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食卓用DTM音源
メモリ8GBしかない食卓DTM環境で使ってる、軽くて安価な音源の紹介。
オーケストラ音源
シンフォニックな曲が好きなので、オーケストラ音源を結構使っている。
まともに揃えると凄い金額になるので、そこは自分の好みと創意工夫で乗り切って、わりと安くそろえた。
HALion Symphonic Orchestra (1.4万円)
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芯の強い(癖の強い?)ドライな音が持ち味。(サイト)
ストリングスやブラスの力強さが、ジョン・ウィリアムズ好きとしてはたまらない。
フルートとホルンがとにかく美しい。亡き王女のためのパヴァーヌにぴったり。
楽器の種類が少ないのが残念。
ドライすぎて室内楽にはあまり向いていないかも知れない。
BBC Symphony Orchestra DISCOVER (無料)
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初心者エントリー用のオーケストラ音源。何と言っても無料(サイト)!
HALion Symphonic Orchestraに比べると、優しくて柔らかい音が特徴。
ハープの音は丸くて優しい。グリッサンドが良く似合う。
チェレスタの音はハリーポッターの冒頭を思わせる。
ウェットすぎるのが少し難点。
Miroslav Philharmonik 2 CE (無償配布で入手)
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こちらもエントリー用のオーケストラ音源。IK Multimediaさん(サイト)が無償配布していた時にゲットしたが、いやはや驚いた。素晴らしい。
正直言うと単体の楽器の音はちょっと???だが、木管・金管・弦が一斉にユニゾンで弾いた「フルオーケストラ音」がとてもリアルで心地いい!
たとえば「Orchestra Performance 1」という音色は、リムスキーコルサコフの交響曲の音だ。
オーケストラパーカッションもこちらをよく使っている。
シンセサイザー音源
KORG M1 V2 (6千円で購入)
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伝説のシンセの本家による公式クローン。(サイト)
当時発売されていた全ROMカードが付属しているので、音色は3300以上。
ほとんどこれだけで曲作りできる。
しかも膨大な数の音色なのに、ほとんど捨て音色がないのが驚異的。これならOmnisphereはいらんな、と思った。
反応がむちゃくちゃいいので、非力なマシンでもまるで楽器を弾いている気分になる。
音質も素晴らしくいいので、うちの不動のメイン音源。
Dexed(無料)
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これまた伝説のシンセDX7のクローン音源。(サイト)
m1と同じく反応がむちゃくちゃ良くて軽い。
音はDX7と同じ。ということは剥き出しのFM音源の音。
最初はしょぼいと感じたけど、各種エフェクターとめっちゃ相性がいい。
コーラスやリバーブを入れたら、もうそのまま本物の楽器の音になってしまう。凄い。
DX7の音色ROMデータをそのまま取り込めるので、世界中のSYXデータが全部使える。いったい何千音色あるかわからない。
E.PIANOや乾いたパーカッション系、リード音などは無敵なので、M1と組み合わせると何でもできる。
ピアノ音源
Ravenscroft 275 (2万円で購入)
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これが一番高価かも(サイト)。
久石譲さんの、珠の様に優しく美しいピアノの音が出る。
サスティーン・ペダルを使うと、そこは千と千尋の神隠しの世界。
ああ、自分にピアノの腕があればなあーーー(ピアノ弾けない人)
ロマンティックでリリカルなピアノ音が欲しいときには必ず使っている。
ドラム音源
MT POWER DrumKit 2 (無料)
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カーンと切れのいいロック調のドラムを入れるときは、これを使っている。(サイト)
無料だけど、あんまりにも愛用していたので、思わず寄付をしてしまった。
EZDrummer 2 (9千円で購入)
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ハードロック・ヘビメタ向けの力強いドラム音源は多いけれど、優しく大人しくて、生々しいアコースティックなドラム音は意外と少ない。
いくつかデモを聴いて選んだのがこちら。(サイト)
特にライドシンバルの澄んだ音が気に入っている。
ロック調を除くほとんど全部の曲で使っている。
ベース音源
Ample Bass P LITE (無料)
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ベース音はKORG M1でもXpand!2でも結構そろっているので選択肢が多い。
でも特に「ロックらしい」ベース音が欲しいときは基本、Ample Bass を使うことが多い。(サイト)
存在感があって、リズム隊が生き生きとする。
MODO BASS 2 CS (無料版)
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Ample Bass が「ちょっと違うなー」と思ったらMODO BASS 2 CSを使っている。このクオリティで無料はありがたい。(サイト)
ギター音源
Ample Guitar M 2 LITE (無料)
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アコースティックギターを使いたいときはこれ(サイト)。
ギター運指を理解して音を出してくれるので、ハンマリングなどかなりギターっぽい奏法ができる(無視できるモードも付いている)
Miroslav Philharmonik 2 CE収録のクラシックギター や KORG M1、Xpand!2 のギター音を使うことも多い。
サンプリング音源
Xpand!2 (2~3千円で購入)
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2500音色! 欲しい音色は大概あるという凄い音源。(サイト)
しかもセール時は信じられない低価格。
KORG M1とこれでポップス系音色はほぼ網羅されている。
音色はやや軽めだけど、ここにしかない音色が結構あるのでかなり重宝してる。
SOUNDPAINT (無料)
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サンプリングされたピアノやギターなどの音に思いっきりエフェクトかけてアンビエント音色を作る不思議系音源。(サイト)
デフォルトに用意されているフリー音色がけっこういい感じなので、音色にインスパイアされて数曲作った。
KONTAKTのようなサンプリング・プラットフォームを目指しているようで、有償の音色ライブラリが日々増えている。将来楽しみだ。
Spitfire LABS (無料)
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BBCでもお世話になっているSpitfireから出ている無料サンプリング音源群LABS。(サイト)
不思議な音が多いので、「揃えておく」というよりは「面白いのが有ったら使う」という感じ。
個人的にむちゃくちゃ気に入っているのが「Tundra Atmos」。
ものすごい高い密度のアンビエント系の音が出る。
エフェクタなど
iZotope Neutron
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イコライザ、コンプなどをセットにした総合エフェクタ。
AIの起用でいっとき話題になったが、実はとにかくプリセットが凄い。
無料音源だろうが古い音源だろうが、プロみたいな音になる。
Orchestra > Simple Ensemble Glueを使うと、大概のサンプリング音色は良く溶け込む。
自分はAdvancedを使っているけどElements版でもだいぶ行けると思う。
Valhalla Super Massive (無料)
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ヴァルハラ社からでている魔法のようなエフェクタ(サイト)
たとえば、金属系のベル音色をアンビエント系パッドに変えてしまう。
こんなすさまじいエフェクタが無償とは信じられない。
これらのエフェクタをDexedやXpand!2に使うと、かなりすごい音色に化ける。
まとめ
安いPC、安い音源でも、創意工夫でけっこういい曲作れます。
楽しみつつ、DTM生活を送っていきましょう。
さてと…
このnoteで怒涛の2024年をしめくりたいと思います。
今年一年はお世話になりましたー。
良いお年をお過ごしください。