【60年代映画で頻出】ツインニットの歴史と使われ方
こんばんは。
今回はツインニットについて。
それではスタート!
1960年代の映画衣装はツインニットだらけ
1950-60年代の映画を観てきて、女性の衣装でツインニットがホントに多い!
特に丸襟のカーディガンが多いです。
ツインニットというのは、↓のような、同色同素材のカーディガンとインナーががセットになったものです。
今でも定番として存在していますよね。
退屈なファッションとも言われますが。
気になったので、今回、ツインニットの歴史を調べました。
欧米でのツインニットの歴史
まず、起源には2つの説が見つかりました。
❶1920年代、ココ・シャネル、エルザ・スキャパレリによって発明された説
❷1934年、Otto Weiszがプリングル・オブ・スコットランドのためにカーディガンとトップスのセットをデザインしたのが最初という説
※Otto Weiszの読みはオットー・ウェイツ、オットー・ワイス、オットー・ワイズのいずれか。
※プリングル・オブ・スコットランドはニットで有名なブランド
1940年代
アルフレッド・ヒッチコック監督の映画「レベッカ」(1940)でジョーン・フォンテインがツインニットを着用
このファッションがとてもヒットしたので、ツインニットがレベッカと呼ばれることもあった
以降、60年代までオードリー・ヘップバーンやグレース・ケリーなど多くのハリウッド女優に好まれた。
1950-60年代
教職や秘書の仕事着として使われた
1960年代
主婦にとって重要な服に
90年代
「ユー・ガット・メール」(1998)など映画を通して再び人気になる
袖が短くなったり、タイトなフィット感になったり若い世代向けに現代的な変更がなされた
まとめるとツインニットは
✔︎ハリウッド女優、教師や秘書、主婦など色々な人に色々な人に着用されていた
✔︎主婦の着る服となっていたが、90年代に映画を通してリバイバルした
ということですね。
日本での使われ方
残念ながら最近の話しかでてきませんでした。
2000年代、モデルの蛯原友里がCanCamでエビちゃんOLブームを起こしました。
そのモテファッションが巻き髪にツインニット、ふんわりスカートだったと。
ただ、50-60年代の映画を観る限り、海外と変わらず
室内着、仕事着、おしゃれ着など様々な場面で使われていたようです。
(仕事着)
(上の画像がおしゃれ着、下の画像が室内着)
前回のキャットアイメガネと違って、ツインニットは今後調べても新たな情報が出てこない気がしてます。
欧米と同じような使われ方でよいと思われます。
もし、色々調べていくなかでツインニット情報が出てきたら、またお伝えします。
ではまた次の更新で。
【参考文献】
✔︎A Brief History of the Twinset
https://happyprettysweet.com/2013/10/28/a-brief-history-of-the-twinset/
✔︎History of the Twin Set - John Smedley Blog
https://www.johnsmedley.com/blog/history-of-the-twin-set/
✔︎エビちゃん、34歳に。独占!蛯原友里インタビュー | CanCam.jp(キャンキャン)
https://cancam.jp/archives/848