【路傍ノ戀】文明開花の音を隱して
戀愛からもいつの頃からか、大量生産の響きがするやうになってきた。文明よりも文化で結ばれたほうが戀愛はたしかになるのに、文明的に戀愛を視てしまったあたりから、等しく美が去った。この世でたったひとつの物語でなければ、戀愛になんぞならない。ところが、文明開花の音に聴き惚れたあたりから、戀愛までもが商品化に堕してしまったのであろう。
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