「決めること」の難しさ
この記事は1,006文字あります。個人差はありますが、2分〜3分でお読みいただけます。
今日がnoteの連続更新4日目です。もうちょっと頑張れそうです。
意思決定は難しい?
「意思決定支援」という言葉を聞いたことはあるでしょうか。
これは、障害児者の方々の中には自分の意思を明確に表明することが困難な場合があるけれども、だからと言って周囲が一方的に決めていいわけではなく、可能な限り当事者の方々の意思を尊重すること、そしてそのためのサポートをすることが重要だという考えが背景にあります。
少し古い文献ですが、2011年に英国で発表された「Decision-making difficulties experienced by adults with autism spectrum conditions(自閉症スペクトラム状態のある成人が体験した意思決定の困難さ)」という論文の中でも、ASC(自閉スペクトラムコンディション:医学的診断ではなく、AS特性がみられる状態にある人という意味)の方々は、そうでない方々と比べた時に、意思決定の困難さを頻繁に体験し、また意思決定を避ける傾向があると報告されています。そして、その背景にはASCの方々の不安の高さが関係しているとも言われています。
どうして不安になりやすいのか?
AS特性の中の一つに、「社会的イマジネーション」があります。これは先行きを予測する力のことで、見通しや段取り、柔軟に対応することなどに関係すると言われています。この領域に不得手さがあるので、その結果として、予測できていることは安心だけれども、予測できないこと(柔軟な対応を求められること)は不安を感じやすかったりします。
なので、予測するための材料が少ない場面では、不安が強くなり、意思決定することが難しく、人によっては「選択しない(=回避する)」方が安全な方略だったりするのかもしれません。
どうサポートしていくのか
だとすれば、ぼくらができることは、意思決定に求められるストレスや不安をどう減らすのかということになってきます。具体的には、何を選んだら、どのような結果になるのか、予測がつくようにサポートしていくということが求められるのではないでしょうか。
今日の記事は以上になりますので、参考になれば幸いです。補足はVoicyで話をしますので、宜しければVoicyの方も応援していただければと思います!それでは!
佐々木康栄
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