
サイケデリックとドッグイヤーカラー
こんばんは。
60年代はイギリスからの影響を受けた時代でもあると思うので、今回はそのことについて。
それではスタート!
GS(グループサウンズ)やサイケ族etc、【ロンドンカルチャー】に彩られた60年代後半
GSと呼ばれる60年代後半に活躍したバンドはビートルズやローリング・ストーンズなどに影響を受けており、衣装はタイトでブリティッシュな雰囲気。
明日から少しずつGS期の芸能雑誌を通販サイトに上げていきますよ。明星若い愛の季節号。タイガース、オックス、テンプターズなどいっぱいですね。あすなひろしの描いたジュリー。色彩がサイケで肩のオウムと白馬が美しさを増してます。 pic.twitter.com/MTACfOzufZ
— まんだらけ海馬札幌(沼の住人佐藤) (@kaibasapporo) July 14, 2016
1966年はどんな年だったのでしょうか?この年、ビートルズの来日をきっかけに、日本のエレキ・グループの活動が盛んになりました。これらのグループや音楽を総括して「グループ・サウンズ」(略してGS)と呼ばれ、大ブームになりました。(続く) pic.twitter.com/7TShI5NWK5
— アンク@金曜ロードSHOW!公式 (@kinro_ntv) August 21, 2015
ミニスカートも当時はセンセーショナルだったとか。
前年ロンドンを起点として世界的な流行となったミニスカートが若い女性の間に広まり、翌年にイギリスのファッションモデル、ツイッギーが来日。彼女の着こなすヒザ上30cmのミニスカートが話題となり、これをきっかけにますますミニスカートは流行 pic.twitter.com/VHGRuEAs4A
— アンク@金曜ロードSHOW!公式 (@kinro_ntv) August 21, 2015
サイケデリックもビートルズをはじめ、イギリスのバンドの影響があります。
6月1日「ROCK 今日は何の日?」1967年、ビートルズが20世紀最高のアルバムに選ばれ、ロック史を語る上で欠かせない記念碑的な『サージェント ペパーズ ロンリー ハーツ クラブ バンド』をリリース。全英で22週連続1位、全米でも15週連続1位を記録。日本では34位が最高だった。 pic.twitter.com/9nzZ5sgSwj
— ROCK,MUSIC&BAR Freak (@ROCK_BAR_Freak) May 31, 2019
【NEW ARRIVAL】
— パライソレコード (@paraisorecords) April 1, 2017
「サージェント」と「マジカル」の間にリリースされる予定だったビートルズ幻のオリジナルアルバム!?サイケデリックすぎるという理由で発売を拒否されたが、ポールがマスターを奪い変名でリリースした曰く付きの名盤!https://t.co/cXvHSHsiQO pic.twitter.com/rJikF5TYzI
The Rolling StonesのTheir Satanic Majesties Request。実験的な作風を更に推し進め、今作ではサイケデリックな内容となっています。従来とは違うストーンズを楽しめますが、R&Bのストーンズを求めると厳しい内容かもしれません。個人的にはビートルズのサージェントアルバム同様愛聴してますけどね。 pic.twitter.com/y4O4gN68m4
— まー坊 (@pxhpw) July 14, 2018
60年代後半、日本ではサイケ族という集団まで現れました。
— こづ堂@リンク用アカウント (@kodu29798400) June 29, 2019
サイケ族は1967年、新宿東口駅前広場に現れた若者の集団。 仕事もせず、特に何をするでもない彼らは、ユニセックス、汚れたTシャツにジーンズ、素足にサンダル、ショルダーバッグ、長髪に無精ひげといったものでドラッグのイメージ、当時流行ったヒッピーやフーテンと混じって呼ばれる。
— ルミエール (@sakuya_towa) September 18, 2015
前置きが長くなりましたが、イギリスのカルチャーの影響が見られる映画を次の項目から紹介します。
【サイケデリック】「ザ・スパイダースの大騒動」(1968)
グループサウンズのザ・スパイダース主演の日活映画・第3弾。
堺正章の妄想の世界のシーンがたくさんあるのが、本作の特徴の一つ。例えば↓もそうです。ヒロインは奈美悦子(なみえつこ)
— こづ堂@リンク用アカウント (@kodu29798400) May 13, 2020
ヴィジュアルチェック
「かまやつひろし サイケデリックデザイン展」という展示に堺正章と井上順が出かけるシーンがあります。
そこでの【サイケな展示物】と【展示を見ていた堺正章の妄想の中のサイケな世界】がヴィジュアル的な見どころです。
「ザ・スパイダースの大騒動」(1968)
— こづ堂@リンク用アカウント (@kodu29798400) June 29, 2019
(上の画像)妄想の世界のサイケデリックなダンサー達
(下の画像)「サイケデリックデザイン展」の展示の一部https://t.co/J3E1095Uhm pic.twitter.com/evVDWwMRpr
洋画ではよくあるサイケデリックな作品
60年代後半、洋画ではサイケデリックな世界観の作品がわりとありますけど、60年代の日本映画では本作で初めてサイケデリックな描写に触れました。
サイケデリックは感覚的なものだと思うので、「なんとなくこの感じ」っていうのは下に例として出した映画を観ていただくといいかもしれません。
出典: https://middle-edge.jp/articles/I0000319.amp
1960年代の洋画では
「白昼の幻想」(1967)
— こづ堂@リンク用アカウント (@kodu29798400) May 13, 2020
「ジャック・ニコルソンの嵐の青春」(1968)、「パフォーマンス 青春の罠」(1970年公開ですが、1968年にクランクイン)などなどの作品はかなりサイケデリックです。
【アーガイル柄ニット】「青春の鐘」(1969)
こちらの作品は作風は完全に日本的です。
U-NEXTで観られます。
舟木一夫と松原智恵子による青春映画。
本作のヴィジュアル的な見どころはこちら。
(襟が犬の耳の形みたいですよね)
「青春の鐘」(1969)より。
— こづ堂@リンク用アカウント (@kodu29798400) June 29, 2019
上の画像の特徴的な襟は「ドッグイヤーカラー」といって、60年代後半から70年代前半に出回ったそう。
下の画像はアーガイル柄のニット。
この頃、GSなどでイギリスのファッションが流行しましたが、本作にもその影響がほんのりある気がします。https://t.co/aA9hohOYd6 pic.twitter.com/9q51EIlW69
GSのバンドもこのタイプのシャツを着ていますし、ブリティッシュという認識でいます。
ドッグイヤーカラーの流行の影響か、60年代後半から70年代前半の映画、ドラマでは、大きい襟のシャツをよく見かけます。
今ドッグイヤーカラーというとだいたいこちらのタイプを指します。
ドッグイヤーカラーとは、外すと犬の垂れた耳のような形状になる襟の形。留めるとスタンドカラーになる。
— こづ堂@リンク用アカウント (@kodu29798400) June 29, 2019
出典: https://t.co/vNNcEfu29U
画像: https://t.co/pF75kJDh39 pic.twitter.com/Aa6fWmAL7y
ちなみにビーグルカラーという襟も60年代ありました。
"オリジナルジョンのコットンサテン生地を使用した半袖ビーグルカラーシャツです。
— こづ堂@リンク用アカウント (@kodu29798400) June 29, 2019
60'sにたまに見られたシャツで、衿がビーグル犬の形をしている事から名付けられたシャツです。"
出典: https://t.co/H902yK4ipm pic.twitter.com/K6esWigQyU
舟木一夫がアーガイル柄のニット以外にも、ストライプのカーディガンを着ているシーンもあり、
60年代後半、前述のグループサウンズやサイケデリックなどイギリスのファッションの流行が影響しているのかなと思いました。
これからも、ブリティッシュな衣装の日本映画、気長に探していきます。
ではまた次の更新で。
【参考文献】
✔︎Vintage Bulletin, the Vintage Clothing blog
http://vintagebulletin.blogspot.com/2010/12/icon-of-1960s-dog-ear-collar.html
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