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【映画「さすらい」(1962)より】ギャングコート&ランチコート

こんばんは。
今回は、映画「さすらい」(1962)にスポットを当てます。といっても、内容ではなくビジュアル部分についてですが。

今回も1960年代の映画衣装について発見したことを報告。それではスタート!

【ポイント①】シバタ大サーカスが総出演


今回取り上げる「さすらい」(1963)はサーカスが舞台の映画。


シバタ大サーカスが総出演していて、当時のサーカスの雰囲気が楽しめます。


ちなみに、シバタ大サーカスは1940年代からありました。


ほかにもサーカスが舞台の作品はあって、カラー作品だと「地獄の夜は真紅(まっか)だぜ」(1962)がAmazonプライムで視聴可能。


次に衣装について見ていきましょう。

【ポイント②】ギャングコート



冒頭とラストに小林旭が、いわゆるギャングコート(※)を着てます。

1960年代のギャングコート

出典︰Grandberry Jam Blog


1960年代、ヤ○ザ映画やギャングが出てくる作品が大量にありますが、意外にも今回、初めて遭遇しました。

 ※ギャングコート…ボア付きのショールカラーのロングコートのこと。映画などでギャングが着ているから、このように呼ぶと思われます。ギャングコートを紹介したサイトは多数ありますが、名前の由来について詳しい説明がなされていないです。


【ポイント③】ランチコート



ギャングコートと似てますが、ランチコートも出てきました。

上の画像は、サーカスの射撃のシーンでの1コマですが、アキラはコートを着たまま出かけていきます(帽子は脱ぎますが)。

ランチコート(ranch coat)のranchは牧場という意味。アメリカ西部の大牧場にてカウボーイたちが屋外での作業用として着ていた防寒用のコートのことです。


つなぎ目からボアがあふれ出ているものも多く、アキラが着ているものもポケット?の輪郭にボアが見えます。

さいごに


今回は、映画「さすらい」のビジュアル部分について書きました。

✔︎︎︎︎シバタ大サーカスが協力。当時の様子がわかる

✔︎︎︎︎ギャングコート、ランチコートが出てくる


あと、60年代はいろいろな作品で衣装を使い回してますが、今回特に多い!

そのため、「さすらい」を細かく観ておくと、日活定番の衣装がある程度把握できます。この作品で出てきた衣装のいずれかは、またほかの作品でも出てくるはず。

また、発見があったら報告します。
ではまた次の更新で。

【参考文献】

LUZ chillout space


▪️【DVD】さすらい(1962)


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