昭和に公開されたガメラ映画をまとめました
こんばんは。
昭和ガメラ8作品を観おわったので、そのまとめです。
それではスタート!
昭和ガメラ8作品
東宝のゴジラに匹敵する人気をほこる大映(現在はKADOKAWA)のガメラ。
配給元の大映が1971年に倒産することからわかるように、予算がないんだなというのが第4作の「対バイラス」などを観るとわかります。
ガメラは、北極の氷の中に数千年のあいだ眠っていたが、原子爆弾を積載した飛行機の墜落により、原子爆弾が爆発。氷が割れて姿を現したという設定。
昭和に公開されたガメラ映画は8作品。
最初は子供向けではなかったガメラがどういう変化をしていったか見ていきましょう。
第1作目「大怪獣ガメラ」(1965)
✔︎白黒作品
✔︎第1作目から一貫して子供には友好的
✔︎ガメラが凶暴
第2作目「ガメラ対バルゴン」(1966)
✔︎今作からカラーに
✔︎人間に危害を加えなくなる
✔︎ストーリーも凝っていて大人も楽しめる
✔︎というか子供には複雑な内容
第3作目「大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオス」(1967)
✔︎やや子供向けに
✔︎ガメラが子供のヒーローとして描かれるように
✔︎エンディングで「ガメラの歌」が流れる
第4作目「ガメラ対宇宙怪獣バイラス」(1968)
✔︎本格的に子供向けに
✔︎今作から第7作まで日本人の子供と外国人の子供がタッグを組むようになる
✔︎監督が今作で最後のガメラ作品と思っていたせいか、過去の映像の挿入が長い
✔︎オープニング とラストシーンで「ガメラマーチ」「ぼくらのガメラ」が流れる
第5作目「ガメラ対大悪獣ギロン」(1969)
✔︎ガメラが鉄棒(のようなものを使い)、曲芸を披露するなどコミカルなシーンも
✔︎ギャオスが再登場
第6作目「ガメラ対大魔獣ジャイガー」(1970)** **
✔︎大阪万博が舞台
第7作目「ガメラ対深海怪獣ジグラ」(1971)
✔︎ダイニチ映配株式会社(※)の提供
✔︎大映の倒産により実質、シリーズ最終作品
✔︎鴨川シーワールドが協力し、物語の舞台に
※1970年、日活と大映が業務提携し、作った会社。大映は翌年の1971年に倒産。
第8作目「宇宙怪獣ガメラ」(1980)
✔︎1970年に倒産後、徳間書店グループとなった大映での作品
✔︎前の7作品とは切り離す必要がある
✔︎ドラマ部分は撮りおろされたが、ガメラの登場シーンは過去の作品の戦闘シーンを貼り合わせただけ
(前回もちらっと書きましたが) 第2作目「ガメラ対バルゴン」(1966)が一番おもしろい!
▪️配給:大映
▪️形式/時間:カラー/101分
▪️監督:田中重雄
▪️キャスト:本郷功次郎、江波杏子、夏木章
さきほど、この作品の時点では内容が大人向けだったこともあり、見ごたえがあります。
ガメラが対戦する怪獣のバルゴンが誕生するまでの経緯も丁寧に描かれており、最初からおもしろいです。
小野寺(藤山浩二)というキャラクターが出てくるのですが、
なかなかの曲者で、彼の存在のおかげでバルゴン退治がうまくいかなくなります。
難航するからこそ画面に釘付けになりました。人間ドラマもしっかり描かれています。
というかガメラより人間ドラマがメイン。
作品を重ねるごとに単純によりわかりやすい作風になっていく昭和ガメラですが、
ドラマ部分が一番重厚に描かれている今作をおすすめしたいです。
まとめ
昭和ガメラのまとめです。
✔︎2作目までは子供向けではなかった。そのせいか一番おもしろい
✔︎3作目から子供向けになっていった
✔︎大映の経営悪化もあり、第7作目でいったん終了
✔︎8作品あるが、実質7作目で最終作品と考えてよい
第8作目の「宇宙怪獣ガメラ」(1980)はかなりひどかった。
ダサいし、過去映像の貼り合わせだし…。なぜか、こち亀や宇宙戦艦ヤマト、銀河鉄道999とコラボ?したシーンがあった 笑。
対バルゴン以外だとギャオス、ジグラがおすすめです。
ではまた次の更新で。
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