【社会人5年目】新卒で大手に行っておくべきだったか、論
学生の時、少しだけ意識高い系だった私は、逆張りというか「敢えてこっちを選びますよ」という雰囲気で、ベンチャーというほどではないが、それなりに若い中小企業に入った。
日本の古き良き体制に心が踊らなかったことも大きな理由ではあるものの、今思えば競争するのが面倒だったのもあるのかもしれない。
求人票を見る限り、特段大手でも中小でも給与なんて月に20万円そこそこ、それならどっちでもいいじゃ〜んと思っていた。求人票にある月給ばかり見ていたし、それは初めての転職活動あたりでも特に変わらなかったように思う。
ただ、ここ数年「賞与」というのが少し気になるようになった。
私は賞与を、何かのアテにした記憶がない。
社会人になってから働いた企業での賞与は基本的に1~1.5ヶ月分。
それなりに有難い金額ではあるが、それほど感動するような金額ではなく、毎月の生活の補填に充て、いつの間にか無くなっている。
大手の友人が「今度のボーナスが出るまで我慢する〜!」「次のボーナスでアレを買うぞ〜!」という度に、おやおやという気持ちが湧き上がってきた。
賞与だけじゃなく、福利厚生の話なんかも含め、なんだか不用意に金銭的に損をする選択を取ってしまったようで、人の何気ない話にマウンティングを感じてしまったり、ネガティブな思いに駆られたりする。
まあ私の給与が特段低いわけではないし、1~1.5ヶ月分の金額を大切にできていなだけなのかもしれない。
トータル別に損はしていないよな〜、と定期的に確認してから布団に入ることが今年に入って複数回ある。
それにきっと私は仮に大手に行ったとて、2年目の後半には「もっと私が活躍できる場所があるのでは!!!!」とか言って転職しているんだろうな、とも思う。
今の仕事には、内容にも給与にも環境にも、正直十分満足していて、この会社で昇進・産休・育休・復職・昇給までは経てドドンと転職したい!という野心すらある(定期確認のターン)。
それでもたまにはこんなヘドロな思いを抱えながら、どっこい生きていくんでしょうな。
今「大手に行くべきですか?ベンチャーでもいいですか?」と迷っている学生さんに会ったら、「どっちでもお好きな方を」と言ってあげられるようなロールモデルになりたいものです。