「らしさとは」
週末、心斎橋を歩きながら、国際色豊かな街の景色に目を奪われつつ、「日本人らしさ」とは何かを考えてみた。
グローバル化が進む中で、私たちの文化の本質はどこにあるの?それが現代社会にどのような影響を与えているの?
そんなことを思いながら、今日は少し学者気取りでこのテーマについて書いてみます。
昭和の時代、お年寄りの佇まいには独特の凛とした気品があり、彼らの姿は、日本の長い歴史の中で培われた文化や価値観を映し出していたように思う。しかし、現代ではそのような姿を街中で見かける機会が少なくなった。
その精神は私たちの中で脈々と受け継がれているのか?
私は、日々の生活や仕事の中で「以心伝心」の文化が大切だと感じる。
特に医療の現場では、言葉に頼らずとも、繊細な気配りや相手の気持ちを汲み取ることが患者さんの心身のケアに不可欠。また、「和を以て貴しと為す」という精神も、チーム医療の基盤として非常に重要。
しかし、最近ではその「和」の精神が薄れつつあるのではないかと感じることもしばしば・・・
現代社会では個人主義が浸透し、かつての「おせっかい」とも言える他者との深い関わりが少なくなりその結果、孤独や引きこもりといった問題が増加し、私たちの社会の在り方に疑問を投げかけているように感じる。
昔、日本では地域全体が大きな「おせっかい」として子供を守り育てる役割を担っていた。それが「日本人らしさ」の根底にあったのではないか?
人と人とのつながりを大切にしながら、同時に個々の個性も尊重すること。一見、相反するように見えるこれらの価値観のバランスを取ることが、現代における新たな「日本人らしさ」の形ではないかと感じる今日この頃。
最後に、「〇〇はしたらあかんよ!」という言葉の意味が、年を重ねるごとに少しずつ理解できるようになってきた、そんなお話(*´∀`)