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夢を持ち直した社畜と、眩しい救い「髙橋海人」
髙橋海人さんのオタクを自認してから、1年と3ヶ月が経ちました。
この文章の半分以上は、去年の入所日に数人のオタクの方による出会いの経緯や想いを綴る文章を拝読して書き留めたものです。
自己満足のために書いたので、非公開にしていました。
1年経って読み直して、もっと一人でも多くの人に髙橋海人さんの魅力を知ってもらいたいと思い、加筆修正をした文章です。
10,000字を超える文章になってしまいました。長いです。
プロローグ:オタクとしての半生
私が初めてオタクになったのは中学2年、東京事変というバンド。
え、そっから語る?という感じですみません。自分のオタク観に関わるので。。
中学2年生、椎名林檎を知り東京事変に出会う。
なんだこのかっこいい音楽!そして浮雲というギタリスト!
ということで頑張ってCDを借りて、ウォークマンで聴く日々。(時代〜!)
しかしそれは2011年の12月ごろ。この翌年、東京事変は解散を発表。
なんとオタクとしての自我芽生え直後に、解散を経験。
どうにか解散ツアーの横アリ公演を観るも、感動とショックでべちゃ泣き。
ここで私の胸に刻まれたのは「推しは推せる時に推さねばならない」。
その後、私はバンドとサブカル女性アイドルの現場にめちゃくちゃ行く高校生になった。
浮雲こと長岡亮介のバンド、ペトロールズのライブに制服で現れたり
(のちに海人さんが「雨」をオススメしていて発狂する)
クリープハイプというバンドにハマって、長谷川カオナシさんにお手紙&プレゼントを贈ったりしていました。
まさかクリープハイプを、髙橋海人さんきっかけで聴き直すようになるとは、もちろん去年まで思ってもいなかった。
King & Princeの第一印象
King & Princeというグループを知ったのは、多くの人とおそらく同じであろう、彼らのデビュー時。
「シンデレラガール」という王道アイドルらしいデビュー曲を引っ提げて現れた、キラキラアイドルという印象。
当時私は演劇しかしてない文系大学生、同じサークルの嵐好きの同期がカラオケでよく歌っている曲という程度。
世代としては小学生の時に「嵐だったら誰が好き?」と絶対聞かれる世代、中高女子校だったこともあり「男性アイドル」という文化は身近にあった。でも斜に構えていた私は全く興味を示していなかった。
うっすら残ってる記憶として、中高の教室で当時Jr.担だった同級生の
「いわはし〜?」「げんきー!」
というコールアンドレスポンスに参加させられていた、というのがある。(謎すぎる)
この後、私はしがない役者志望の大学生として演劇ばっかの4年間を過ごす。大学の外の舞台のオーディションを受け、小劇場に立ったりする。
コロナなどで役者になることを諦め、就職活動を始める。
夢を封印し、社会に馴染もうと決心する。
髙橋海人さんを認識する
私が「髙橋海人」という人物を認識したのは2020年、「姉ちゃんの恋人」というドラマだった。
就職活動も終わって暇な頃、妹がタブレットで観ているのが横目に入る。もともと好きな役者さんである林遣都さんが出演していることに気づき、毎話追うようになった。
コロナという共通の傷を負った人たち、それぞれの事情で過去に傷を負った人たちが、それでも寄り添い合うことを諦めずにいようとする物語。
その中で一際「希望の光」を放つキャラクターとして、主人公の弟「和輝」という役が目に留まった。
とにかく一挙手一投足が愛らしい。主人公の幼ななじみの年上女性への迫り方が微笑ましい。
長男である和輝は劇中のナレーションも行っており、またタイトルが「姉ちゃんの恋人」であることからも重要な役回りであるはず。
しかしそれを無理に意識させようという感じがなく、でも語りを担うことに違和感がない。
この役者さん、追いたいな。
そう思って調べた私の目に入ったのが「高橋海人(King & Prince)」の文字だった。
なるほど〜〜〜!アイドルか!だからこんなにも愛らしいのか!どうやら弟ポジションらしいし、あてがき的にドンピシャだったのかな?
これが私のその時の感想である。浅はか。
もしかしたらそうだったのかもしれんが、のちにあてがき云々以上の役者さんだと気づく。
オタクの抜け殻になる
そのまま特に深くは追わず、連ドラでメインとかだったらまた観たいな〜と思っていたはずなのに、就職してバタバタ、すぐに異動転勤となりバタバタ、そもそも連ドラをまともに追うこともできない日々に突入する。
相変わらずバンドやアイドルの現場にはできるだけ向かい、ついに推しの卒業に立ち会うことになる。約5年追っていた女性アイドルグループの推しを失った私は、USJのダンサーさんにハマりカウントダウンにいく。しかしその方もUSJをすぐに卒業。熱狂できる現場がなくなった。
空っぽなオタクの抜け殻となる。
この時点で2023年の2月ごろ。
異動で地方に住み、初めての場所で初めてのひとり暮らし。
初めての環境で初めての業務を1年こなし、体調を崩す。
プライベートでも辛いことがあり、メンタルの調子を崩し出していた。
そんな折、私の住む地方では深夜放送である「King & Princeる。」を仕事終わりによく目にするようになる。
脱退については、知り合いにJr.時代からのオタクがいたので、他の界隈の一人のオタクとして心を痛めてはいた。
しかしそんなことが頭によぎらない、5人のにぎやかでぶっとんだやりとりに、爆笑して癒されていた。
気づけば、Instagramのリールで彼らの動画を目にすることも増える。
そしてついに、その時がやってくる。
(やっとです、長くてすみません。)
髙橋海人さんを再認識する
この人たちほんとに面白いな〜〜English Cookingおもろ!
とか思いながら、なんとかかんとか毎日仕事を頑張っていたところ
「だが、情熱はある」の存在を知る。
よく「午前0時の森」を帰宅直後に観ていたためである。これは何か面白い予感がするぞ、観たいなと思いつつ観られない日々。
珍しく仕事が早く終わった日に、やっと観ることに。この時が5話。
以下、私の鍵アカウントのツイートが続きます。
今思うと何様って感じの言葉が並びます、申し訳ないです。
5月7日
・だが、情熱はある ずっとみたかったのにみれてない
・役者が良い、、アイドルにやらせた意図ってあるのかな
・髙橋海人かなり役者として好きだな
5月8日
・だが情熱はある、昨日を受けて見直しているが、かなりおもろいな、、こういう演出のドラマ好きなんよな〜
・ちゃんとテレビドラマとしておもろい、、社会的なメッセージとかなくてもおもろい話に最近すごみを感じる、、
・温度感がいい、共感性羞恥とあるあるの絶妙なバランスみたいなのがすごい、ハッピーエンド?が分かってて進むというのが最近のマスのエンタメ消費傾向に合ってる気がする(ある意味結末はわかっている)
・あとアイドルだけどちゃんと一個もかっこよくなくて、いい!しかしベースに爽やかさがあるので観ていてしんどくなりにくいような。演技派、3枚目とかだったらまた違ったと思う。
・髙橋海人にハマりそうあと。このタイミングで。姉ちゃんの恋人の時から比較的好きだったが、、
5月15日
・ついにジャニーズ沼に落っこちかけている、なんで今キンプリやねんまじで自分
・バトルオブバトラーっていう、キンプリが執事の設定の曲があって、それの落ちサビの髙橋海人がやばい
・うちで観られないけどBlu-ray買おうかな、、
・髙橋海人が表紙の雑誌買いました、ジ・エンドです。海人さん呼びにします。
この時買ったのが、2020年11月と2023年1月のBARFOUT!
1週間で私に何が起きたのか。
髙橋海人さんに堕ちる
「だが、情熱はある」の5話放送をリアタイした私は、そのままその時観られた過去放送分を翌日までかけて追っかけ。
確かhulu入らないと4話が観られなくて、登録する。
ツイートにもある通り、こりゃあすごいドラマだ。そして髙橋海人という役者すごいぞ、となる。
ここで「King & Princeる。」での彼の姿を思い出す。
え、English Cookingで料理はできる方だけどぽや〜っとした、あの人?え?全然結びつかんぞ?
ちょっと知りたいなという出来心で、Tiktokで「髙橋海人」と検索。
こっから転がり落ちるようにその魅力を知ることになる。
何の動画を観てかはちょっと言えませんけど。
まず知っていた、弟ポジションとしての姿。
うんうん、そうだよねこういう感じ、ふわふわしててかわいいね。
ダンスを目一杯楽しむ姿。
え、うっっま!!!体幹と可動域やばい。そしてキラッキラしてる。こんなにみてて気持ちいい人いない。
耳に残る歌声。
すぐに誰が歌ってるかわかるタイプだ〜!歌割りわかるタイプ。
芯があって伸びていく、でもラップとかもいける。すごい。
ステージで輝く姿。
「かいとは今日も、かっこいい〜〜!!」
さっすがアイドル!あと若い!(同世代だろ)
そして沼堕ちの瞬間。
「毎日頑張りすぎてる、貴女の癒しにな〜れれば〜〜」
限界社畜の私、陥落である。
ほあ、あああ、ああああ、、、、心の重いものが解けていく、、
涙出てきた、、、この1年誰も言ってくれなかった言葉、欲しかった言葉だ、、、
うええん、わたし、このひと、すきぃ、、、、
ということで完璧に転がり落ち、めちゃくちゃ動画を漁る日々。
そして職場近くのタワレコで、海人さんが表紙のBARFOUT!が目に入る。
これを買ったら本当に認めることになる、でももっと知りたい、どうしよう、うあああと悩みまくる
フリして
気づいたら2冊も買ってた!!!!!あは!!!
髙橋海人さんのオタクになる
こうして雑誌を手に入れた私は、そのパーソナリティを知る。
以下インタビューの抜粋と、私の沼の深まりを記述します。
「音楽には影響を受けています。
それこそ、(本誌で連載中のクリープハイプの)尾崎(世界観)さんの歌や書いている本が好きで。」
「アルバム『L&』で歌詞を書くことになった時にも、改めてクリープハイプさんの曲聴きましたね。」
はい!!ここでクリープハイプが好きだった自分の過去に繋がってくるとは!!
なんとなく感じていた仄暗さみたいなのの片鱗!!これか!!
「自分自身はどちらかというと根暗で陰を持った人間だと思うんですけど、和輝は本当にずっと笑顔なんですよね。」
「僕、アイドルやってて本当に良かったなと思っているんですけど、
それがあることで自分には二面性があると思っています。」
「自分でも生き辛い方向に行っているなと思うんですけど、それも楽しんでいるところがあると思います。」
あ、だめ、私、マジでこういう人好きなの、だめ。(何が?)
影と光を持ち合わせていることを自覚していて、自分に自信がなくても努力して、アイドルという職業を全うしようとしてくれる人、好きなのよ。。
この人は、光り輝くアイドルたちに囲まれた環境、King & Princeというグループに自分がいることの意義をずっと考えてきた人なんじゃないかと思った。
そもそも綺麗なお顔やスタイル、抜群のダンススキルを持ち合わせ、デビューまで果たしてもなお
「ここに自分がいる必要はあるのか?」という問いをずっと抱えている。
そして自分も他人も納得する答えを作り出すために、必死で努力し食らいつき、しかしそれを滲ませず、糧にして輝いている人なのかもしれない。
仕事をこなすだけでも忙しいはずなのにその上、「いつか」のためにギターを練習したりもしている。同世代、年下だけど社会に出て10年近い海人さんのそんな姿は私にとって、応援したいアイドルであるとともに尊敬する人になった。
そして限界社畜だった私は、自分の諦めた夢を思い出させられたりもした。
役者にはなれなくても、演劇に関わることはできるかもしれない。
そのいつかのために、今の仕事を頑張りながら勉強もして、海人さんのように頑張りたいと思えるようになった。
まあこういった具合で、知れば知るほど深い沼にハマっていく。
演技がきっかけで好きになったしと「ボーイフレンド降臨!」を1話ずつ観る毎日。さっき重い話しましたけど「はあ、、めちゃくちゃ久しぶりにラブコメ観たな、、マジでかっこよくて可愛い、、」ってこの時ツイートしてます。(同一人物か?)
ステージの姿をもっと知りたくて「Made in」を買う。
とりあえずベストを、と思い「Mr.5」を買う。
この時点での私は少なくとも「髙橋海人」のオタクになったのであり、「King & Prince」のオタクではなかった。もちろんグループの中での
立ち振る舞いも含めて好きにはなっていた。しかし頭の中には「5月22日にメンバーが脱退するグループ」という認識があり、意識的か無意識的かわからないがグループに愛着を持つことをなんとなく避けていた。
また、そんな資格は超新規の私には無いとも思っていた。
でも好きな人が大切にしているグループ、メンバーのことはどうしたって知りたくなる。嫌でも知ることになるし、魅力だってわかってくる。
そして彼にとっての大きな出来事、その瞬間を見なければいけない気がしてしまった。5人最後のミュージックステーション・King & Princeる。・Venue101を目に焼き付ける。
5月22日はその瞬間が怖くて、カラオケの大画面で「Made in」を鑑賞する。
なんでこのタイミングで好きになってしまったんだと、少し後悔する。
いや少しどころではない、かなり後悔した。
King & Princeのオタク・ティアラになる
この先どうなるんだろうな、どうしようかな。
でも海人さんは続けるのだし、応援したいな。
そう暗い気持ちで思いながら出勤した私の目に「5周年生配信」の文字が。滅多に19時になんか帰らない、いや帰れない私だが、これは見届けたいと爆速で職場を去る。
そこで2人体制としての活動の始まりや決意を見た私は、海人さんと廉さんの、King & Princeの現場に行きたい、と思った。
「FCに入るなら、今だ。しかも今日だ。」と強く思い、入会。
2023年5月23日、5周年のデビュー日に、晴れてティアラとなったわけである。
ここから「なにもの」を全形態予約、ファンミ申込、だが情リアタイ。
庭ラジを聞いて廉さんの人としての素晴らしさを知る。
人生で初めてアイドル誌を買う、友達に連れられて行った小学生の時ぶりにアイドルグッズを売る店(公式)に入る。
過去の出演作品を一つずつ観ては、すごい人を好きになってしまった。。と実感する。
あざとくて何が悪いの?の「初めてじゃないくせに」で新しい扉を開く、NYLONの表紙がお気に入り過ぎて2冊買う、「なにもの」ビジュアルのネイルにする。
表紙をやったSPURのインタビューで浅野いにお氏とあらゐけいいち氏が好きであること、「上田と女が吠える夜」で激重な恋愛観を知り、勝手に心の中で握手する。
「なにもの」で大泣きする
ついに「だが、情熱はある」で「なにもの」が流れる日を迎える。
以下、また鍵アカウントのツイート。
5月28日
・公式のツイート、ドラマ始まりに合わせててめちゃいいな
・オタクを納得させるOPで感動している、やはり丁寧な人たちが作っているなあ
・超新規だけどほんとに好きだ、救われる、涙止まらん
・こういうタイミングでこういう役がくるっていうのは、それも含めて才能なんだと思う、二人とも
・もう既に、この人を好きになって良かった、応援させて欲しいとい気持ちで胸がいっぱい
・声上げてわあわあ泣かせられたら好きになっちゃうだろ
なぜこの人は「なにもの」を聴いて号泣しているのか。
怖いよね〜〜〜!わかる、私も自分でびっくりした!だってちゃんとファンになって5日とかだよ?怖いね〜〜
冗談はさておき真面目に話すと、「だが、情熱はある」の主題歌として、2人の歌としてだけでなく、自分にも「なにもの」の歌詞が刺さりまくったのである。
〈なにものでもなくたって夢を描こう〉
〈掴んでみせるさ夢舞台 マイク1本で〉
歌詞の1フレーズ目が聞こえた瞬間、ボロボロ涙が出てきた。
歌詞が続くごとに嗚咽が漏れて、最後には子供みたいにわあわあ泣いていた。ひとり暮らしの家、独りで成人女性が大泣き。
彼らに比べたらかなりちっぽけではあるが、夢を諦めて何者でもない人生を自分で選び、そのくせ不完全燃焼のような気持ちで、擦り切れるような働き方をしている自分。そういう自分が嫌だったんだと思う。
心のどこかで夢を諦めきれない私にとって、この歌は眩しく光って
深く刺さって聴こえた。勝手にだけど「諦めなくていい」、というか「もう諦めるの?」と強めに励まされた気がした。明日から頑張ろう、もっともっと頑張ろうと思えた。
こんなふうに私にとって宝物のような1曲に出会えた。出会わせてくれたのがKing & Prince、そして髙橋海人さんだった。
このとき私は、真の意味でファンになったのだと思う。
海人さんがこの世界に入って活動を続けていなければ、2人がKing & Princeを続けようと思わなければ、このような気持ちの変化はなかったかもしれない。
本当につい最近ファンになったばかりですが、文字通り私にとっては救いで恩人で、感謝でいっぱいです。
髙橋海人さん、入所10周年おめでとうございます。
そして、アイドルでいてくれて、本当にありがとうございます。
推せるうちに推せるだけ、推します。
ここまでが、去年書いた文章。
あれから1年が経った。
King & Princeは、あの時よりもっと、私にとって大切な存在。
ワレワレハコイビトドウシダの衝撃
この後私は、とにかく過去の作品を揃えてい「L&」ももちろん購入、「生活(仮)」を耳に入れる。
こ、これだ〜〜〜〜〜〜!!!絶対これじゃん!!!
髙橋海人プロデュース、クリープハイプを聴き込んで作った曲!!!!
と感動したのも束の間
二人として初めてのアルバム「ピース」に、なんと、髙橋海人さんのソロ曲が
「尾崎世界観」作詞作曲の、「ワレワレハコイビトドウシダ」が、収録されることに。
フラゲして、当日聞いて、感情をぐちゃぐちゃにされる。
どうしてこんな切ない曲を髙橋海人さんはアイドルとして、リリースしたのか?
と、考察の文章をまたしたためる。そちらがこちら(海人語録)↓
いつか彼はアイドルではなくなる、またはファンも何かで応援しなくなる、そんな時が来る。それはすごく悲しくて、寂しくて、あっけない。そんな一瞬は来てほしくない、けど来てしまう。
でも、だからって幸せだった時が嘘になるわけではない。なかったことになるわけではない。
側から見たらバカみたいな姿が当事者にとってはこの上ない幸せな瞬間で、そしてその熱中していた時間は気持ちが変わっても消えてなくならない。それに、変わってしまった切なさすら、愛おしく思える時が来る。
だから別れの歌なのに、しあわせだった時を象徴する「ワレワレハコイビトドウシダ」がタイトルになっているのかも。
こんなことを考えたりした。
愛と決意の「ピース」に立ち会う
ツアーが発表され、幸せなことに私は仙台公演が当選した。
初めて見た二人は、まごうことなきアイドル「King & Prince」だった。
ステンドグラスを模したモニター、その光で逆光となった二人のシルエット、「愛してるって言ってもいいですか?」という最初の歌い出し。
私はこの景色を一生忘れないと思う。「光」だった。
もう、この世のものとは思えないくらい、美しかった。
自分のこの目で見る髙橋海人さんは、内側から発光しているみたいに眩しく、愛らしい笑顔でファンを見つめ、体を目一杯使ったしなやかなダンスと、伸びやかな歌声を余すことなく味合わせてくれた。
「ワレワレハコイビトドウシダ」を聴いている間、私は息をほとんどせずにステージを見つめていたと思う。
彼の表現者としての切実さと熱、どうしようもなさ。湧き上がってくるものと枯渇のハレーションが切なさにつながっていた。込み上げてくる熱量のやり場のなさ、いくら表現してもしたりない、埋まることのない渇き。
もっともっと、やりたいことをやりたいだけやってほしい、と強く願った。
ああ、この人の表現をこの目で見ることができるだけで、生きていてよかったと思った。本当にこの人が好きだと思った。
このツアー中、彼の所属する事務所は大きな転換点を迎えた。
私も含めて、ファンはみんな不安でいっぱいだったと思う。
でも二人は、ずっと私たちに温かいものを届けてくれていた。
だから私は安心してオタクを続けることができた。
尊敬の気持ちが、好きになった当初よりずっと深くなった。
広がれキンプリの輪
気づけば、同じように髙橋海人さんが好きな友達ができた。
イラレでステッカーを作ったり、カレンダーの表紙を作ったりした。
海人さんのおかげで、行動力がものすごく上がった!!!
「ドリフェス」に行き、みんなと会って、この歳になって新しい友達ができることの尊さを感じた。
「ドリフェス」では二人の、アイドルとしてのプライドを浴びた。
自分たちが作っているエンターテインメントに対する誇りがあるからこそ、あのセットリストだったのかなと思う。
フェスに出たいと言っていた海人さんの夢が叶う場所に立ち会えたのも、本当に嬉しかった。
年の瀬、King & Princeはまさかのほぼ半日のコンテンツを用意していた。最高すぎる。しかも裏でずっとドミノを準備しているんだから、本当に面白すぎる。おもしれー男たち。
友人と自宅でご飯を食べ、いざ年越しの瞬間。
ドミノが倒されるとそこには
「うちあげ花火」!!!????
もう本当に楽しい、楽しい人たちすぎる。大好きである。
そして高橋海人さんが人生の一部に
さあやっと今年です。長いですね。
今年の4月期、髙橋海人さんが「95」に出演することになった。
演技がハマったきっかけだったので、心の底から楽しみにしていて
基本的に毎週リアタイするようにしていた。
1995年という時代設定を忠実に守りながら、登場人物たちの心情を丁寧に感じられる作品。
海人さんは、腹の底にある思春期の焦りと、一生懸命に走る煌めきを表情や仕草の全てで表現していた。時には目を逸らしたくなるほど、生々しい演技だった。
どうしてこんなにも、この人の演技は手触りがあるんだろう。
この作品をきっかけに、私は演劇に関われる、ある職業を目指そうと決意したりもした。
またしても、高橋海人さんに人生の後押しをされたのだ。
そして「King & Princeとうちあげ花火」へ。
私は山口公演に当選し、数人のオタク友達とお泊まりすることに。
会場には3万人が来ていて、ここにいる人全員「King & Prince」が好きなんだと思ったら泣きそうになった。二人が誠実に活動を続けてきたから、こんなにもたくさんの人に愛されているんだろうなと思った。
King & Princeの二人と、彼らを好きな人たちと見たうちあげ花火は、それはそれは美しかった。
廉さんの隣で花火を見つめる海人さんの横顔は、とても幸せそうで
この人が思う存分やりたいことができたら、それだけで私まで幸せにさせてもらえる、応援し続けたいと心の底から思った。
私は「ゴールデンアワー」の歌詞が大好きなのだが、花火を見ながらその意味を噛み締めていた。
僕達はたくさんの偶然と 背中合わせで生きてきた道の上
小さな点と点は 今 繋がり円になる
誰よりも大切な存在が 目の前にいるこの瞬間を祝おう
今 無性に言いたくなって 言葉にした「ありがとう」
私たちが見ていた花火は、二人がアイドルを続けてくれて出会うことができて
同じ瞬間を過ごせる奇跡を祝っているようだった。
そしてその次の週には、「WE ARE!」の大阪公演に。
私は二日目に行くことになっていて、前日に廉さんの怪我による欠席のお知らせがあった。二人が健康に活動ができれば、ということすら、奇跡みたいなことなんだと思い直した。
不安でいっぱいだった当日、海人さんはひとりで「King & Prince」としてステージに立った。
その姿を見た瞬間、涙がたくさん流れた。
そこにはアイドルとして、希望を体現したみたいな海人さんがいて。
そして、King & Princeを任せたと海人さんを信頼している廉さんの言葉があって。
二人が、このグループをいかに大切に思っているかがたくさん伝わってきた。
本当に、二人が健康にやりたいことをできるように、その力に少しでもファンがなれればと祈った。
廉さんは2週間の休養を経て活動に戻ることができた。
その間もブログを欠かさずあげていて、本当に素晴らしい人が海人さんの隣にはいるんだなと毎日思う日々だった。
この1年と3ヶ月、書ききれないほどたくさんの表現も見せてもらった。
海人さんにはもっともっとたくさんの魅力があって、少しでも伝わってたらいいなと思う。書ききれない!!書いたら10倍の分量になる!!ただでさえ長いのに!!
ダンスで芸能界を変えたい、ダンスの先生になりたい、という夢も海人さんは叶えて見せてくれている。
海人さんの存在は、もう私の人生を語る上で欠かせないものとなっている。
こんなにもたくさんの希望を与えてもらって、私にできることは
祈ること、対価をしっかり払うこと、その魅力をポジティブに発信すること、くらいしかない。
限界社畜だった私は今も忙しいけれど、海人さんのおかげで夢を持ち直して、それに向かって毎日過ごせている。
あとは、もらった希望を糧に夢を叶えて、また他の誰かに何かをしてあげられたら。
髙橋海人さん、改めて入所11周年おめでとうございます。
アイドルになってくれて、続けていてくれて、本当にありがとう。
海人さんが続けてきてくれたから、出会うことができました。
これからも、どうぞよろしくお願いします!推せるだけ推します!
大好き!