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柔術×家事


柔術着と洗濯

世の中にいるお掃除スペシャリストの方々の足元にも及びませんが、家事=掃除担当、あらゆる掃除というものを長年担当していることもあり、一応掃除には詳しい方だと思っています。世の中の汚れには酸性のものやアルカリ性のものがあり、闇雲にインスタグラマーが紹介している洗剤やスプレーなどを何にでも使えば良いというものではないのです。汚れや臭いの原因を理解し、それに応じたケアが必要です。
そして柔術ということで対人競技、練習も2人1組でパートナーと共にドリルやら技の確認、練習をすることがほとんどです。そして圧倒的な発汗量(笑)
基本的には毎日練習後に柔術着とラッシュガードを洗濯するのですが、洗い方や定期的なケアの有無によっては、日々洗濯していても汚れが蓄積し、汗で湿ることによって強烈な臭いを放つのです。
私はエチケット・マナーとして練習相手に臭いで迷惑を掛けないよう、またそれが原因でスパーリングなどの相手として避けられないよう(笑)、定期的に柔術着やラッシュガードのケアをしています。本記事では臭いの原因や私が行っている定期的なケアなどを紹介したいと思います。5年前に購入した柔術着は臭いを放つことなく今でも着ることができています。
(7着持っているので着る回数が相対的に少ないというのもありますが)

臭いの原因を理解する

ネットなどで検索すると、上3つはどこのWebsiteでも言及されていることがほとんどですが、残り2つについてはあくまで私の経験と調査によるものです。ただ、定量的にどれが最も臭いの原因になっているかは、嗅いでみたり洗濯オペレーションの実情を確認したりしてみないことには判別不可能ですので、思いつくものを一つ一つ試してみていただければと思います。

  1. 皮脂汚れ

  2. 乾き方・半乾き・乾燥までの時間

  3. 洗濯槽そのものの汚れ

  4. 洗濯機の設定

  5. 洗剤

1. 皮脂汚れ

いわゆる黄ばみというものに繋がります。普段の洗濯・洗剤では落とし切れなかった皮脂の汚れが長時間大気にさらされることによって(密閉して空気を抜かない限り)酸化することが原因と言われています。白い道着は黄ばみが目立つので、多くの人は黄ばみ始めると廃棄したり、以下のような対策を施したりするわけですが、青や黒の道着は黄ばみも判別できないことから、多くの悪臭を放つ道着は青か黒というのが私の見解です(笑)
クリーニングの基本はその汚れが酸性なのかアルカリ性なのかを理解し、その反対の成分の洗剤を使うことで中和する必要があります。皮脂汚れは酸性寄りのため酸素系漂白剤の粉末がおススメです。まずはこちら。

いわゆる過炭酸ナトリウムというやつですが、有名なものはオキシクリーン。年に1回行くか行かないかのCostcoに行く機会があればオキシクリーンの箱を購入しますが、ストックが無いときはシャボン玉のものでも十分です。一般的にはお湯に溶かした上で漬け置きするのが効果的ですが、久しぶりに漬けた場合はまるでドブの泥水。。。いや、食事中の方も考慮してコーヒー牛乳のような色になります。オキシクリーンは40-60℃の温度での漬け置きが効果的と言われていますが、私は大体45-50℃くらいにしています。夏場であればこれで十分でしょう。冬場だと相対的に室内温度(お風呂とか)が低いので、40℃ギリギリでお湯を出してもすぐに冷めて温度が40℃以下になってしまいます。

なお、同じく過炭酸ナトリウムですが、私は漬け置き以外にも普段の洗濯でこれをチョイ足ししています。これでも漬け置き可能ですが、やはり洗濯では30分間漬け置くことは出来ない(しない)ので、やはり定期的な漬け置きケアは必要でしょうが、頻度はかなり減ったかなと思います。

2. 乾かし方

梅雨の季節、洗濯物が中々乾かない、結果として半渇き状態が長くなり洗濯物が臭くなる。。。これは雑菌の繁殖が原因です。洗い切れなかった汚れや水分が残っていることにより、その水分を含む状態が長時間となることで雑菌が繁殖するわけです。有名な話としては、ペットボトルに口を付けて飲むと飲料に口からの菌が移って繁殖する例があります。対策としては洗剤からのアプローチと物理的に素早く乾燥してしまう2つの方法があります。前者の洗剤からのアプローチですが、一般的には「部屋干し」系の洗剤が有効で、それでもまだ気になる方は以下をチョイ足ししてみても良いかもしれません。

そして後者、物理的な方法ですが、サーキュレーターと衣類乾燥除湿機の併用です。サーキュレーターは風が直接洗濯物に当たり乾燥を促すだけでなく、その部屋(空間)の空気を撹拌することになりますので、併用する衣類乾燥除湿機で吸気される空気が除湿機周辺のみが湿度の低い状態とならずに効率的に除湿できることになります。除湿機を使う場合は部屋のサイズと除湿機の対応畳数、そしてなるべくその部屋が閉じていることが大事です。梅雨の時期、折角除湿機を運転しているのに湿度激高な外気を絶えず供給していては効率が悪いです。

そして最後は乾燥機にぶち込む(笑)
ぶっちゃけこれが最強です。ただ、柔術着の素材によってはCold washを推奨しているものもあり、乾燥機に入れると縮むという理由でこの方法は避けられがちですが、経験上Cold wash recommendedでも縮むものは縮みます。使用頻度や洗濯条件にもよりますのでどのくらいで縮むかは言及できませんが、縮む道着は気付けば小さくなっていますし、縮みにくいものは乾燥機に入れてもそれほど小さくなっていない気がします。要は、いずれ縮むものだから、だったら乾燥機に入れて直ぐに縮んでもいいじゃんっていう割り切りです(笑)良い言い方をすれば「物事を始めるのにベストなタイミングはない、やろうと思った時がそのタイミング」、いや、少し違いますかね。。。

3. 洗濯槽クリーニング

実は意外と知られていないのがこれ。どちらかと言えばこれも雑菌系の話なので、上記2.をご参照いただきたいのですが、洗われる側でいくら対策していても菌を移す洗う側がカビだらけではイタチごっこです。私は毎月第一土曜日には洗濯槽クリーニングをしていますが、塩素系洗剤と1.で紹介した酸素系のものがあり、前者は洗濯槽カビキラーなどが有名どころです。ローテーション的には、年末の大掃除の際には酸素系、毎月第一土曜日は塩素系としていますが、現在の汚れの状況など加味して、暫くやっていないようであれば最初はオキシクリーンなどの酸素系でやると良いでしょう。
やり方は洗濯槽洗浄・クリーニングのコースがある洗濯機であればそれで良いでしょうし、YouTubeなどでも詳しく解説していますのでここでは割愛します。ただ、お食事中に動画を見るのはやめた方が良いでしょう(笑)

4. 洗濯機の設定

洗濯機には〜kgという表示があり、それを超えてパンパンに衣類を突っ込んでしまっては効率的に洗うことができず、汚れを残すことになってしまいます。私は毎回柔術着のみを洗濯しますが、洗濯槽に詰め込み過ぎないようにすることと、柔術着は襟などが硬いため別のおしゃれ着などにもダメージを与えるかもしれず、敢えて分けています。水道代がうんたらで許容量Maxで毎回洗う方は、洗濯機の設定で水のレベルが設定できる場合は、最高まで高くしてみても良いかもしれません。これは縦型ドラム洗濯機のケースであり、斜め型であれば①洗濯→②すすぎ→脱水の中で①と②を少し長めにマニュアル設定してみるのも良いでしょう。

5. 洗剤

はい、1番好みが分かれるところです。これもまとめサイトなどでかなり詳細まで実験的に検証されていますので、この記事では敢えて自分の好みを記載します。私の洗濯機は洗剤自動投入の機能は付いていない少し古いものなので、ジェルボールタイプを使っています。洗浄力や消臭の点で液体洗剤を圧倒していますが、1粒あたりのコストが高いのが難。ただ毎回計量する必要もないのと効果を重視していることもあり、逆に洗濯物が多い時(+柔術着)などに使用を限定し、それ以外は液体洗剤と併用するなど運用面で工夫しています。私は贅沢に柔術着のみを洗う時にジェルボール1つ投入していますが(笑)、Amazonで25% OFFになるタイミングと使用頻度がマッチしておらず、むしろ液体洗剤を使うことが増えてきました。昔からある粉洗剤も洗浄力の点では強力なようですが、縦型ドラムの場合で洗う衣服の量が多いと溶けずに残ることもあるかと思います。個人的には粉でも良いのですが、昨今、近所のドラッグストアでは販売数の観点からか?詰め替え用が売られていることが少なくなり、結果として液体洗剤を2軍にすることが多いです。洗浄力の点で補うべく、液体洗剤の中でも上位モデルのこちらがお気に入り。

ジェルボールにもプロクリーンがありますが、ワイドハイターPROと併用していることもあり、またプロクリーンは若干1個当たりの値段が上がることから私は以下を使用しています。2.に記載の部屋干し系のものであれば、緑のパッケージのものがそれに該当します。

最後に

いかがでしたでしょうか。なお柔軟剤編も書こうと思いましたが、最近はレノアクエン酸の登場や洗濯ビーズなども普及したこともあり、その違いや求める効果・用途などを考えてギブ。原因を理解して上記対応をすることで柔術着やラッシュガードが強烈な臭いを放つことはなくなるでしょう。これでもダメなら別の原因があるか、そもそも捨てた方が良いです(笑)

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