなところがある。ただ、やはり団信の件も含め、当時若かったとは言えマンション購入時にもう少し深く考えるべきだったのではと思う所はある。

ただそんな他人事な時期はあとわずかだという事を主人は当時全く考えていなかっただろう。私は当時から義兄をサポートすることより、もっと別のものを背負うという予測をしていたので、それなりに覚悟を決めていた。
どうしても避けては通れないからである。主人が予測していなかった事。

それは姑との同居である。

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